ケージェーカジノ④
部屋に放送で怒鳴り声が聞こえたと思ったら、一人の男がバタバタと走ってやってきた。
背の低いチョビヒゲの男がやってきた。
「おいピーク!何てざまだ!まさかイカサマでもやられたんじゃ無いだろうな!」
チョビヒゲ男が何か言っている。
イカサマだって?
何も触らないでどうやってイカサマをするんだろうか。
「てめぇカーズ!俺に恨みがあってこいつらを当てやがったのか!」
「違うぞ!お客様に楽しんで貰うためにピークの台に案内しただけだ。分かるだろ?」
ピークの台へ案内は、金持ちから上手く金を絞りとれよってことだ。
「は?てめぇらがグルなんじゃねぇか?カーズよ?俺は知らねぇぜ。お前の責任なんだからな。」
カジノのディーラーは、儲けからマージンをもらっているため、負けを補填しないといけないのだ。
だが、キャンディ達の勝ち金は、とても個人で払える金額じゃない。幸運が高いピークは、一度も負けた事がないのだ。
「それは話が別だろう!だがお金を払えないのは同意するな。お前達!口が聞けないほど痛み付けてやれ!死人に口なしだ!」
カーズが声を上げると、黒服が10人程襲いかかってきた。
「ちょっと手加減してくださいよ!」
俺はすぐに声をかける。
「手加減何かするか!死ね!」
カーズが返答するがあなたじゃない!
「ダンバルさん!絶対に手加減してください。」
カジノをしていた時よりも凶悪な笑顔で黒服達を一撃でぶっ飛ばしている。装備もないのに、素手でぶん殴っているよ。
大丈夫か?
生きているか?
「なぜだ!こいつらはBランク冒険者だぞ!」
「私が行きます。雑魚がくぶぇ!」
いかにも強そうな人がダンバルさんに殴られてぶっ飛んで行った。
黒服達は全員床に倒れている。
「くそ!Aランク冒険者でも勝てないのか。どうすればいいんだ。」
「おいおい、カーズさんよ!冒険者に喧嘩を売っておいてどうなるかわかっているのか!」
逃げ回っていたジェットさんが偉そうに声をかける。
ダンバルさんが一人で全員倒してしまった。
ダンバルさんマジ強ぇ。
「だが金を払ってしまえば、私がケージェー様に解雇されてしまう。」
「しょうがないだろ?さっさと払え。」
「くそ!こんな名も知らない奴らに払う何て。」
名も知らないだと!
ここは自己紹介のチャンスだな!
「はい!私はDランク商会キャンディスイーツ会頭キャンディです。お菓子屋キャンディスイーツを経営してまして、ローズマリン伯爵家御用達店舗に任命されました。よろしくお願いします。」
俺は手を挙げて自己紹介をする。うん完璧だな。
「Dランク商会?いやそれよりも伯爵家って聞こえたが。」
「はい!ローズマリン伯爵家です!」
「その会頭なのかい?」
「はい!そうです。よろしいお願いします。」
「君に何かあればローズマリン伯爵に報告が行くのかい?」
「どうでしょう?商業ギルドカードには証明書になるって言われました。」
商業ギルドカードを見せる。
「ももも申し訳ありません!全て私がしでかしたことです。ケージェー商会は一切関係ありませんので、どうか商業ギルドへ報告だけは!何とぞ何とぞお願いします。」
ケージェー商会はカジノ経営だけのため、貴族御用達店舗になることはないのだ。キャンディの身柄はローズマリン伯爵家と関わりのあるものとして、保証されているのだ。
「おいおい!こんな事をしでかして報告するなだ?誠意を見せなさいよ!」
ジェットさんがここぞとばかりに煽っている。
「すみませんでした。金貨10枚で何とぞお願いします。」
「いえいえお金何ていりませんよ。それよりも換金をお願いします。」
「おい!さっさと用意しろ。すみませんね。早急に用意いたします。」
黒服達が立ち上がり金貨を積み上げていく。確認だけで大変だよ。
金貨108000枚が用意された。
え?本当に貰っていいのかな?
「何とぞ今回の事は内密にお願いします。」
俺達はお金を受け取りカジノを出る。もう二度と来ないだろうな。
商業ギルドに行って今回の事を報告した。調査の結果、ケージェーカジノの営業停止と罰金10億エルと言う重い罪が加算され、ケージェー商会はAランク商会へと降格となった。
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