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元魔王、伯爵家の三男に生まれる〜実は俺を倒した勇者は俺が育てていたのだった〜  作者: KiedeJWL


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第19話 久しぶりの我が家、変わりゆく村 

よろしくお願いします

 冬休み、レインは久しぶりにアルダーシュ伯爵領へと帰省した。馬車の窓から見える景色は、記憶にあるものよりも、どこか活気づいているように見えた。


「レイン様、お帰りなさいませ! ……あら、また少し逞しくなられましたね」


 出迎えたミレイユが、目を細めて微笑んだ。


「ただいま、ミレイユ。それより、トルム村の様子、見に行ってもいいかな」


「もちろんでございます。実は……レイン様が発案された防壁強化計画、想像以上の成果を上げているのですよ」


 翌日、レインは馬に乗ってトルム村へと向かった。村の入り口に近づくにつれ、以前とは見違えるほど整備された防壁と、新たに増設された見張り塔が目に入ってきた。


「レイン様! お久しぶりです!」


 自警団の団長が、満面の笑みで駆け寄ってきた。


「団長さん、お久しぶりです。防壁、立派になりましたね」


「レイン様のご提案通りに進めさせていただきました。おかげさまで、この冬は魔物の被害も皆無です。それどころか……」


 団長は、少し誇らしげに続けた。


「隣のミラード村や、フェルン村からも、うちの防衛体制を真似したいという相談が来ておりまして。もしよろしければ、レイン様にも一度、彼らの村を見ていただけないかと」


「それは……もちろん構いません」


 レインの提案から始まった小さな取り組みが、いつの間にか、辺境地方全体に波及し始めていた。


(前世では、領土を『支配』することしか考えていなかった。でも今は……こうして人々が自らの意志で協力し合う姿を見るのが、何より嬉しい)

よろしくお願いします

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