↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
5/12

第5話 おしること、よく回るポメラニアン

 今日は、お休み。

 宇宙船は、自動運転で移動中だ。


 昨日、少し遅くまで起きていたせいか、

 朝は、寝坊してしまった。


 慌てて起きてくると、

 くーちゃんが、猫みたいな声で抗議する。


「きゅぅーん」


 ……はいはい。


 まだ、ごはんを食べてないよな、と思い、

 頭を撫でてから、フードを取り出す。


 くーちゃんは、

 足元で、くるん、くるんと何度も回って、

 そのあと、行儀よく――お座り。


 そんなにお腹、減ってたのか。


 そう思いながら、

 フードをあげた。


 夢中で、食べるくーちゃん。


 その様子を見ていたら、

 俺の腹が鳴った。


 ……あ。


 そういえば、と思い出す。


***


 昨夜、

 スペーステレビを流し見していたときのことだ。


 鏡開き、ということで、

 おしるこ派か、ぜんざい派か。

 芸人たちが、賑やかに論争していた。


 パーカーを着た、赤い髪の芸人が、

 鋭いツッコミで、

 いい感じに笑いを取っていた。


 そのとき、

 画面に映った、おしるこが、

 やけに美味しそうだった。


***


 無性に、

 おしるこが食べたくなる。


 保管庫を探すと、

 小豆の缶詰と、きり餅があった。


 鍋に入れて、

 ぐつぐつ煮込む。


 気づけば、

 ちゃんと、おしるこができていた。


 アツアツのそれを、

 少し冷ましながら、食べる。


 すると、

 くーちゃんが、足元にやってきた。


 オヤツが欲しいのか、

 足元で、くるん、くるん。


 今日は、やけに回るな。


 そう思いながら、

 甘い、お芋スティックのオヤツを出す。


 くーちゃんは、

 夢中でかぶりつき、

 あっという間に平らげた。


 満足したのか、

 お腹を、ぺたんと床につけて、

 にこっと笑う。


 その笑顔を見て、

 今日も一日、

 平和になりそうだな、と思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。