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32 ニーネの我儘

城に戻られたロゼ様は少し落ち込んだご様子で、ナナ様との間に何かあったのかと思ったが様子を見る限りそのようなことは無く、ナナ様に伺うとどうやら「お金」というものがなかったことで欲しいものが手に入らなかったということだった。


私が外へ行きたくなかったのは自分の為だ。

「お金」がなかったからではない。


私は、外が怖い。

きっと、私が城外に出ることはもうない。


それをわかっていたからナナ様もロゼ様の付き添いを引き受けてくれた。


優しい方だ。

私も、あんなふうに優しくありたいと思う。


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