ケージェーカジノ③
大金を賭けると思って期待されているなら答えてやろうじゃないか。
勝った金貨100枚くらい捨てる気持ちで賭けてやろうか。
「さあさあ!ベットタイム!」
俺達は金貨を置いていく。
そうだな。なんとなく0に賭けたら目立ちそうだな。
俺は0に金貨100枚ベットする。
「おっ!0に置くなんてチャレンジャーだね!(バカが!0なんて普通にやってもなかなかでねぇよ!)」
ピークさんが見下した様に見てくる。
Sランク商会からしたらDランク商会なんて覚える価値もないからしょうがないな。
ここでいくら賭けてもキャンディスイーツ商会へ繋がる事はないのだが、キャンディはお金を落とせばキャンディスイーツ商会に有利になると思い込んでいるのだ
「私も0に置きます。」
「僕も0で」
アリス金貨10枚とダンバルさん金貨1枚を0に賭けた。
「俺は黒に金貨1枚だ!」
決死の覚悟で金貨1枚を黒のマスにジェットさんが置いた。
こんな大人には、絶対になりたくないと思ってしまうよ。冒険者の時は格好良かったのにね。
「みんな決まったね。それじゃあルーレットスタート!」
ピークがルーレットを回し、白い玉を投入する。
『ここは黒に当ててあげようかな。』
ピークはVIP会員専門のディーラーで、勝つのも負けるのも自由自在なのだ。たまには勝たせないと、長い期間遊んで貰え無いため、イカサマで調子を乗らせるのだ。
『最後は全部いただくけどね。』
カンカンと玉が音を鳴らして回っている。
回転の速度が落ちてきたな。
「そろそろ決まります!さあ?何番に入るでしょう!」
カーンカーンカンカンカコ。
?
不自然に1つの数字に玉が入って行った。
「嘘だ!」
ピークが声をあげる。
0だ。
「やりました!」
アリスが嬉しそうにみている。
ジェットさんは台に倒れてしまった。
「数字は0ですね。おめでとうございます。」
ピークさんが震える声で祝福してくれる。
うわぁ。勝っちゃったよ。金貨100枚の36倍なら金貨3600枚(3億6000万エル)か。
目の前に金貨の山が出来ている。
え?
これは夢か?
アリスは金貨360枚ダンバルさんは金貨36枚に増えた。もうやめても良いな。
『おいどうなってるんだ!確かにイカサマを使ったぞ。しかもなんだあの入り方は!イカサマか?いや無理だ。だって何もしてないからな。』
ピークが黒服を見るが何も言わない。カジノの中で魔法の使用は、罪に問われるので誰も危険を犯さない。
「さあ!次はどちらにしましょうか!(幸運Sの俺が負けるわけがねぇ!)」
ピークは、次は決めようと笑顔で見てくる。。
ジェットさんはジルさんに床に寝せられてしまった。お金を渡そうかな。
「ジルさんこちら護衛のボーナスと言うことで、取っておいてください。」
ジルさんに金貨40枚を渡す。
「いいのか?ごめんな。こんな悲しい大人の姿を見せて。」
「いえ冒険者としては立派ですから。」
ジルさんがジェットさんを叩き起こし、金貨を渡す。
「ありがとうキャンディ!これを倍にして返すからな!」
ゴツン!
ジェットさんはジルさんに殴られている。またお金を無くすつもりなのかな。
「どうするの!早く置いてね!」
どこに置こうかな。
「じゃあ、赤12に金貨3000枚で。」
俺は金貨3000枚をベットする。12歳だから12で行こう。負けても金貨600枚は残るので、オークションで使おうか。
「それじゃあ私も赤12に金貨360枚で。」
「僕も赤12に金貨30枚。」
アリスさんとダンバルさんも同じ赤12にしたみたいだ。
「よし!俺は黒にするぞ!次こそくる!」
ジェットさんが黒に金貨40枚を置こうとすると、ジルさんが頭を殴って止めている。
「バカか!同じこと何回するんだ!赤12に金貨40枚でお願いします。」
ジルさんがジェットさんから金貨を奪い、赤12に全て賭けた。
「フッフッ。皆仲良しだねぇ。赤12が来たら全員勝利。それ以外なら私の勝利だね。それじゃあルーレットスタート!」
ルーレットが回り出した。
「それじゃあ入れるよ。ボール投入。」
カーンスポ。
ボールは、一回弾かれ1つの数字にスッポリ入って行った。
赤12。
「いやいやいやいやいやいやいやいや!おかしいだろーーーー!何でだ!俺はピークだぞ!運だけは!誰にも負けねぇんだよ!」
ピークは怒り狂っている。
ルーレットを止めると赤12に入っていた。
え?金貨3000枚の36倍っていくらになるの?わからん。とにかく沢山だな。金貨108000枚(108億エル)だね。
アリスが金貨360枚の36倍。金貨12960枚。(12億9600万エル)
ダンバルさん金貨30枚の36倍。金貨1080枚(1億800万エル)。
ジルさん金貨40枚の36倍。金貨1440枚(1億4400エル)。
Sランク商会って凄いんだな。こんなに払っても稼ぎがあるなんて。
俺達が換金を待っていると、怒鳴り声が聞こえてくる。
「おい!支払いをするな!」
部屋に男の声で放送が流れた。
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