閑話②
まだ夕方だと言うのに、店内は相変わらず静かだった。
この店はどうして営業出来ているのか不思議なくらいに何も起こらない。
そんな中、いつものように商品を並べていた時、
入店音が鳴った。
「いらっしゃいま――」
言いかけて止まる。
「こんばんは〜!」
月城だ。
「……また来たんですね。」
「酷!なんで嫌そうにするの〜?」
そんなことを言いつつ、月城はくすくす笑いながらドリンクコーナーへ向かう。
「今日は何の用ですか?」
「夏服を見るついで!」
「ずっと思ってたんですが、わざわざこっち側まで寄る必要ありますか?」
「あるよ?」
即答。
「疲れたら、飲み物が飲みたくなるものでしょ?」
「それはモール内で飲めばいいのでは?」
この地区は、
市内でもかなり外れの方だ。
学校側とは真逆。
住宅街も少なく、
夜になれば車通りすら減る。
そんな場所にある古びたコンビニ。
モールにすら電車で来ている月城が、
わざわざ来る理由なんて普通はない。
「私じゃなくて、内海君の話」
ぽん、とレジ横に置かれたのは、
冷えたスポーツドリンク。
「熱中症対策!」
「……別にいりません。」
「恋人の優しさを素直に受け取りなよ〜」
「無条件の優しさは怖いです。」
「恋人なんだから無条件じゃないよ?」
冗談みたいな口調なのに、
目だけは笑っていなかった。
どんな反応をすればいいのか分からずに返事に詰まった結果、
「……今は仕事中なので。」
それだけ言って、逃げるように視線を逸らしてしまった。
すると月城は小さく笑って、
「じゃあ、終わるまで待ってるね」
そうするのが当然なように、
イートインスペースへ向かった。
まるで、
そこが自分の定位置みたいに。
閑話2つ目です!
3つ目は月城を除く家族関係の話をしたいかなと思っとりますです
頑張って設定練るので見守っていただけると幸いです( ´ー`)




