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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章─極子水星要塞〜演劇の始まり〜─
41/324

欠片50.『二人の少女との死闘─③』

欠片《ピース》50.『二人の少女との死闘─④』です!



※血刀《けっとう》

レイが前話で使っていた武器



※本作の「」と間にある───の種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

〔〕のセリフ=行動に合わせて、過去のセリフを照らし合わせている場面で使用

【】=漫画で例えると『四角い囲みのナレーション語り』や『用語説明』

・・=強調

" "=強調、効果音など

─1本=漫画で例えると『場面転換』や『幕間』

➖─➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

─2本=漫画で例えると『時の流れ』




ユリニトの体が完全に繋がると。周囲の空気が一瞬変化する。



"ゾォァァァァアア"───……



そこには、黄緑色の髪が徐々に黒色へと変わり。瞳の色がピンクへと変化していくユリニトの姿があった。

さらに口元を開くと、『ギザギザ』のキバが隙間から見えていた。



『お嬢さん。』

『あんまり。ボクもやりすぎは良くないと思うんだよね。』


【ユリニト改め】

【魔王直下 七大魔族《ななだいまぞく》 一柱《ひとばしら》の一人 強欲《ごうよく》の悪魔】

  [マモン(2180)(2668)]

  [種族:大悪魔(〇〇〇)]



『だから……殺しはしないよ♩』


『ニヤリ』と微笑むマモンは、口元に人差し指をかざしながらウインクをした。



『………ハ?』



『オマエ……。調子に乗ってんじゃネェよッ!!!』



自身が発する言葉よりも前に走り出していたレイは、ユリニトめがけて、『血刀《ケットウ》』を振りかざした。

        ※



『シネェェ〜〜!!!』




──"ブチブチッ"!!!



ボタボタボタッ──………。



ポタ…。ポタポタッ。


目の前にいたマモンの姿はなく。レイは戸惑っていた。



『──ハ?ナニが……』



ポタ……ポタ……。



『エ…?』



レイの足元は地面が赤く染まっており。後ろを振り返ると、マモンがレイの両腕を持って『すごい刀だねぇ〜♩』と言いながらこちらを『ニコニコ』と眺めていた。


そして、『ボトッ…』と『血刀《ケットウ》』を持ったままのレイの両腕を地面に落とすと──『パチパチパチ』と拍手をし始めた。



カランッ…。



『……フゥ…。フゥ"ゥ"ゥ"……。ア"ァ"ァ"ァ"ア"ア"……!!!』


『クソッ!!クソッオオッ〜〜!!』




『レイが……!こんな……こんなザ(・)コ(・)にやられるわけ……』

『ナイのニィィ……!!』



パチパチパチッ!!



『アッハハハハ〜♩キミ、面白いこと言うね〜♩』




『………。』

『ボクが……ザコだって……?』



その瞬間。顔を下へと向け、目線だけ上げたまま睨(にら)みつけるマモンの顔は無表情だった。   

   

その表情をみたレイは、この世に誕生してから始(・)め(・)て(・)。

恐怖というものを知ることになる。



"ゾクゥッ"……!!!



『アッ……アァ…。』


《こ、コイツにはかて…ない…》

《ナニ…コレ…ナニコレナニコレ……。》



レイは、マモンの心の奥に広がる闇を感じとっていた。その濃さと圧《プレッシャー》に圧倒され、ものすごい汗をかいていた。



『キミの方が100倍はザコでしょ♩アハッ♩』




『さて…もうキミにも飽きたし。』

『あとはサーチ君に任せるとするかな。』


《バレないように戻ろっと♩》



─────────────────────────



【アストラサイド】



ピュッ!!──パタタッ。



アストラは『龍屑・孔(リュウセツ・ポア)』を右目から引き抜き、刀身についた血を吹き飛ばした。

時を同じくして、サーチ達がいた方向から禍々(まがまが)しいオーラを感じとるアストラとリプ。



『──!!』


「──!!」

(ユリニトのヤツか。)



(向こうの状況が心配だな。)

(さっさとコイツを片付けなければ)




ポタッ……パタタッ…。


『ヨロヨロ』と足をおぼつかせながらその場で動くレイ。

レイの左目から見える景色には、赤い血が地面に広がっているのが見えた。

一方で右側は、赤黒くてナニも見えない状況に黒髪の少女は笑っていた。



『……ハハッ…キャハハハハハッ!!!』



『ナーニコレー!?目が…キャハッ…!!』



『………』

『よくも。リプのカラダにアナを開けたナ。』



"グギュル"……"グジュッ"……"グチュチュ"…。


リプの目に、肉片が体中から集まっていく。



『コロスッ!!ブッコロォォォスッ!!!』



"ギュルルッ"!!



(再生。)

(なるほど。違和感はこれか)


(臓器が全くない。体の全てが肉片で出来ているな)

(目も肉片だが──疑似的な何かで、同じに作られてるのか?)



「どうりで、手応えがないわけだ」




『コレー。……スルの痛いんだからネ──?』


『ゼッタイニ……ユルサナイッ!!!』




『肉団子《ニクダンゴ》 ・増屍増死《マシマシ》ィィィ!!』



リプの両腕が10倍にも膨れ上がり、拳を地面に付き立っていた。



『また…ニクヲ喰《た》べなきゃネ……!!』

『街のヤツはヨワッちくて……マズかったカラ!!』



「………。」



『カスドモとはチガウ……オマエのニクを喰《た》べてヤるッ!!キャハハッ!!』




「下衆《ゲス》が。」



狂ったように喋り出したリプを、睨《にら》みつけるアストラの目には怒りが満ち溢れていた。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

だいたい、その日に投稿する時のお話は、まとめて3、4話書いて予約投稿で分けてます。なので、今回の一言を書いてる時は、ほとんど同じ時間帯なのです!リアルタイムのことじゃないよ♩

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