第15話 由利のお誘い大作戦
今の時間は8:15、HRが始まるまであと10分ある。私は中井先輩の教室に行って誘う作戦をたてた、
そして作戦通りに教室に行ってみたら中井先輩がいた。
私はドアの前に立って中井先輩を呼ぼうとした、しかし、口を開いたけど、声が出なかった、あまりの緊張で頭の中が真っ白になった。そして呼吸も少し荒くなっていた、
すると、私の存在に気づいた中井先輩の同級生が近づいて来た。
「どうしたの?誰かに用事があるの?」
私は“中井先輩を呼んでください”と頼もうと思ったが、呼んだところでうまく話せないと思ったので、
由利「あ、いえ、何でもないです!」
と言ってその場から離れた、こうして1回目の作戦は失敗した、
次のチャンスは昼休みだ、希奈は英語部の打ち合わせのため部室でお弁当を食べるらしい、私は中井先輩を誘って一緒に食べようと思ったが、よくよく考えると、それってカップルがやること?と思い、誘うこともできず、1人、教室でお弁当食べるハメとなった、
最後のチャンスは帰って話すことだ、帰りに誘って、会話の最中に、花火大会に誘おうと思った、私はすぐ校舎を出て、中井先輩の姿を探した、
少し時間が経つと少し遅れて、中井先輩の姿が見えた、私は勇気を出して右手を上げて声をかけようとした、
しかし、そのとなりには“美野原あずみ”通称、あずみさんがいた。2人で楽しそうに話していて、声をかける雰囲気ではなかった、私は静かに手を下げて、人ごみにまぎれて校門を出た、
私の考えた3つの作戦はすべてだめだった、そもそも精神の弱い私にこんなハードルの高い作戦は無理だった、
私がとぼとぼ帰っていると、あの掲示板を見つけた、私は前に立って花火大会のポスターを見た、
由利「(はぁ〜、中井先輩と花火大会行きたかったなぁ〜、きっともうあずみさんが花火大会誘ってるだろうなぁ〜、私なんかとはつりあわないよ、こんな臆病者でネガティブで不健康で地味な人、好きにならないよね…)」
そう考えていると横から聞き覚えのある声がした。横を見ると、良山先輩がいた、
由利「良山先輩…、」
陽向「よ!由利!何見てたの?」
由利「えっと花火大会のポスターを…」
陽向「あ、マジ!おれ、今日の昼休みに誘われたわ!」
由利「え、早!いいな…」
私はいいなとつい言葉がでた。
陽向「いいな?てことは由利も誰か誘いたいのか?」
由利「え!?あ、いや!別に誘いたい人がいないので!?」
私は全力で否定した、
陽向「ふーん、そうなんだ……。じゃあまた明日〜!」
そう言って良山先輩は行ってしまった。
〜その日の夜〜
私がベッドで今日の事を悔やんでいると、スマホからメールが鳴った。のぞいてみるとそこには“中井先輩”と書いてあった。私はあまりに驚いてベッドから起きあがってメールの内容を見た、
勇馬「陽向から聞いたけど、」
勇馬「由利っておれと花火大会行きたいの?」
この一文を見た瞬間ベッドではねあがった、
由利「(良山先輩〜!言わないでよ〜!てか気づいてたの〜!?)」
私が何て返信しようかなやんでいると、またメールがきた、
勇馬「ごめん、やっぱり違うよね、じゃあ、この話は無かったことにしよう、」
このメールが来た瞬間、私はすぐ文章を打ち込んだ。良山先輩が作ってくれたチャンスをむだにしたくないという思いで、送信というボタンを押した瞬間我に帰った。自分が打った文章を確認するとこう書かれてあった。
由利「いいえ!私は中井先輩と行きたいです!」
それを見た瞬間、しばらく思考が停止した。そしてメールが来た瞬間、思考が戻った、
私はベッドに置いたスマホをおそるおそる見ると、こう書かれてあった。
勇馬「そう、よかった。おれも由利と行きたかったし」
私はつい発狂しそうになった、中井先輩が私と行きたい…!?あまりの驚きに一瞬めまいがして、倒れそうになった、
するとまたメールが来たので起きあがって見た、
勇馬「2週間後の19:00でいい?」
私は落ち着いてゆっくり文字をうって返信した、
由利「はい!よろしくお願いします!」
そう言うとそこで会話が終わった。
まだ信じられない、中井先輩と花火大会へ行けるなんて、とりあえず明日、希奈に報告しよう、そう思った、その日はドキドキしすぎてあまり寝むれなかった、




