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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
12/211

欠片10.『外の景色』

欠片(ピース)10.『外の景色』です!


※本作の「」と間にある───の種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると『四角い囲みのナレーション語り』や『用語説明』

・・=強調

" "=強調、効果音など

─1本=漫画で例えると『場面転換』や『幕間』

➖─➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

─2本=漫画で例えると『時の流れ』



大量の猿人似屑(エープ)を倒したアストラとサーチは、再び南東に向かって歩き始めていた。



【南東に進み始めて20km付近】



「なあ、師匠」

「次の要塞まで、どのくらい距離があるんだ?」


「さぁ、分からん」



「……え?」



「南東に極子水星要塞(ミニマルフォートレス)があるから向かってる」



「はぁぁぁ!?」


「ついさっきまで『実際にその目で確かめればいい』…ってカッコつけてたじゃん!!?」


「オレもはりきって…『んじゃ 行こうぜ!!』とかカッコよく決めちゃってたのにさ」



「師匠も知らねーのかよ!!」



「いや、ある場所は大体分かる」

「だが正確な距離が分からないだけだ」



「なんだよもう!言い方が紛らわしいんだよ!」

「師匠のバーカ!バーカ!!」



「バっ…!?…ンンッ……まあいい。」



(しか)めっ面のサーチをみて、アストラは冷静を(よそ)う。



「……。」

「全く、いちいちうるさい弟子だ。」



「なんだとぉ〜!!!」


一方で、(さわ)がしくしているサーチであった。



─────────────────────────

─────────────────────────



深峡岩要塞(ディーニオンフォートレス)から南東に24km付近】

(進行24Km 残り2705km)


森を抜けると、大きな草原(そうげん)が見えてきた。

草原の(いた)る所に、白い色をした大きな岩が埋まっていた。小さい岩は50cm未満で、大きなもので1、2mほどはあった。



「うふぉおおお〜〜!!!なんだここー!!」

「スッゲェ──!!デカい岩がゴロゴロあるぞ!師匠!!」



「ここは、『白岩草減(ホワイトロックリース)』と呼ばれている」



「かつて、ここには岩などはなく一面……草原(くさばら)だったらしい」


「だが、星屑(ホシクズ)飛来(ひらい)により」

「白い小石が徐々に成長し、大きくなった。と聞いたことがある」



「そうなのか」

「なぁ、星屑(ホシクズ)ってなんなんだ?」



「オレが本で読んだのは、800年前の機巧技師(きこうぎし)が、星屑の欠片(かけら)を使って星屑(せいせつ)を造ったことくらいしか知らないんだけど」


「師匠は何か知ってるのか?」



「………さあ。」


「ただ、知り合いの研究者が言うには」

星屑(ホシクズ)には……特殊な磁気を()びていると言っていたな」



「磁気…?」


「そうだ」



「それくらいしか、ワタシにもわからない。」



「……ふぅーん」

「まあ、星屑(ホシクズ)が見つかれば、なんでもいいか」



「はやくつくりてぇな…星屑(せいせつ)



(…ぜってぇー(かたき)はとる。待ってろよ。)



─────────────────────────



象岩亀(エレマントールス)はルインルーナ王国跡地にて、動きを見せず…ただその場に(とど)まっていた。



─────────────────────────



白岩草減(ホワイトロックリース)から南東14km】

(進行38Km 残り2691km)



白岩草減を抜けると、目の前には巨大な岩の壁でできた谷があった。

高さ300mはありそうな巨大な岩の谷で、谷の真ん中には土の地面で出来た一本道があり、道幅は30mくらいである。



サーチ達が歩いていると、左右の岩の壁に高さ10mくらいの洞窟がいくつも空いていた。



「ついたな」


「え?」



「ここが『巨岩洞要塞(ロッグロットフォートレス)』だ」



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


─裏メモ。─


機屑物(ガーベマジル)』の由来


動物 アニマル

機械 マシン

屑 ガーベッジ


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