欠片70.『4人の冒険者ー③』
欠片70.『4人の冒険者ー③』
※ウィービング
髪の毛の束に、部分的に他の色が入っている
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調
ー1本=幕間、過去
ー2本=時の流れ
※
黄緑色の髪に、オレンジのウィービングが入った少年が、4人の元へやって来た。
「えっと……助けてくれてありがとう」
ヒイロは、戸惑いながらも少年にお礼を言った。
「いや、いいよ!」
「たまたま通りかかっただけだし!」
「それより、アイツ倒すの手伝おうか?」
と、通りすがりの少年が聞くと、4人は口を揃えたように、タイミングよく返事をした。
「えっ?良いのかい?」とヒイロが言った。
「えっ…アイツを倒せるの!?」とマジコが言った。
『ほんとにゃっ!?』とニザリーが言った。
『それは助かりますね。』とモンクが言った。
「おう!任せてくれ!」
「オレはサーチ!よろしくな!」
「ボクはヒイロ、よろしくサーチくん!」
冒険者 リーダー[ヒイロ(15)]
[種族:ヒト]
『ウチはニザリーにゃあ〜!!よろしくにゃ!』
冒険者仲間 暗殺者[ニザリー(14)]
[種族:獣人 (ヒトと猫のハーフ)]
「アタシは、マジコ。魔法使いよ」
冒険者仲間 魔法使い[マジコ(16)]
[種族:ヒト]
『私はモンクです。よろしくお願いします。サーチさん』
冒険者仲間 僧侶[モンク(118)]
[種族:エルフ]
「にしても…よくそんな武器で機屑物と戦ってたなぁ…ハハハッ…」
「え?どういうことだい?」
「今までのヤツらは問題なく倒せてたんだけど…」
「ん?あれ?…そうなのか?」
「普通は、『破片ノ武器』って、専用の武器を使うもんなんだけどな」
「どうせ時間あるし…おま…」
『キュゥゥゥゥヴヴッ!!!』
っと声と共に、先ほどまで動きを止めていた機屑物が動きだした。
「話はあとだ!とりあえずコイツをやるぞ!」
「好きに動くけどいいか?」
「ああ、構わないよ!」
「よし!いくぜー!」
(うーん。やっぱダメか…左目の能力が発動しない)
(なにか発動条件とかあんのかな…?)
「とりあえず…ッ!!」
先ほど穴を開けたハサミ側に走り込むサーチ。
(コイツは『骸鎧屑蠍』。装甲は全て硬い、甲鎧型の機屑物だ。)
(特に頭の装甲が硬く…並の破片ノ武器でも壊せない。)
(でも弱点は頭だけだ…)
(だからッ!!自分を囮にするッ!!!)
そのまま懐まで辿りつきそうなサーチに『骸鎧屑蠍』は尻尾を伸ばしてきた。
「ヘヘッ!!かかってこいよ!」
「クソサソリッ!!」
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[今回の一言♩]
アストラは元々旅をしていたので、小さな『魔掘屑箱』を腰の辺りにつけていました。




