欠片2.『星海に蠢き始める荒波』
欠片2.『星海に蠢き始める荒波』です!
今回登場するキャラのイメージイラストです。
(一名ほどまだ描いていません。)
追記 メリウス・マーキュリの
ラフイメージイラスト
追記 ウェスト・ヴィーナス
追記 アース・オルテ
追記 マシウス・マース
追記 ユピテル・ジュピターブ
追記 ウーラノス・ユラス
追記 ルーヌス・サタン
【──ホシに願った少女──】
【むかしむかし──】
【おそらに ふたつの
おホシさまがありました】
【いつしか
おホシさまはひとつになり
ふたつのカケラになりました】
【うみにいた少女は】
【おホシさまのカケラと
なかよくなりました】
【少女は カケラのそばに
いるだけでしあわせでした】
【でも──
しあわせは長く
続きませんでした】
【おホシさまのカケラは
かいぶつを生み】
【そのかいぶつは
ヒトビトをおそいはじめました】
【ヒトビトはたすけをもとめ
少女に願いました】
【すると】
【少女のお願いは
ホシボシにとどき
ヒトビトのお願いも
かないました】
【願いがかなった
おホシさまの力は
ヒトビトにキボウを
あたえ───】
【少女の願いがこもった
カケラによって
かいぶつはたおされました】
【筆者 ■.■】
─────────────────────────
サーチの故郷を襲った象岩亀は、一夜にしてルインルーナ王国を壊滅させた。
【ルインルーナ王国の壊滅は───】
【人類にとって 二度目となる
歴史に残る大災害となった】
【その伝達は】
【数週間後───
各要塞に知らせが届くこととなる】
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【龍星街崩壊から二週間後】
アストラの弟子となったサーチは、ある場所へと向かって森の中を歩いていた。
「星屑ノ欠片ってどこにあんのかな」
┏─────────────┓
| 機巧技師見習い |
| [サーチ(15)] |
┗─────────────┛
「探し出すまでは分からないだろう。」
┏───────────────┓
| 元九天星 宵月 |
| [アストラ(33)] |
| [種族:ヒト] |
┗───────────────┛
「そうだよなぁ〜」
「簡単に見つかるとは
思ってないけどさ。
手がかりとかあれば
ラクなんだけどな〜」
「目的地にあればいいがな。」
「今って、大要塞の一つに向かってるんだよな?」
「そうだ。目的地は──」
─────────────────────────
【ルインルーナ王国跡地より南東2641km
───大要塞 極子水星要塞】
大要塞の一角──『極子水星要塞』の公爵部屋にて、公爵と兵士が会話をしていた。
「壊滅した理由の一つとして
聖騎士が不在だったことが
大きいだろうな」
┏────────────────┓
| 極子水星要塞 公爵 |
| |
| [コマース(32)] |
| [種族:ヒト] |
┗────────────────┛
各地の大要塞を納める公爵たちは、情報の伝達に日々追われていた。
付き添いの兵士が答える。
「そのようですね」
「王国の最高戦力とされる
九人の聖騎士」
「通称──『九天星』」
「その一人一人が強大な力を持ち
強力な機屑物をも葬ることができる
と言われている……」
「彼らは、
ルインルーナ王国に
残された伝説の武具」
「──星屑」
「を持っていると聞きました。」
「実際。この目にするまでは
半信半疑でしたが……」
「彼女の戦いを見て……
本当だったと確認できました。」
兵士が見つめる先には、白衣を着た女性が立っていた。
ロングスカートを着ているその女性は兵士の方を振り向くと、被っていたフードの奥から6つの光輝く目が覗いていた。
「……ウフフッ。」
┏─────────────────┓
| 王国直下 聖騎士 |
| 八天星 水星 |
| |
| [メリウス・マーキュリ] |
| [種族:ヒト] |
┗─────────────────┛
公爵は彼女に構うことなく、兵士に先ほどの言葉について言及していた。
・・
「いまはもう八人だ」
「え?」
「宵月が、正式に天星の座を降りたらしい。」
「それに、王国が無くなった以上──
天星としての機能はないと見てもいい。」
「統治国家が無くなったのだ。
いまや、我々は要塞のことしか
考える必要がないに等しいだろう。」
「まぁ、小規模の要塞のことを含め
各大要塞の公爵達とは
連絡は取らねばならないだろうがね。」
─────────────────────────
【ルイルーナ王国跡地より北東に3123km
──大要塞 農楽園要塞 公爵部屋】
和装に飾られた室内にて、2人の人物が会話をしていた。
黒髪短髪のガタイの良い男性が、正座してお茶を啜る老人に向かって質問する。
「アンタの仕える王国が無くなったってよ」
「これからどうするんだ?ジイさん」
┏───────────────┓
| 農楽園要塞 公爵 |
| |
| [ファーム(31)] |
| [種族:ヒト] |
┗───────────────┛
「フォッフォッフォ」
「さてのぅ……残り短い余生じゃ」
┏─────────────────┓
| 王国直下 聖騎士 |
| 八天星 土星 |
| |
| [ルーヌス・サタン(62)] |
| [種族:ヒト] |
┗─────────────────┛
・・
「どれ。自由に生きてみるとするかのぅ。」
「それとも……
オヌシが雇ってくれるかね?フォッフォ」
「ハハハッ、それも良いかもな!」
─────────────────────────
【ルインルーナ王国跡地より北に3288km
──大要塞 海底要塞 水中洞窟 公爵部屋】
洞窟から滴り落ちる水音が響く中、新聞を見る女公爵は石でできた座椅子から立ち上がりながら驚いていた。
『……!!』
『これはッ……』
『すぐに近隣の各要塞に
連絡を急ぎなさいッ!!』
┏──────────────┓
| 海底要塞 女公爵 |
| |
| [ブルー・マリン(38)] |
| [種族:人魚] |
┗──────────────┛
『補給が賄えていない要塞には
資源を配給するように!』
『分配や細かい詳細などは、アルマ!
アナタに任せるわ』
10メートルほど先に見える洞窟の入り口付近には、水中に繋がる水面が見えていた。
その水際に立つ少年は腕を後ろに組みながら答える。
「かしこまりました。マリン様」
┏───────────┓
| 補佐役 |
| |
| [アルマ(13)] |
| [種族:ヒト] |
┗───────────┛
爪を噛むブルー・マリンは、険しい表情で呟いていた。
『ネプチューン様にも。
伝えなきゃですわね。』
─────────────────────────
─────────────────────────
【──深海底 龍宮廷】
深い海の底にある宮廷の部屋にて、明るい茶髪をした大柄な男が呟いていた。
『……王よ。』
『これから、海は荒れるぞ。』
┏───────────────────┓
| 王国直下 聖騎士 |
| 八天星 海王星 |
| |
| [ネプトゥス・ネプチューン(48)] |
| [種族:海龍] |
┗───────────────────┛
─────────────────────────
【ルインルーナ王国跡地より北西2676km
───大要塞 大気嵐要塞 屋外】
───"ゴロゴロゴロ"……
"ザァァァァ"────
大雨が降り注ぐ中、無数の雷が鳴り響く。
雨に打たれながら、斜めに向く鉄塔の上にサングラスをかけて立つ人影があった。
……"ゴロゴロ"───
「ダァーッハハハァッ!!」
「いよいよかァ!!!」
┏─────────────────┓
| 王国直下 聖騎士 |
| 八天星 木星 |
| |
| [ユピテル・ジュピターブ(51)] |
| [種族:ヒト] |
┗─────────────────┛
「……ハデに、ブチかまそうぜェッ!!!」
──"ドガッシャァァァァン"!!!
激しい雷に照らされながら、第二関節の指を曲げ──太い両手を天に構えながら男は叫んでいた。
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【ルインルーナ王国跡地より北東3334km
───大要塞 氷山洞要塞 山頂付近】
【──信仰の広間】
氷山が連なる内の一角に削られた洞窟の中──
その頂上付近に位置する場所に、広いドーム状の空間があった。
その天井から光が差し込み、光が当たる氷の地面には、左右ニ対の白色と黒色よ翼を生やし、紺色のコートを着た人物が立っていた。
『ヒカリの導きは……』
『───神の意志ッ…!!!』
『アァ……。王も』
『神の導きを違えたのだ。』
┏─────────────────┓
| 王国直下 聖騎士 |
| 八天星 天王星 |
| |
| [ウーラノス・ユラス(37)] |
| [種族:堕天使] |
┗─────────────────┛
─────────────────────────
【ルインルーナ王国跡地より南西2916km
─────────大要塞 赤土溶要塞】
【炎炎山ボルケーノ 溶岩窟内】
赤く照らされた空の下、赤い岩肌に燃えるマグマの池があった。
その近くの岩壁に洞窟が続いており、暗闇の中に差し込む赤い光に照らされたその"獣"は──
『……ハァ〜〜───ガルルッ…』
鋭い眼光を飛ばし、その笑みからは鋭い牙が剥き出していた。
そして、毛で覆われたその人物は、地面に爪をかりたてながら呟く。
『……オレ様を楽しませてくれるヤツはドコにいる』
┏─────────────────┓
| 王国直下 聖騎士 |
| 八天星 火星 |
| |
| [マシウス・マース(46)] |
| [種族:純獣人] |
┗─────────────────┛
─────────────────────────
【ルインルーナ王国跡地より北に800km
────────大要塞 樹中海要塞】
【──大樹海・奥地 世界樹の根本 神秘の花園】
大きな『世界樹』の根元にある幹の中には、真っ白な綺麗な花弁をした花が咲き乱れていた。
その中で、4メートルを超える大きなエルフと、見た目は幼い少年のようなエルフが立っていた。
『オルテ様。』
『今後はどのようにされるのですか?』
┏───────────┓
| 伝言人 |
| |
| [リーブス(142)] |
| [種族:エルフ] |
┗───────────┛
少年のエルフが質問すると、鮮やかな緑や黄緑色の髪色をしたロングウェーブヘアーの女性は答える。
『そうねぇ〜……まさか
こんなことになるとは
思ってなかったしね〜』
その女性のエルフは、腕を組みながら悩んだように目線を上に泳がせていた。
そして、しばらくして笑顔で答える。
『まぁ〜』
『この時代の行方も
観てみたいしね♩』
『ワタシたちは傍観者ってことで!』
『リーブス!みんなにも伝えといて〜!』
『よろしくっ!』
┏─────────────────┓
| 王国協定 聖騎士 |
| 八天星 地球 |
| |
| [アース・オルテ(2567)] |
| [種族:ハイエルフ] |
┗─────────────────┛
『……』
『かしこまりました。』
『では、妖精や蟻蛾たちにも
そのようにお伝えいたします。』
─────────────────────────
【ルインルーナ王国跡地より南南東2330km
─────大要塞 彷宵徨要塞 故城宮殿内】
砂漠の中に佇む赤レンガで作られた大きな要塞の中で、肌に赤みがある──頭に角が生えている老人と屈強な体をした女性が会話をしていた。
『しかしのぅ……王も亡くなり』
『ワシももう、そう長くはないからのぅ……』
┏───────────────┓
| 彷宵徨要塞 公爵 |
| |
| [オールド(94)] |
| [種族:|鬼人] |
┗───────────────┛
『ヴィーナスよ。』
『オヌシがここの公爵にならんか?』
髭を生やした鬼人に対して、ウェーブがかった金髪に暖色系の色が混じった髪色をした、目つきの悪そうな女性が答える。
『ジィさん…』
『アタイはそんな柄じゃねぇって
何度も言ってんだろ?』
『ヘーパのヤツにでもやらせとけよ』
┏───────────────────┓
| 王国直下 聖騎士 |
| 八天星 金星 |
| |
| [ウェスト・ヴィーナス(27)] |
| [種族:鬼人] |
┗───────────────────┛
『なら、オヌシからも伝てくれんか?』
『頼む。』
頭に手を当てながら部屋から去ろうとするヴィーナスは、扉の前で振り返ると答える。
『ハァ……わーったよ。』
『その代わり、アイツのことしっかりさせろよ』
『あぁ。恩にきる。』
─────────────────────────
サーチが見つめる中、アストラが目的地を答える。
「大要塞──極子水星要塞だ。」
「大要塞……!初めて行くぞ〜!」
テンションが上がるサーチだったが──
「だが、そこに向かう前に寄り道をしたい。」
「えぇ〜……。」
アストラの言葉にサーチは肩を落とす。
「何で寄り道するんだ?」
「ワタシが持っている物資が
あとわずかしかない」
「この辺りで補給できないとすると……」
アストラの言葉を遮るようにサーチは喋り出す。
「オレさ!」
「他の要塞には行ったことないから
なにも知らないんだよね」
「アストラはこの世界のこと詳しいのか!」
目をキラキラさせながら質問するサーチだったが、アストラの回答を聞いてなんとも言えない複雑な表情をしていた。
「キミよりは詳しいな」
「……。」
「とりあえず
ここから南東にある要塞に行こう」
「実際にその目で確かめればいい」
「……。」
「よーし!確かにそうだな!!」
「んじゃ!行こうぜ!!」
─────────────────────────
─────────────────────────
森の中を進む2人だったが──
目の前に「サル」に似た人型の『機屑物』が1匹現れていた。
『キキキッ!』
「猿人似屑か。」
「たいして強くもない機屑物だ」
「ちょうどいい。」
「サーチ。オマエが倒してみろ。」
「……ゴクッ。
あ、ああ。」
額に汗をかくサーチは、『破片ノ銃剣』を背中から持ち出して構えていた。
➖ ───────────────────────
【時は遡り──
二週間前の旅立ちへと戻る】
「キミの持っている
この破片ノ武器はなんだ?」
「あまり見ない形をしているな。」
「ああ、これか?」
「これは、オレが造った銃剣で
『破片ノ銃剣』って名前なんだ!」
「よく出来てるだろ!」
サーチが構えていたのは、白い装甲部分と持ち手の一部が木で出来た、横に2つの発射口があるショットガン型の銃剣だった。
「フム……。銃剣とは聞いたことがないな。
銃に剣をつけて意味があるのか?」
「そりゃあ………銃だけだと
近接で戦えないじゃん?」
「近接攻撃なしだとキツイときもあるし〜……。」
「かといって、今のオレの体じゃあ
そんなに多くの武器は持てないし」
「切り替えて戦うなんてことも
できなかったんだ。」
「だから、この銃剣を開発した!」
「たとえ銃弾を外しても……
刃がついてあれば近距離でも戦える!!」
「なるほど。」
「対応力が上がるというわけか。」
「確かに、理にかなってはいるな」
「ヘヘへッ〜!そうだろ〜?」
嬉しそうに照れているサーチにアストラは告げる。
「なら、キミの修行もかねて実践をしようか。」
「実践……」
「オレ、あの日。」
「咄嗟に体が動いたから
なんとかなったけど…」
「まともな実践なんてしたことないんだ。」
「止まってる在屑物なら
倒したことはあるけどさ。」
「そうか。」
「なら、まずは──
基本的な構えや動きが
出来ているか確認する。」
「構えろ」
「お……おっす!」
────────────────────────➖
……ギシ、ギシ。
『キキッ!』
目の前にいる『猿人似屑』は、木の枝を軽く揺らすように足を動かせると、"ニヤニヤ"しながらサーチを見つめていた。
(少年をただのエサとしか見ていないのだろう。)
「ワタシが教えた通りに戦え」
「う、うん…分かってる!」
リメイクの都合で、次話からエピソード数が異なります。
順次修正していきます。




