表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第三章─樹中海要塞〜月下に流れる希望の光〜─
306/312

欠片304.『世界からの秘匿』


     欠片ピース304.『世界からの秘匿ひとく』です!






     【雨蟲樹コスモ海道外アウターシェルから西側の大地】



広大な土や岩が広がる大地や上空にて、魔将軍サルーガ・タナシスとアウスラストが『樹中海要塞オルガズムフォートレス』を眺めていた。



         『そろそろね』


    ┏────────────────┓

    |    魔王直下 七大魔族   |

    |   一柱の一人 色欲の悪魔  |

    |                |

    |  [アウスラスト(2323)]  |

    |     [種族:大魔族]   |

    ┗────────────────┛



         『でしょうな。』


┏───────────────────────┓

|      七つの大罪人 色欲の配下     |

|           魔将軍         |

|                       |

|     [サルーガ・タナシス(2614)]   |

|        [種族:魔獣人]       |

|  (モデル:ブラックウェルシュマウンテン(羊)) |

┗───────────────────────┛



    『アリ共による

     師団の足止めも効いておりますのぉ。』


  『部下達は上空から、地上はアリによる進軍。

   フッフ。数の優位もまだまだありますな。』


        『そうじゃろう?』



タナシスは背後にいる自身の配下を呼び寄せており、各地の戦況を把握していた。



  『はい。ネビュロス様が

   天空に住まうウェズルフェルニョルの阻害を

   完了致しておりますので、すぐにでも。』



配下の言葉を聞いたタナシスは、アウスラストの顔を見上げながら問いかける。



  『そうか。ならば、ワシらも参りましょうぞ。』



    『そうねぇ、き先は任せるわ』



       『かしこまりました。』

       《戦況を見るに………》

    

  

─────────────────────────



          【夏芽樹域カガジュイキ



        ──バフっ。ピタっ。



木と木の合間を滑空するモモカ、森全域を飛行するパト、フニン、ムニン達は『夏芽樹域カガジュイキ』の上空に現れた強大な気配を感じ取っていた。



       『みゅっ!?あれは……!』


 ┏─────────────────────┓

 |  根踏する馬達(ユグズアース) 第三師団フレーヴァング |

 |       団員 滑空の忍       |

 |                     |

 |     [モモカ(2) (2562)]     |

 |       [種族:古獣こじゅう]       |

 |     (モデル:エゾモモンガ)      |

 ┗─────────────────────┛



─────────────────────────




         『ポォッ!?』

     《この気配は……夏域カイキの方かポ》


 ┏─────────────────────┓

 |  根踏する馬達(ユグズアース) 第三師団フレーヴァング |

 |     副団長 空翔(そらかけ)る伝書鳩      |

 |                     |

 |     [パト(2) (2562)]      |

 |       [種族:古獣こじゅう]       |

 |     (モデル:カワラバト)       |

 ┗─────────────────────┛



─────────────────────────




          『まさか…』


  ┏────────────────────┓

  |  根踏する馬達(ユグズアース) 第一師団ヴァナへイム |

  |     団員 陽黒点(ようこくてん)八咫烏(ヤタガラス)     |

  |                    |

  |    [ムニン(1)(2556)]     |

  |      [種族:古獣こじゅう]       |

  |    (モデル:ハシブトガラス)    |

  ┗────────────────────┛




         『ヤツが来たか』


  ┏─────────────────────┓

  |  根踏する馬達(ユグズアース) 第一師団ヴァナへイム  |

  |      団員 黒雨(こくう)濡鴉(ヌレガラス)       |

  |                     |

  |    [フギン(1)(2556)]      |

  |      [種族:古獣こじゅう]        |

  |    (モデル:ハシブトガラス)      |

  ┗─────────────────────┛



─────────────────────────




     ────"ピィィィィン"────



       {{ぜんぐんにほうこくっ!}}



    {{かいきに上空に

     アウチュラチュトがしゅちゅげん!}}


   {{かいきに上空に

    アウチュラチュトがしゅちゅげんー!!}}




モモカによる『交信キューソー』と共に、師団員とサーチ達全員に情報が行き渡る。


そして、上空に現れたアウスラストにより、大気中に膨大な範囲にわたって魔力が広がり始める。



       『───"色欲ラスト"───。』



      ブワァァァァ─────………



          ───ピタ。



          『──!?』



微笑むアウスラストの眉間にシワが寄ると、森の外周から徐々に広がり始めたアウスラストの魔力は、向かう途中で遮られていた。



    『……そう。もう回復していたのね。』



       『ワシが行きましょうか?』



   『う〜ん。そうねぇ、お願いしようかしら。』

     《範囲的に全域は防げていないし〜》


      《師団長は無理としても。

       アリと師団員ザコには効いてるか。》



        『かしこまりました。』


           『では──』

 『ワシはウェズルフェルニョルを探して参ります。』



       ───"バシュンッ"



サルーガ・タナシスはアウスラストをその場に残して転移していった。



─────────────────────────


  

       【世界樹ユグドラシルの根本 医療場】



神秘の花園付近にて、負傷した師団員や住民達が妖精ピクシーやエルフによる手当を受けていた。


その中には、ヘイズスルーンやウェズルフェルニョル達も治療を行った後で状況を把握していた。



        『とうとう来たわね。』


      『ニョルちゃん。魔力は大丈夫?』


  ┏─────────────────────┓

  | 根踏する馬達(ユグズアース) 第五師団ドールグラスシル |

  |      団長 淫乱(いんらん)雌山羊(メヤギ)      |

  |                     |

  |   [ヘイズスルーン(2)(2559)]   |

  |       [種族:古獣こじゅう]       |

  |  (モデル:オランダランドレースヤギ)   |

  ┗─────────────────────┛




    『泉水を飲んだから回復したぜっ!』


 ┏─────────────────────┓

 |  根踏する馬達 第一師団ヴァナへイム  |

 |      副団長  眉間の風神     |

 |                     |

 | [ヴェズルフェルニョル(2)(2558)]  |

 |       [種族:古獣]       |

 |    (モデル:カンムリクマタカ)     |

 ┗─────────────────────┛



      『にしても、あのヤロゥ…!!』


  『ムギギギギ〜〜!許せねぇが……

   あとは旦那とアマメに任せるしかねぇか。』



  『ヴェルグちゃんがいるから問題ないでしょ』

   『それよりも、ウチの子達が心配だわ…』


      『はやく向かわないと……』




     『どこへ、誰が向かうのじゃ?』




     『──!?』   『──!!』

   《いつの間に……!》《だれだ…コイツ》




ヘイズスルーンとウェズルフェルニョルが頭上を見上げると、そこには黒い肌と体毛をした背の低い羊の魔獣人ジーマニが翼を広げて浮いていた。



         『──"文斥ブンセキ"──』



          ──ポポウ。



サルーガ・タナシスが、赤色の『魔導書グリモワール』にウォード型の鍵の形をした『魔導剣サーブル』を挿して横に回していた。


"カチッ"と音を鳴らしながら本が開くと、タナシスは言葉を唱える。


すると、2人の体から魔力の玉が浮遊して本の中へ吸い込まれていった。




       『何しやがったテメェ!!』




     『ナニ。"登録"しただけじゃが?』



       ・・・

   『特に、オヌシには手を焼いておってのぅ。』



      『この戦いにおいて──

       オヌシの存在がキーとなる。』


   『あまり、ウチの大将の邪魔をするでない。』

 


タナシスは、ウォード型をした鍵のような『魔導剣サーブル』をウェズルフェルニョルに向けて構えていた。



         『──"秘鍵ひけん"──』


       『───"扉焉理庫トネリコ"───』




    ───"──"──ゾワッ──"──"───




          『……!!』

    《や、ヤバい!何かわかんねぇけど…》


       《ヤバい気がするぜッ!!》




     《この感じ…止めないとまずいわ》


        『──"性転換セックス・チェンジ"──』

      《ツキちゃん。借りるわよ。》



ヘイズスルーンは自身の体毛の中に入れていた白い液体が入った小瓶を取り出すと、その液体を口に含んでいた。

そして、そのまま勢いよく頭上にいるタナシスに向かって飛びかかる。



         『部分"変態へんたい"──』



    ──バッ!!


          『"熊突オウトツ"ッ──!!』


                ──"グワ"ッ!!



ヘイズスルーンの右手が熊のような大きな手に変化すると、タナシスに向かって鋭い爪を向けていた。




         『もう遅いわい。』



         『秘匿とは──』


  『禁じたものを隠しておくために存在している』



       『そのことわりくつがえすことなど

        オヌシらには出来ない。』



        ──"ガガッ"!ブンッ!



      『"ッ"──!"ニョルちゃん"!』



タナシスは、『秘鍵ひけん』の剣先にある凹部分でヘイズスルーンの攻撃を受け止め流すと、左手に構える赤い『魔道書グリモワール』が光り始めていた。



        『この世界から消えよ』



ウェズルフェルニョルの体が光り始めると、タナシスの構える『魔道書グリモワール』に向かって体が引き寄せられていた。



           グググ……


      『なんだ……体が!勝手に…!』



           ググググッ……

  


          『クソッ…!』

  《ダメだッ…!ヤツの魔力に抵抗出来ないっ!》



          "ギュワッ"!!



     『ルーンッ!!応援を呼べッ──!』

     《ちくしょうッ…このままじゃあ…》



      ───シュゥゥゥ〜〜〜〜ン。



      『ニョルちゃ〜〜〜んッ!!!』



そして、そのまま勢いよく引き寄せられたウェズルフェルニョルは、『魔道書グリモワール』の中へと吸い込まれていった。



          ───パタン。



      『さて、悩みの種も消えたわい。』


   『あとは、ラスト様の支配に堕ちるのみよ。』



魔道書グリモワール』を閉じ、『魔導サーブル』を挿し込んで鍵を回すタナシスは、片手を後ろに組み『魔導サーブル』の刀身を伸ばしていた。



       『ナニをした!オマエ!』




     『ヤツは、世界の秘匿となった。』


          ──チャキ。



     『ナニをしたのか聞いてんのよッ!!』

     {{誰か!応援を!ニョルちゃんが!!}}


 {{医療場にも魔将軍がいきなり現れた

  コイツの能力でニョルちゃんがいなくなったの!}}


     {{ルーンだけだとが悪いわ。

      ──誰か!応援に来てちょうだい!}}




     『これからオヌシも消えくのに

      ──答える必要があるのかね?』



─────────────────────────


 

     【───夏芽樹域カガジュイキ アウスラスト】



      『フフ。魔力が動き出した。』

        《無風壁インビジブルが消えたか。》


    『タナシスがうまいことやったようね。』



       『さっ、ワタシは────』



アウスラストがその場から移動しようとした時。



    『あら……出てこないのかと思ったわ〜。』



アウスラストの視界に現れたのは───




    『それ以上、あなたの好きにはさせない。』



      『家族は、ワタシが守るッ!!』



八天星アース・オルテだった。

オルテは、背中から緑や黄色の色をした綺麗な4枚羽を生やして浮遊していた。



  

     『すでに手遅れだと思うけれど?』



           『……。』

       《ルーンの様子からして…》


   《ウェズルフェルニョルは力を使えない。

    このままだと、アウスラストの魔力が…》



オルテの頬から汗が流れる中──

アウスラストは親指と人差し指、中指を前に広げるように向けると呟いた。



    『まぁいいわ。探す手間も省けた……』



         『改めまして』


    『ワタシは七つの大罪人

     色欲を司る悪魔──アウスラスト』


     『魔王ベレト様の命を受け──』



    『八天星・地球───オマエを"殺す"』




 最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


         [今回の一言♩]

 ネビュロス、ナベロルス、タナシスはお気に入りです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ