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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
71/259

欠片69.『4人の冒険者ー②』

欠片(ピース)69.『4人の冒険者ー②』です!


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調

ー1本=幕間、過去

ー2本=時の流れ



目の前に立ちふさがる"巨大な機屑物(ガーベマジル)"に、ヒイロと呼ばれた金髪の少年は…剣を構えた。



『それじゃ!いくにゃー!!』


ビュッ!!



と、その場から消えた猫耳の少女は、機屑物(ガーベマジル)の周りを縦横無尽(じゅうおうむじん)に飛び回る。



タンッ!シュッ!!


シュッ!…ビシュシュ!!



そして、短刀で機屑物(ガーベマジル)の装甲を攻撃していく。



キィィンッ!バッ!!


キキィィンー!!



《やっぱり…ウチの攻撃じゃダメにゃ…!!》


《ヒイロ!頼むにゃ!!》





「…よし!今だッ!!」


バッ!!と、両手で剣を右下に向けながら走り出す。




ダッダッ!!ググッ…!!



振りかざされた大きなハサミの下を…勢いよく地面を蹴ることで加速し、懐に潜る。

そして、サソリの(あご)部分を切り上げた。




「『斜陽日(しゃようじつ)一閃(いっせん)!!』」




キキィンッーーーー。


その一閃(いっせん)は、剣先からオレンジ色の炎を(まと)った斬撃を放った。



しかし、サソリの装甲にヒビが入っただけで、大きなダメージは与えられなかった。



「…ッ…これでも…ダメなのか。」




「みんな!!下がって!!!」


と、後方からキリッとした声で、魔法使いの少女が叫んだ。



「よーっし!!いっくよー!!」


「最大…火力ぅ〜!!」





「『火炎竜巻(ファイアーブラスト)』ー!!!」




ゴゴゴゴゴゴォッ〜〜〜!!!


っと、螺旋状(らせんじょう)に、一直線に放たれた巨大な炎の(うず)が、サソリの機屑物(ガーベマジル)を包み込んだ。



ゴゴゴゴ……ゴゴォォ……



シュウゥゥ……。



と火炎の渦がおさまると、機屑物(ガーベマジル)の姿は、砂煙によって見えなくなっていた。



『やったにゃーー!!』


『さっすが、マジコの魔法にゃ!』



「ふっふーん!まぁね!」

「こんなのチョロいわ!!」



(まあ、普段…()だるけなのは…困るんだけどにゃ…)

(スイッチが入るまでが…難点(にゃんてん)だにゃあ〜)




サァァァァァ〜〜〜…


っと、風によって砂煙が晴れる。




『!!!』



その瞬間、全員が驚き

再び武器を構えた。



『にゃあ〜!?無キズにゃと!?』


「…そんなっ!!アタシの最大火力を…」



機屑物(ガーベマジル)はハサミを上に持ち上げ

『キュゥゥゥゥギチギチッ』と、声をあげていた。

そして、4人に向けて突進しようとした瞬間…



パパァァンッ!!



銃声と共に、右のハサミに穴が空いた。そこからは緑色の液体が溢れ出ている。



『キュゥゥゥゥヴヴッ!!』



「おーい!!大丈夫かー!!」



と、木々の合間から銃を構えている少年が目に映った。




最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


感想やブックマークなどしていただけると、今後の励みにもなりますので、応援よろしくお願いいたします♩



[今回の一言♩]

サーチはフロデューテに会うまで、リュックを背負っていました。いまは、フロデューテから渡された『魔掘屑箱(マクセツバコ)』を身につけてます。

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