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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
42/258

欠片40.『動き出す陰謀』

欠片(ピース)40.『動き出す陰謀(いんぼう)』です!



※本作の「」と間にある───の種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると『四角い囲みのナレーション語り』や『用語説明』

・・=強調

" "=強調、効果音など

─1本=漫画で例えると『場面転換』や『幕間』

➖─➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

─2本=漫画で例えると『時の流れ』



【外来地区】


【ユリニトサイド】



『さて、買いたいものが結構ありますねぇ〜』


宿を出たユリニトは、辺りを見渡し呟いていた。



『とりあえず路地街に行ってみましょうか♩』


 

─────────────────────────



【路地裏街】


【アストラサイド】



(赤髪の女か)


酒場を後にしたアストラは、左右の路地を見ながら呟いていた。



「これだけ白い街だ。」

(赤い髪なら目立ちそうだな)



「……さて。すぐに見つかるといいが。」

(まずはこの辺りを探してみるか)



─────────────────────────



そうして二人が路地街へと向かい始める中、サーチは串屋のおっちゃんと別れた後に他の店を見てまわった。

そうして、最後に立ち止まった場所は宝石店だった。


店主の容姿は、金色の(ふち)をした白いフード付きのマントを被り、下を向いているのか顔はあまり見えなかった。



「こんにちは!ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいか?」



「え、ええ。」


  ・

「何を聞きたいの?」



「この街で、『聖屑札(サンクチュアリ)』って魔屑道具(ませつどうぐ)が売ってるところ知らない?」



「サンク、チュアリ……?ああ、もしかして『聖域(ホーリーフィールド)』のことかしら?」


「ホーリーフィールド?」


「ええ、なぜか呼び方が違うみたいなのよね〜」



「この(へん)に売ってるの?」



「ココにはないわ」

「路地街では取り扱えないもの。」


「なら、どこにあるんだ?」


少しの沈黙の後、宝石屋の店主は答える。



「教会よ。」



「教会なんてあるのか!知らなかった!」


「ええ、この街の一番奥にある大きな塔が見えるでしょ?」


顔が見えない店主が指を差す方向には、真っ白の大きな教会の一部が見えていた。



「うん」


「そこが教会よ。そこに『聖域(ホーリーフィールド)』は売ってあるわ」



「そうなのか!ありがとう!」


彼女の言葉を最後まで聞かずに、サーチは手を振りながら教会に向けて走り出す。



「いいえ」



その後ろ姿を、店主は『ジッ』と見つめていた。


「……気をつけるんだよ。」



「──運命(うんめい)流星(ながれぼし)くん。」



─────────────────────────



【ユリニト&アストラサイド】



サーチが教会へと続く坂道を走っていく姿を、時を同じくして偶然にもユリニトとアストラが目撃する。



《ん?あれはサーチくんかな?》

《どこに行くんだろう》


『面白そうだから、後をつけてみようかな〜♩』



それに続くように屋根の上からアストラもサーチを見つめていた。



「サーチのヤツ、あんなに急いで……」


「何かあったか」

(バカ弟子が騒ぎを起こす前に止めるとするか)



─────────────────────────

─────────────────────────



【教会 聖堂(せいどう)内の地下室】



暗闇の通路を抜けた小部屋には、壁にロウソクが2つ左右対称についており、その(あか)りに照らされるように黒いフードを被った人物の後ろ姿があった。

そして、中央においてある祭壇(さいだん)の前で、十字架を(かか)げる人物は、ひとりでに言葉を放った。



「我ら……(あるじ)様の為に……!!……神の導きを…!」




「…フフ……フフフッ……もうじき…もうじきだァ…。」


「……我が主様の悲願(ひがん)が……達成する時が…もうじき(おとず)れる──ッ!!」




最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



─裏メモ。─



機竜翼獣(ワイバーン)』の由来


良さそうな漢字が無いか調べたけど、いい組み合わせがなかったので、なんとなくそのまんま漢字を組み合わせただけです。(笑)

ほんとは「屑」の漢字を入れたかったんですけど、見た目と漢字だけで読んだ時に微妙だったので、装甲感のある機竜兵をイメージして代わりに「機」を採用しました。


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