第23話 裏の由利と勇馬の決断
〔由利〕19:10
私と中井先輩は公園のベンチに座った、私はハンカチを取り出して、涙をふいた、
すると、中井先輩は席をはずして、どこかに向かった、しばらくすると、中井先輩は何を両手に持って帰ってきた、それは、ミルクティーと紅茶だった、
勇馬「どっちがいい?」
由利「…ミルクティーで、」
いつもなら中井先輩を優先して先に選ばしてたけど、今はなぜかそう言えなかった、
そして、中井先輩がミルクティーを渡してくれたとき、笑顔だった、けど、私にはどうしても作り笑いにしか見えなかった、これは、本当に作り笑いしてるのか、それとも私がそう見えるだけなのか、とにかく精神と情緒を安定させようと心を落ち着かせた、
やっと涙が止まってくると、中井先輩が話しかけてきた、
勇馬「落ち着いた?」
由利「…うん、」
落ち着くと同時に、自分の心の器の小ささに愚かさを感じた、
勇馬「あの2人は、おれが中学生の頃、軽音楽部の部員の同級生と先輩なんだ、」
由利「あ…、」
よく考えてみると仲良くするのはあたりまえだ、私は中井先輩と出会ってまだ2カ月くらいだ、一方、部活生となるとほぼ2、3年共に活動していて、私なんかより中井先輩を知っている、私は無意識に中井先輩に独占欲がついていた、そんな自分がいたのは初めてだ、
嫉妬、恨み、愚かさ、独占欲、どれもマイナスな言葉だ、負の自分、それは人と傷つけたり、関係を崩すことができる可能性が高い、怖い、それが分かった瞬間に頭の中に思い浮かんだ言葉だ、
そう、私は今までたくさんの人を巻きこんで生きている、親にメイク道具を買ってもらったり、引っ越ししたりなど、たくさんの苦労をさせてきた、希奈にもたくさん迷惑をかけた、私をおちょくる男子を代わりに注意してくれたり、こうやって私のために作戦を考えてくれたりなど、私のことをたくさん守ってくれた、けど、心の中では邪魔と思ってるかもしれない、
そして、今も迷惑をかけてる人がいる、中井先輩だ、私のワガママで、私の欲で、私の愚かさで、たくさん巻きこんでしまった、もうだめだ、こんな私を好きになる人はいない、私の中はとても汚れていて、取り柄がない、それは表と裏の性格、一緒だった、
とにかく中井先輩に謝ろう、
由利「中井先輩、すみません…、私のワガママで、こんなことになってしまって、」
勇馬「うん、うん、おれの方こそごめん、由利がいるのに、ほったらかしにしてしまって、」
中井先輩はやっぱり優しい、私なんかじゃつりあわない、中井先輩のことを忘れたい、私の初恋は叶わない、でも最後に、、、最後に中井先輩の気持ちを知りたい、
由利「中井先輩!」
勇馬「ん?何?」
私はどんなことが言われようとも泣かないように、心を固めた、そして一字一字に思いを込めるように言った、
由利「私の事、どう思ってますか?」
勇馬「え?どうって?」
由利「えっと…その、私の事が好きですか!?嫌いですか!?」
勇馬「え、ええ〜!」
中井先輩はそれを聞いた瞬間、すぐ目をそむけた、私もそれにつられて、目を背けた、
由利「(い、言ってしまったぁ〜!!勢いで言ってしまったぁ〜!!)」
勇馬「(由利のこと!?ま、待て!まだおれのこと。が好きと決まったわけじゃない!)」
私は告白してないのに、告白したみたいに体が暑くなった、そしてこっそり中井先輩を見ると、たまたま目が合ってしまった、
由利、勇馬「!!」
余計に恥ずかしくなって、また目線を背けた、すると、中井先輩から話し掛けられた、
勇馬「あ、あのさ由利!おれが誘った理由分かる?」
由利「え?えっと、、、分かりません、」
元々誘おうとしたが、逆に誘われた、中井先輩なら色んな人に誘われてもおかしくないなのに、なぜ私なんかと…
勇馬「おれ初めて由利を見たとき、とても印象に残ったんだ、」
初めてというのは、私が荷物を運んでたとき、中井先輩とぶつかったことだろう、
勇馬「サラサラしてた髪、そして可愛らしい声、なのに顔は良くなかった、明らかに不自然だった、…あ、ごめん、」
中井先輩のサラサラしてた髪、可愛らしい声という言葉に、私は手で顔を隠した、
勇馬「話続けるけど、おれは由利の不思議な姿について知りたくなって、もっと関わりたくなったんだ、」
由利「それで私を花火大会に…、」
勇馬「それもあるけど、もっと大事なことがあるんだ、」
由利「もっと大事なこと…?」
中井先輩が大事なことと言った瞬間、口を抑えた、照れてるの…?それとも言ってはいけないことでも言った…?
すると、中井先輩が何かを決意すると、私を真剣な目で見つめてきた、
勇馬「おれ、元々この日にしようと決めてたんだ、」
由利「す、…?何を…?」
勇馬「由利の気持ちを知って、もっと守りたいと思ったんだ、おれは由利のすべてを守れる自信はないけど…、」
由利「(…!!、まさか!!)」
勇馬「おれと、付き合ってくれますか!」
由利「え、ええ〜!?」
信じられなかった、まさか中井先輩が私のことを好きって思っていたなんて…、私の初恋は叶わない、そう思っていたが、今、この場で、中井先輩が告白してくれた、夢ではない、現実!?徐々に実感がわいてきて私は泣きそうになった、
由利「中井先輩…、こんな心の中が汚れている私のでいいでしょうか…、」
勇馬「汚れてなんかいない!由利はとても優しいし!」
中井先輩は私の事を知ろうとしてくれた、私も中井先輩のことをもっと知りたい!最後なんてつまらない、また新しい道が始まる、
由利「私も、私も中井先輩のことが好きです!私のことを女として見てくれたり、私の心の中に気付いてくれたり、本当に嬉しいです!」
勇馬「由利…!これからよろしく!」
由利「はい!」
すると、遠くから爆発音が聞こえた、そう、花火が始まってしまった、
由利「あ、すみません、私のせいでこんなに遠くに…」
勇馬「いいんだよ、逆にここからのほうが良かったし、ここなら由利と2人きりだからね、」
由利「中井先輩…!」
私はつい中井先輩をだきしめようとしたが、さすがに失礼だと思い、やめた、私と中井先輩は、しばらく花火を楽しんだ、すると中井先輩に話しかけられた、
勇馬「由利、」
由利「はい、なんでしょ…、」
中井先輩の顔の方を見た瞬間、急に顔が近くにあり、唇に何か柔らかい感触が当たっていた、
由利「(こ、こここここれって、キキキキス!?)」
気がつくと既に離れていた、
勇馬「これで由利はおれのだね!」
由利「!!!!?????」
私はあまりの恥ずかしさにベンチから少し離れた、
由利「中井先輩のバカ…ズルすぎるよ…、」
すると、私のスマホからメールの着信音が鳴った、
希奈〔由利〜そろそろ神社の鳥居に集合して〜、〕
どうやらもう行かなければならない、
由利「な、中井先輩…行く時間のようです、」
勇馬「そっか、じゃあ行くか、」
私と中井先輩は公園を出て、神社に向かった、ただ、私は心の中や頭の中がパンクしそうだから、ボロがでないか心配だ、私はしばらく中井先輩と少し離れて歩いた、
あ、ちなみに作者は8/20を持ちまして21歳になりました。
この小説書いてから6年経ったのか...。




