表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/52

共闘

 まっすぐにアメリアが魔獣のもとへ飛び込んだ。

 残った右手で魔獣が攻撃してきた。


「っく!」


 寸前で剣で防いだ。

 後ろから周防が駆けてきた。

 アメリアを飛び越え、魔獣の脳天に一撃を加えた。


「はぁあ!」


 魔獣の上半身がふらついた。

 地面に着地した周防は、続けて手を失った左腕に攻撃した。

 右手とつばぜり合い状態だったアメリアは、力を緩め、右手をいなした。

 魔獣の上体が流れ、うつぶせに倒れた。

 アメリアの剣が魔獣の右手を刺した。

 魔獣の低い悲鳴が響いた。

 上体のみで暴れる。

 周防は左側からの攻撃に、手を緩めなかった。

 何度も切り付け、魔獣が小さく痙攣し始めた。


「あと少しだ!」


 周防はアメリアに声をかけた。


「わかっている。だが、まだ油断するな」


 二人で同時に魔獣へ攻撃した。

 今までで最大の魔獣の悲鳴が響いた。

 ずしんと重い音を立て、魔獣は崩れ落ちた。



「やった……!?」


 離れた場所で見ていた雪の顔に喜びの色が広がった。

 アメリアたちの元へ雪が走り寄った。


「危ない!」


 武蔵が雪を抱え、横に飛んだ。

 黒いものがすぐ横を飛んで行った。


 魔獣が顔をあげていた。

 黒い炎を放ったのだ。

 真っ赤な目には憎悪の炎が宿っていた。

 魔獣から放たれた炎は、後方の建物に当たった。



「まずいな……」


 周防がつぶやいた。


「何故だ?」


 周防を見、アメリアが聞いた。


「あいつ、封印に気付いていたのか」


 炎が上がる建物。

 それは王宮礼拝堂だった。

 上空を覆っていた結界が消えた。


 王宮礼拝堂の炎の中から黒い物体が浮かび出てきた。

 魔獣の下半身だ。

 下半身は倒れている魔獣の上半身の元へ飛んできた。

 黒い炎をまき散らしながら、合体した。


「こりゃ、三百年前のリベンジとなるな」


 上唇をひと舐めし、周防は剣を構えなおした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ