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汚い勝利  作者: 黄金の右脚
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3/10

いざ行動開始


「じゃあ、みんなで中村博士の研究所に行くぞ」

「「「「おう!」」」」

 ツアーガイドの様に俺が誘導すると同志達四十人は一斉に足並み揃えて行進する。

 別にそんなに力むこともないのだが。人数がある程度揃うと行進してしまう。

 軍人の悲しい性だな……。


 ◇


「……ここか」

 そうこうしてる間に俺達は中村博士の研究所に到着。


「……」

 中村博士の研究所は想像していたよりも立派で、少し気後れしてしまう。

 我ながら肝っ玉の小さい男だな (汗)


「鎌田伍長、なんで立ち止まってるんですか?」

「そうだぞ鎌田伍長、さっさと行けよ!」

「分かってますよ田一軍曹」

 今更だけど、この四十人の中には俺よりも階級が上の者も結構居るんだよなぁ……。


 だが、上官命令のお蔭か躊躇いが無くなった。

 んで、中村博士の研究室に向かう。


「「「「…………」」」」

 研究所の廊下を総勢四十一人で移動していると、まるで小学生の社会見学みたいに見えるな (だとしたら俺は差し詰め先生か)


 なんてくだらないことを考えて歩いていると、あっという間に中村博士の研究室に着いた。

 到着すると俺は扉をトントンとノック。

「はーーい、どうぞぉ」

 すると子供みたいな幼い声が。中村博士のお子さんだろうか?

 まあ、入っていいようなので取り敢えず俺達は研究室に入ることに。


「「「「失礼しま~~す」」」」

 総勢四十一人が一斉に研究室に入る。

「あわっ!?」

 中村博士もこの異常な光景に少し驚いているようだった。


(そういえば博士にアポ取りした時に人数のこと言うの忘れてたな……)

 そう思っても時すでに遅しだが。 


「はじめまして。私が中村だ」

 中村博士は丁寧な口調で俺達に自己紹介してくれた。

 中村博士は眼鏡をかけた四十代後半ぐらいの中年男性の様な顔。しかし声は声変わり前の男の子みたいな声していてしかし凄くギャップを感じた。

(さっきの子供みたいな声は中村博士だったのか……)

 声の主の謎が分かって俺は勝手に納得していた。

 しかし今そんなことを納得してる場合ではない。

 俺達は新型爆弾と塩の謎を確かめるために来たのだ。


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