14 英国の子猫
ひさしぶりの主人公視点です!
聖女様のことも忘れないであげてください〜( ̄^ ̄゜)
ニーネに連れられた私は、大きな噴水のある石畳の広場に来ていた。噴水はたくさんの白薔薇に囲まれるように立っており、クイーンの駒をモチーフに造られたのであろうことは容易に見て取れた。
そのちょうど水のかからない滑らかな石の上に首から鈴を下げた真っ白い毛並みの子猫が一匹。先程の少年が抱えていた猫だろうか。
子猫はこちらの様子に気がついたのか「みゃー」と鳴きながら近づいてくる。そして足元まで来ると私の足に尻尾を巻き付けた。
驚いて動けず、戸惑いながらニーネを見ると、彼女は子猫の前でしゃがんだ。そして子猫に向かってこう告げる。
「ルゥエ?聖女様に対してその態度は失礼というものですよ。」
少し不機嫌そうな声にルゥエと呼ばれた子猫は「にゃー」と返事をすると、シュルシュルと影が子猫を包み、人へとその姿を変えた。
その幻想的な光景から生まれてきたのは蒼と黄金の瞳が眩しいおかっぱの少女。もう一人の少年とは真逆の、体格に合わない大きめの服をゆったり着ている。
キョンシーを彷彿とさせるその格好を眺めていると、彼女の方から元気のいい挨拶が飛んできた。
「はじめまして!せいじょさま!ぼくはしゅごばんごう12ばん、おちこぼれのルゥエです!」
何がそんなに楽しいのか、くるくると回り出す。そんな彼女の態度に呆れたようにニーネから「もう…」という声が聞こえてくる。
「ルゥエさん、こちらこそ、はじめまして。」
そう言いニーネの時と同じように頭を下げると、ルゥエは回るのをやめ大きな目をぱちくりさせる。何か言いたげなその顔は、答えを求めるようにニーネを見上げた。
やはり何かおかしいことをしたのだろうか。そんな私の考えを他所に、ニーネは不思議そうな顔をしたルゥエに優しく笑いかけ「レインはどこにいますか?」と尋ねる。
「…レイ?たぶんていえんにいるよ?さっきトゥーシェさんのところにばらをもっていくっていってた!」
「では呼んできてもらえますか?」
「わかった!」
彼女たちの話を邪魔しないように周りの風景を眺める。
部屋の中にいると白いというイメージしか浮かばなかったが、外に出るとそうではなかった。石造りな所は、どこかイギリスの建物を彷彿とさせる。
そういえば白薔薇の家紋を用いていたヨーク家はイギリス王朝だったか、と過去にゲームのためだけに学んだ知識を思い出しながら一人思い出に浸った。
ここまでご精読頂きありがとうございます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
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これからも[白薔薇の聖女]をどうぞよろしくお願い致します。




