15 髪飾り
少ししてから、ぱたぱたっと走ってくる二つの足音に現実に引き戻された。
「おまたせしましたっ…せいじょさま!二ーネ!」
ルゥエが連れてきたのは片割れの少年。
黄金と蒼のおかっぱだった。
「ありがとうございます、ルゥエ。そしてレイン。」
「…………。」
自分から名前を聞こうと決意していたのに、二ーネが全てやってくれている。
少年は何も言わずに頭を下げた。
「えっと、……さっきぶり、ですね。」
歯切れの悪い挨拶になってしまった。赤面を見られまいとこちらも頭を下げる。
少年がたじろぐのを感じながら顔をあげると、二ーネから助け舟が入った。
「あら?レインは聖女様と会っていたのですか?」
「さっきねー!せいじょさまがまどからおにわをみてたんだよねー?」
「まぁ、そうだったのですか!お部屋に向かうのが遅くなり申し訳ございませんでした。」
退屈でしたでしょう?と謝る二ーネを慌てて制す。
「いっ…いえ、庭園に見とれていただけなので。」
その言葉に少年の表情が嬉しそうに動く。
「それはそれは!よかったですね、レイン。」
「二ーネさん、なんだかお姉さんみたいですね。」
レインの頭を撫でる二ーネの姿に思わずそう口にする。
「そうですね、実質姉のようなものなので!」
その言葉に素直に驚く。
そうなのか。もしかするとスキルたちの関係はそれぞれの持つ番号に起因しているのかもしれない。
「二ーネ!レイがねー、なにするの?だって!」
「あっ、いけない、忘れてしまうところでした。…レイン、あなたに聖女様に似合う髪飾りを作ってもらいに来たのです。引き受けて貰えますか?」
「………。(コクコク)」
「ありがとうございます!」
髪飾りを作る?彼には生成に特価した能力があるのだろうか。私の予想では……
「こっちですよ!聖女様!」
二ーネの呼びかけに一旦考えるのをやめ、駆け足でついて行く。
ご精読頂きありがとうございました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
これからもよろしくお願い致します。




