↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
7/12

第7話 パンと、片足を上げたポメラニアン

 今日は、宇宙船で浄化作業を行っている。

 あとは、自動で完了するまで、待っていればいい。


 少し疲れていたので、

 椅子に座って、のんびりしていた。


 ふと、

 くーちゃんの気配がしなくなった気がして、

 振り向く。


 ソファーに座っている、くーちゃんと目が合った。


 じっ、と、

 こちらを見つめている。


 横向きに座っているせいか、

 なぜか、片方の足が、ちょこんと上がっていた。


 ……え。

 なんで、そのポーズ?


「なにか?」

 とでも言いたげな顔。


 でも、

 足だけが、宙に浮いている。


 理由は分からないけど、

 なんだか、可愛かった。


 そこで、

 俺の腹が鳴った。


 ……あ。


 そういえば、と思い出す。


***


 昨日、

 スペースポートの商店街を、

 ふらりと歩いていたときのことだ。


 カフェを併設した、

 フランス系のパン屋の前を通りかかった。


 店から、

 白髪の、小さなおばあちゃんが出てきた。


 折りたたみのカートを引きながら、

 にこにこ、笑っている。


 その笑顔が、

 なんとなく気になって、

 ふらりと、店に入った。


 せっかくだし、

 何か買うか、と、

 トレーを持って、店内を見る。


 変わり種のパンも、

 いろいろあったけれど、

 選んだのは、無難なもの。


 コロッケパンと、

 チーズカレーパン。


***


 袋から、

 コロッケパンを取り出す。


 一口、食べると、

 思ったより、

 コロッケが、さくさくしていた。


 ……美味い。


 チーズカレーパンは、

 濃厚なチーズが、

 カレーによく合っていて、

 少し意外だった。


 足元を見ると、

 くーちゃんが、来ている。


 パンにつられたのか、

 パンくずを狙って、

 小さく、旋回。


 こぼさないように、

 気をつけて食べた。


 食べ終わったあと、

 冷蔵庫を開ける。


 中に、

 いちごが、二粒あった。


「きゅ、きゅーん」


 くーちゃんが、

 嬉しそうに、

 しっぽを振る。


 今日は、

 いちごの日らしい。


 だから、

 一粒ずつ。


 くーちゃんは、

 夢中で食べて、

 顔を上げたときには、

 もう、なかった。


 ごはんを食べたら、

 少し、眠たくなってきた。


 疲れているときは、

 早く寝よう。


 そう思って、

 体を休める。


 今日も、

 平和な一日が、

 過ぎていった。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


くーちゃんとの宇宙船の日常を、

少しでも「いいな」と思っていただけたら、

評価やブックマークで応援していただけると嬉しいです。


また次のごはんの時間に、

ふらっと遊びに来てください♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。