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なつかしの食事

朝、朝食見てルリは以前食べていた朝食を懐かしく思う。

だが、スフェールが作った料理を大事にしたいと思い、食べる。

その後ギルドに向かうと──




 朝目を覚ますとスフェールは居なかった。

 食堂兼台所へ向かうとスフェールが料理をしていた。


 スープに、パン……うん、嬉しい、嬉しいのだが……!


 そろそろ、味噌汁と米が欲しい。

 次のご飯は米と味噌汁だな。


「どうした、ルリ。何か不満そうだが」

「次は私が料理したいなぁ……味噌汁とお米が食べたいし……」

「米は分かるがミソ? ……いや、聞いた事があるな、極東の国で作られている豆を原料にした調味料の一つだとか」

「そうそれ! 元の世界では味噌汁にお米が朝ご飯とかだったからそろそろ食べたいと思ってたの。あ、でも作ってくれた料理は食べるよ、スフェールが作ってくれたし」

「そうか」

 スフェールは安堵の表情を浮かべたように見えた。

「おはよー……みこさま、ふぇんりるさま」

「お早うございます……」

「ちょうど良い、朝飯ができたぞ」

 スフェールはスープをよそって並べる。

 パンは市場で買ったパンだろう、焼きたてで温かい。

 サラダは冷蔵室の私の野菜を使ったもの。

「ドレッシングかけていい?」

「頼む」

 アイテムボックスに入れていたドレッシングをサラダにかける。

「たべて、いいんですか?」

「いいのよ」

 そう言うと兄妹はもぐもぐと食べ始めた。

「このスープおいしい!」

「パンもあったかい! おいしい!」

 美味しい美味しいと言いながら食べている二人を見た。

 微笑ましかった。


──ルリ──


 うわっと⁈

 急に念話⁈


──何なの一体⁈──


 私が驚いた声を上げるとスフェールは表情を変えないまま深刻そうに言った。


──村は壊滅していた、生きていた者は一人も、居ない──


 その言葉に息をのむ。

 つまり、この子達の帰る場所は無くなってしまっていたのだ。

 親だけでなく、帰る場所もないだなんて──


──帰る場所ならいまここにあるだろう──


 スフェールが念話で語る。


──うん、そうだね──


 私は頷き、スープを口にした。





「アースドラゴンとブラッディオークが出た?」

「ああ、別場所だが、このままだと街に被害が出かねない」

 ギルドに向かうと依頼が来た。

「じゃあ、先にブラッディオークを潰してからアースドラゴンだね」

「よかろう」

「頼んだぞ」

 ギルドマスターに頼まれ、ギルドを出ると私はスフェールの上に乗っかった。

 スフェールは走り出し、門をくぐって目的地まで向かった。



 少し走ってから、スフェールが足を止めた。

「スフェール、どうしたの?」

「……少々面倒ごとになっている、ブラッディオークは我一人でやる」

「う、うん」

 何か神妙な顔つきで言うから私は頷いてそこで待つことに。


 30分ほど待つと煙が見え、そしてきえるのが見えた。


 スフェールはその十分後に戻って来た。

「では、アースドラゴンの所へ行くぞ」

「うん」



 わずかに魔物とは違う血のにおいを感じたが、何となく聞くことができなかった。





 山の麓まで移動すると、茶色い巨大なドラゴン──アースドラゴンが居た。

「いつもの通りにやるぞ」

「うん」

 私達は二手に分かれ、私はドラゴンのまえに出る。


 ドラゴンは私に突進しようとしたが罠を張っておいた。


 ガン=カタは弾を入れ替えるのも醍醐味。

 だから私は魔力の塊を作り、それを配置して弾の属性を変えるという方法を生み出した。


 勿論、必要がないことだし、これが敵に分かられたらその魔力をどうにかしようとするだろう。

 だが魔力の塊、触ると──


 ドカン!


 大爆発だ。


 予想通り風の魔力の塊に触れたアースドラゴンは風魔法に囚われ、声を上げる。

 無属性の弾丸で風の隙間を通しながら、よりアースドラゴンを動きづらくする。


「スフェール!」

「わかっている」


 スフェールの手が光り、雷撃が直撃する。

 風魔法を解除すると、ズシンとアースドラゴンは倒れ込んだ。


「うむ、見事だ」

「よし、持ち帰ろう!」

「解体は任せろ」

「うん」

 スフェールは何でもできるなぁ。



「ねぇ、スフェール」

「何だ?」

 アースドラゴンを仕舞いながら私は問いかける。

「どうして私を番いにしようと思ったの?」

「……お前は我を他の連中のように敬うが恐れはしない」

「はぁ」

「それに──いや、これは言わないでおこう」

「えー⁈ 気になるんですけど⁈」

「気にするな」

「もー! 仕方ないなぁー!」

 なんか悪い気はしなかったので、大人しく聞かないであげることにした。



「戻ったぞ、ギルドマスターと話しがあるからルリ、お前は家に戻ってろ」

「はいはいーお昼作って待ってるよー」


 私はギルドを後にして家に戻った。


「さて、今日は疲れたけど味噌汁とご飯と漬物食べたいし、そうするか。あと焼き魚」


 私はそう呟くと料理を開始する。

 鞄から取り寄せた米と味噌と、わかめと豆腐、昆布と鰹節の削ったの。

 それと魚は市場で買っておいてアイテムボックスでしまっておいたのを撮りだし、焼き魚にする。

 漬物はたくあん。

 出汁を取って味噌汁と作り、ご飯を取り寄せた土鍋で炊き上げる。


「でーきた!」


「なにができたの?」

「ふしぎなにおいー」

「お昼ご飯、私の故郷のご飯よ」

「みこさま、きょくとうのくにのでだってききました」


 ああ、街の人は私が異世界から来たって言ってないのね、この子達に。

 ごめん極東の国じゃなくて異世界なんだよ。


「戻ったぞ、何だこの香りは?」

「私が食べたいっていったお味噌汁とご飯、それから焼き魚と漬物の匂い」

「そうか」

 二足歩行に戻ったスフェールはそう言って椅子に腰掛けた。

「二人も椅子に座ってて」

「ぼく、おてつだいします」

「あたしも」

「いいの? じゃあこれを運んでね」

 木の器に入った味噌汁とご飯を一個ずつわたして二人はせっせと運んでいく。

 運び終えてから私も椅子に座り。

「いただきます」

 手を合わせてそう言ってから、ご飯を口にし、噛む。


──ああ、これよこれ──


 そして味噌汁を飲む。

「ふぅ」

 異世界だが、懐かしい味を堪能し私はほっとしていた。

 スフェールは器用に箸で食べていたが、子ども達はスプーンとフォークで食べていた。

「うむ、美味いな」

「おいしい!」

「おいし!」

「そっか、良かった」

 口に合ったようで何より、それが一番だもんね。

 私は胸をなで下ろした──






スフェールは一体何をしてきたのでしょうね?

ブラッディオークを壊滅させたのと合わせて一体……

そしてルリの魔弾テクニックが上がっている様子。

ガン=カタにより近づける形なのでしょう。


ここまで読んでくださり有り難うございました。

次回も読んでくださると嬉しいです。

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