第12話 希奈の異変
翌日…
私は急いで家を出て走った。昨日の夜、初めての中井先輩とのメールがドキドキしすぎて全然ねれなかった。おかげでいつもより1時間おそく起きてメイクするのに時間がかかって、すっかり遅刻だ、
そして学校についたころにはもう間に合わなかった。
校門を通って校舎に入ろうとしたら先生がいた。あの先生は1秒遅刻しただけでもお説教するくらい厳しい先生だ、私は前に一度5分くらい遅刻したら、それでめちゃくちゃ説教させられた。
私は入ろうかとまどっていると後ろから誰かに肩をたたかれた。ふり返ってみるとそこには良山先輩がいた。良山先輩は私にこう言った、
陽向「こっち!」
すると良山先輩は昇降口とは逆の方へ行った。私はついていった。
そして良山先輩が立ち止まった。そこはほとんど誰も通らないような道の窓ぎわだった。
陽向「ここで朝自習が終わるまでやりすごそうぜ」
そう言って良山先輩は座った。私も良山先輩と少し離れた場所へ座った。
由利「(希奈…ごめん、少しだけだから、)」
良山先輩と二人きりなんて希奈にバレたら、いくら希奈でもさすがに怒る。私が少しモジモジしていると良山先輩から話しかけられた。
陽向「あの〜由奈だっけ〜、」
由利「由利です、」
陽向「そうそう、由利!…あの、この前はごめんな…。」
この前というのは中井先輩と学校行っているとき、良山先輩が来て、中井先輩に紹介されてるときにためらいもなくブスと言われたことだ、
由利「はい大丈夫です、気にしてないので、」
陽向「そう、それならよかった、」
その言葉に少しイラッとした。けど中井先輩みたいに深く聞かれたら困るので言い返そうとは思わなかった。
私はある質問をしてみた、
由利「あの…希奈についてどう思っていますか?」
良山先輩は少し考えたあと、こう答えた。
陽向「昨日、希奈とヤり取りしたけど、すごい情熱的だったよ」
由利「ど、どんな感じでしたか」
私がそう言うと良山先輩はスマホを取り出して何か操作した後、私にメールの画面を見せてくれた。そこには昨日、良山先輩と希奈がやり取りしてるメッセージがあった。
希奈「こんばんは 良山先輩」
陽向「どうかしたの?」
希奈「いえ、ただ良山先輩と話したかっただけです」
陽向「そう、まぁ、おれも暇だったしちょうどいいや」
希奈「あの、由利の事なんですけど」
陽向「由利がどうかしたの」
希奈「これから絶対きずつけないでください、由利は心が弱んです、表面上は平気そうにするんですけど、裏はか弱いんです、」
陽向「やっぱりそうだったんだ」
希奈「だからきずつけないでください、あと、守ってあげてください、」
陽向「守る?」
希奈「由利はこれから大変なことや心がくじけそうになるときがあります、だから友達として守ってあげてください」
陽向「なんだかよく分からないけど守ってあげたらいいんだな」
希奈「ありがとうございます、そろそろ寝る時間なので、」
陽向「ああ、おやすみ、」
希奈「おやすみなさい、」
ここでメールは終わっていた。メールのほぼすべてが私の事だった。
希奈はもともと私の事を守ってくれてたけど、わざわざ良山先輩とのメールの時間を使ってまで私を守ってくれた
由利「希奈…ありがとう」
気がつくと私は少し泣きそうになっていた。
するとチャイムがなった。
陽向「あ!朝自習終わったみたいだし行こーぜー!」
そう言うと良山先輩は走っていった。私も校門に向かって走った。




