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レベルの上がらない無能と言われ家を追い出された俺だけど、ギフト【ドレイン】の力でいずれ最強になります!  作者: にがりの少なかった豆腐
戻ってきたら何か発展していた件

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時すで

 

 ラムの許可取りを受けて、ギルド長にどうしたらいいのか聞きに行った。

 約束もなく会うことになったため、ギルド長の予定があくまで時間は空いたが会うことはできた。


「その件なんだが、どうにも君がダンジョンの崩壊に巻き込まれ行方不明になっていた者だと気づいた者が居たみたいでな。すでにゼロという採掘者についての情報が出回っている」

「え?」


 どうやらすでに身バレしていたらしい。

 さすがに早い。というわけでもないのか? あれから4日は経っているし、名前も配信上で名乗っている。そこから情報を辿って俺がどういう人物なのかを特定した人が居たってことか。


「こちらにも確認の連絡が今朝から何度も来ている。今は回答できないと返しているが、そういう者たちが直接グニアスに来るのも時間の問題だろう」

「うわぁ」


 そう言う、なんていうか気になることを知ろうとする行動力は悪いことじゃないんだけど、人の迷惑になるようなやり方をする人も結構居るんだよな。


「こちらも近いうちに公表するつもりではあるが、君がゼロ本人だと判断した理由がな。そのままを言うわけにもいかない。だから採掘者カードによる魔力照合で本人確認をしたことにする予定なんだが、それで構わないか?」

「それで問題がないのであれば、それでよろしくお願いします」


 本人確認は採掘者カードの不具合で俺とギルド長くらいしか知らない情報を伝えてどうにかしたからなぁ。


 ダンジョンの崩落に巻き込まれて、しかも4年後に戻って来たとなれば、その者が本当に本人なのか、という質問は間違いなく出る。そこでどうやって本人確認をしたのかの話題が出ない方がおかしいし、そのまま隠さず言ってしまえばもう関わりたくない家族の情報とかに繋がる可能性もある。


 ギルド長の提案した通り、採掘者カードが壊れていなかったことにすれば、その問題は解決する。なんだかんだこの魔力照合は優秀という評価を貰っている機能らしいので、余程のことが無ければ反論はされないだろう。


「わかった。公表するタイミングもこちらで調整させてもらってもいいか? 公表する際、君に出てもらう予定はないが、日程は連絡させてもらうつもりだ」

「大丈夫です。いろいろしてもらってありがとうございます」

「いや、これもギルドとしての仕事の内だ」


 本当にいろいろ面倒ごとを引き受けてくれて助かるな。自分が長をしているギルドに所属している採掘者のことだから、というのも理解できるけど、それだって嫌がる人もいるだろうに。


「それでラムリタ君の配信の話なんだが、下手な混乱を避けるためにこちらで公表するまで名前を出すことは控えて欲しい」

「はい。わかりました」


 今この場にラムは居ないが、ギルドの中で待っていると言っていたので、戻ったら伝えることにしよう。


 

 ギルド長との話を終え、ラムのもとに戻りギルドからの情報が出るまで配信上で俺の名前を出すことは控えて欲しいと、ギルド長から話があったことを伝えた。


 その際に俺がどうしてあの場にいたのか、その理由も合わせて伝えることにした。

 俺が地上に戻る中助けたってのもあるが、これまでの反応とか対応の仕方からそう簡単に口を滑らせることはないだろうと、信頼したうえで話せる範囲を伝えた。


 流石に何も伝えずにとりあえず控えてくれと言われるのは、ラムからすれば少しもやっとするだろうし。


「なる、ほど……?」

「まあ、理解するのが難しいのはわかる。ほぼ新人がダンジョンの深層に落とされて、生き延びたなんて俺も当事者じゃなかったら信じていないからな」


 自分で言っておいてなんだが、本当に何で生きているんだって状況だよな。オーさんに助けられたとはいえ、ダンジョンの深層なんて無茶苦茶深い場所なのに、そこまで落ちて行ったのに即死しなかったのはどれだけの幸運が重なったのか。


「うん、いえ、信じますよ。そのおかげというのはおかしいですけれど、私が助かったのはゼロさんがあの場に居たからですし、道が分からないというのも今の話を聞いて納得出来ました」


 ある意味状況が似ていたんだよな。俺は地上からダンジョンの中に落ちて、ラムは転移トラップで下層まで飛ばされて、意図せずあの場に居たっていう。


「とりあえず、ギルドからゼロさんのことが公表されるまで、私の配信ではゼロさんのことを話さないようにしておきます」

「そうしてくれると助かるよ」


 それから少しラムと話をしてから別れた。

 ラムはもう少し話をしていたそうな雰囲気だったが、朝から依頼を熟して帰って来たところだったので、無理せず帰って休むよう促した。


「さて、これと言ってやることもないし、どうしようかね」


 ラムと別れたは良いものの特にやることはない。

 あのまま会話を続けていた方がよかったか? と少し後悔はしたものの採掘者は体が資本。無理をすればその分後に響くので、休めるときにしっかり休むのは大切だ。


「そう言えば、グニアスがここまで発展したのはテレパス鉱石とかいうののおかげなんだっけ」


 グニアスのダンジョンが崩壊した後に新しく発見された鉱石。ダンジョンの中からでも配信ができるくらいに強い電波を発生させることの出来る鉱石らしい。

 この世界の技術云々の理屈はわからないが、俺が知っている電波とは違う物なんだろう。


「気になるから一度俺も取ってみるのはありかもな。確か、常設買取依頼として貼ってあった気がするし」


 常設の買取依頼は基本的に依頼を受けずに指定されたものを持ってくる依頼だ。他にはエネルギー資源として魔石も常設買取依頼の素材として常に買い取りがされている。 

 俺がまとまった金を手に入れたのも魔石の買い取りによるものだ。


「そうと決まれば、採掘用の道具を買ってダンジョンに入るか。ああ、その前にどこで採掘できるかは聞かないとな。後は現物がどんな物なのかも知らないと」


 適当にダンジョンに入って自力で探す面白さはあるけど、それだって現物を知らなければどれを採掘すればいいのかもわからない。

 適当に採掘して来てほとんど買い取りできませんと言われたら悲しいし、しっかり情報を手に入れてからテレパス鉱石の採掘にむかうことにしよう。

 

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