人が変わってしまった中村博士
「その翌日からの私は人が変わった。ウンコに異常な関心を持つようになった」
区切られたので終わったかと思った中村博士の話はまだ続いていた。
「何かに駆り立てられるように便器を磨き続けたり、人知れず野糞をして延々と自分のウンコを観察。寒い日には暖をとるため馬糞に手をつっこんだなぁ」
やっぱり予想通り中村博士の話は永かった。
しかもその話の内容は悉く汚いもので、聞いてるこっちとしては堪ったものではない。
「自分の名前を雲古に改名しようとしたこともあったな」
(聞いてねぇよ!)
「まあ、親に止められてしまったんですけどね」
(だから聞いてねぇ、つーの!)
そう思ったところで中村博士に通じる訳はないのだが……。
「その後も私はウンコの仏様に与えられた使命を全うまっとすべく数多くの発明品を生み出した。その一つが新型爆弾だ」
関係ない話をダラダラしてると思ったら、新型爆弾の話題に戻る。
「新型爆弾はウンコを酸化させて硝酸に変えて、これをグリセリンと化合させて強力なニトログリセリンを作った」
「そうやって作ったの!?」
「凄い発想力だ……」
同志達は中村博士の新型爆弾の思想と技術にぶったまげた。
良くも悪くも中村博士の発想力は常人のそれと大きく異なるものだった。
まあ、常人のそれと大きくかけ離れた頭の持ち主だったからこそ新型爆弾を開発することができたと言えなくもないが……。




