リプ
「消せ消せ消せ消せ、消さないならお前を消すぞ!」
僕は両手に癒しの力を込めエビシににじり寄る。
「おいおい、待て待て、それは吾輩の権限では無理だ。女王様の直轄のAIで管理されておる」
ここにもAIが。AI流行りすぎだろ。
「それなら、お前が僕より恥ずかしい死に方して上書きしやがれ」
「おいおい、それなら教えてくれ。屁死より愉快な死に方を。吾輩の卓越した頭脳でも難易度が高すぎる」
確かにエビシが言う通りだ。どれだけ頭を捻っても思いつかない。
それにしても凄まじい屁だった。もし僕が普通に食らったとしても、ぶっ飛ばされて一撃死だっただろう。物理攻撃力を持った毒ガス。下品さをさっぴいても強力な攻撃だ。けど、目をまずやられて良かったかも。そうじゃなければ、ノーパンの放出中の親父の尻が目に入ってた事だろう。トラウマものだ。
「おっと、次のお客さんだ。場所を空けて貰うぞ。スイカバスト」
エビシに引っ張られて場所を空ける。僕が入ってた棺桶が消える。どういう仕組みになってるんだろう? まるでゲームみたいだ。リスポーンシステムといい、実際のとこどういう仕組みなんだろう。死んで生き返る仕組みだけでもどうなってるのか知りたい。
エビシの前に棺桶が三つ現れる。この時点で、何が起こったのか悟る。早ぎるな。まさかこんなに短時間でけりがつくとは。三つって事は、逃げる事に特化したシェイドまでやられたって事か。その前に無敵に近いサリーまでも。
「おお、死んでしま……」
ドガッ!
棺桶から飛び出したウシオにエビシがぶん殴られて吹っ飛ぶ。あ、僕と似たような事してんな。さすがウシオ。
壁にぶつかったエビシが潰れたように見えたと思ったら、無数のコウモリに分かれて飛びたち、元いた所に集まってエビシになる。
「何をするのだ。主従そろって。吾輩の残機が一機減ってしまったではないか」
残機が一機って、普通の人間だったら死んだって事か。なんてしぶといんだ。
サリーとシェイドがごそごそと棺桶から這い出してくる。
「あーあ、あれは強すぎるわ」
「シェイド、何も出来なかった」
「申し訳ございません。ご主人様手も足も出ませんでした」
三人とも若干しょげてるように見える。
「しょうがないよ。あいつ見た目はクソだけど、強さは本物だもんな。おい、エビシ、僕のリプレイが見れるって事は、みんなのも見れるんだろ」
「ああ、そうではあるがしばし待て、確認してみる。うむ、オッケーだそうだ」
エビシは棚からリモコンを取り操作する。壁の一部が開き大きなモニターが現れる。エビシが操作すると、少しのノイズの後、動画が再生される。
『くたばれえーーーーい!』
げっ、僕の声! エビシ、僕のリプレイを。体でモニターを隠すが画面がデカすぎる。
「見るな! 見るな!」
隠す僕をシェイドが押さえつけ、みんなで僕の動画を鑑賞した。
読んでいただきありがとうございます。
みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。
とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。




