中村博士の一生を決定づけるある事件
「私が元気よく走り回っていると、勢い余って穴に落っこちた。その穴は肥溜めだった」
「「「「うわぁ~~~~」」」」
中村博士の話は聞くだけでもばっちいと感じた。
当然そのことを聞いた他の同志達も汚いものを見るような顔になったのは、なんとなく想像できる。
「肥溜めに落っこちた後、私の小さな体は引きずり込まれるようにズブズブと沈んでいく。黄金の飛沫で目が見えなくなり、やがてあまりの臭さに気を失ってしまう」
「「「「!? !? !?」」」」
しかし、中村博士はそんな俺達のことなどまるで気にしないで話をつづけた。
中村博士の話は (悪い意味で) で凄まじく、聞いている俺達は言葉を失い、目をパチクリさせたり口を鯉のようにパクパクさせていた。
「博士、まさかそのまま死んでしまったのでは?」
中村博士の話を聞いているうちに、1人の兵士が心配になって中村博士にそう尋ねる。
「まさかぁ。そしたら私は今ここにいませんよ」
「あ! 確かに」
そりゃあ当たり前のことだな (笑)
だが、中村博士の過去が壮絶過ぎて本気で死んじゃったんじゃないかと心配してしまった (汗)
「幸い私の叫び声を聞きつけた農家の人になんとか救い出されて一命を取り留めた」
「「「「ホッ」」」」
これを聞いて俺達はホッと一息。
中村博士の話は聞いててヒヤヒヤするな。
「酷い目にあったと思ったが、ウンコの仏様は私に乗り移った」
「「「「ウ、ウンコの仏様!?」」」」
トイレの女神がいるのは聞いたことはあるが、ウンコの仏様など聞いたことがない。
実際にそのようなものがいるのか? それとも中村博士の妄想なのか?
いずれにしても真相は定かではなかった。




