第7話 パンと、片足を上げたポメラニアン
今日は、宇宙船で浄化作業を行っている。
あとは、自動で完了するまで、待っていればいい。
少し疲れていたので、
椅子に座って、のんびりしていた。
ふと、
くーちゃんの気配がしなくなった気がして、
振り向く。
ソファーに座っている、くーちゃんと目が合った。
じっ、と、
こちらを見つめている。
横向きに座っているせいか、
なぜか、片方の足が、ちょこんと上がっていた。
……え。
なんで、そのポーズ?
「なにか?」
とでも言いたげな顔。
でも、
足だけが、宙に浮いている。
理由は分からないけど、
なんだか、可愛かった。
そこで、
俺の腹が鳴った。
……あ。
そういえば、と思い出す。
***
昨日、
スペースポートの商店街を、
ふらりと歩いていたときのことだ。
カフェを併設した、
フランス系のパン屋の前を通りかかった。
店から、
白髪の、小さなおばあちゃんが出てきた。
折りたたみのカートを引きながら、
にこにこ、笑っている。
その笑顔が、
なんとなく気になって、
ふらりと、店に入った。
せっかくだし、
何か買うか、と、
トレーを持って、店内を見る。
変わり種のパンも、
いろいろあったけれど、
選んだのは、無難なもの。
コロッケパンと、
チーズカレーパン。
***
袋から、
コロッケパンを取り出す。
一口、食べると、
思ったより、
コロッケが、さくさくしていた。
……美味い。
チーズカレーパンは、
濃厚なチーズが、
カレーによく合っていて、
少し意外だった。
足元を見ると、
くーちゃんが、来ている。
パンにつられたのか、
パンくずを狙って、
小さく、旋回。
こぼさないように、
気をつけて食べた。
食べ終わったあと、
冷蔵庫を開ける。
中に、
いちごが、二粒あった。
「きゅ、きゅーん」
くーちゃんが、
嬉しそうに、
しっぽを振る。
今日は、
いちごの日らしい。
だから、
一粒ずつ。
くーちゃんは、
夢中で食べて、
顔を上げたときには、
もう、なかった。
ごはんを食べたら、
少し、眠たくなってきた。
疲れているときは、
早く寝よう。
そう思って、
体を休める。
今日も、
平和な一日が、
過ぎていった。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
くーちゃんとの宇宙船の日常を、
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また次のごはんの時間に、
ふらっと遊びに来てください♪




