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戦闘準備

「各小隊に伝令を!第一、第二、第五は迎撃準備。第三、第四は市民の誘導!」


 アメリアの鋭い声が謁見の間に響いた。

 指示を受けた兵士は、すぐに走った。


「武蔵どの、雪どの。英雄の剣を探しだし、結界の強化を早く行ってほしい」


 サラ女王が呆然としている武蔵と雪に声をかけた。

 二人は頷き、謁見の間を後にした。


「では、私も迎撃に行ってまいります」


 最後に残ったアメリアもサラ女王へ頭を下げた。


「アメリア、くれぐれも、背後には気をつけなさい」


 サラ女王はアメリアに一声かけ、退出を許可した。




 外に出ると、街のほうからいくつも火の手が上がり、煙が立ち上っていた。

 悲鳴や何かが壊れる音が聞こえ、戦闘の最中だといやでも感じた。


「雪、霊廟に行って剣を探そう」


「りょーかい!」


 二人は、霊廟に向かって走り出した。




 アメリアは王宮と街をつなぐ南門に居た。

 兵士たちが市民を王宮の城壁内へ避難させてた。


「第一、第二の準備はまだか!?」


 突然の召集に、まだ迎撃態勢が取れていなかった。


「第一、あと五名で準備完了です」

「第二、準備完了しました」


 それぞれの隊長から報告があがる。


「第二、奴らが城壁内に入らないように、西と南門で迎撃を。第一は準備でき次第、東と北門に行け!」


 魔獣たちは市街地までやってきていた。

 北の都市ニガヴィーと同様に上空にも魔獣がいた。


「第五は何人揃った!?」


「十人まで揃いました」


 黒いフードを被った男が答えた。


「第五魔導師団は上空の魔獣を打ち落とせ。全員そろったら、広域魔術を使い、殲滅させろ」


 アメリアの指示に従い、魔導師たちは上空に向け、魔術を打ち始めた。

 これで最初の体制は整えることができた。

 アメリアは一息つき、自らも迎撃のため戦場へ走り出した。




「やっぱり、一番に調べる場所は、一番怪しいところよね」


 雪が棺の蓋に手をかけていた。

 石でできているため、重く、雪一人の力ではびくともしなかった。


「武蔵くんも手伝ってよー」


 雪の要望に、武蔵は胸で十字を切ってから、手伝った。


「んしょ、んしょ」


 徐々に蓋が開いていった。

 あと少しで開くというところで、力を入れ過ぎた。

 大きな音を立て、石の蓋は地面へ落下してしまった。


「やばっ!壊れていないかな?」


 慌てて蓋を確認した。見た感じは問題なさそうだ。


「良かったー」


「早く、中を確認しよう」


 安心している雪に先を促した。もし、遺体が中にあれば、過去の英雄は元の世界に戻れなかったということだ。

 恐る恐る、武蔵と雪は中を覗いた。


 そこには一本の剣のみあった。


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