拠点
ジャンヌとジェイガンはそのまま細かい作戦と指揮の調整に入り、それ以外のメンバーは聖剣騎士団の拠点へと案内された。
中は酒場のような作りをしておりカウンターやテーブルが並んでいる。広さはそこそこで全員が集まって話をするのに何の不便もない。そして2階には4つ客室のような部屋が用意されていた。
「少し狭いかも知れませんがご了承ください」
そう言って案内をしてくれた若いメイドが頭を下げる。
「いやいや、充分充分!ありがとな、姉ちゃん!」
するとデュノワールはメイドの首に腕を回す。
「ひぃ!?」
メイドが短い悲鳴をあげる。
「姉ちゃんかわいいじゃん。どう?一晩おれと一緒に過ごさねぇ?」
そう言ってデュノワールはメイドの首えりを引っ張る。
「な、何やってんですか!?」
ソウルは慌ててデュノワールの腕を引っ張った。
「えー。ダメかぁ?」
デュノワールはそう言って名残惜しそうに手を離す。
メイドは「しっ、失礼します!」と言い残して慌ただしく拠点から出ていった。
「ソウルよ、お前も男なら分かるだろ?ナンパは男のロマンだぜ?」
「いや、おれには分かんないですよ」
ソウルはため息をつく。あんたと一緒にしないでくれ。
「えー、お前なら立派なナンパ師になれると思うけどなぁ」
デュノワールはそう言ってにやにやする。
「おれには無理ですって」
「そうかねぇ?」
そう言ってデュノワールはソウルとシーナを見比べた。
「.......」
ソウルの背後にいるシーナは殺気じみた目でデュノワールを睨んでいる。しかしソウルは気づかない。
「...こっちには手強いガードマンがいるし、レイのほうを誘ってみようかね」
そう言ってデュノワールはレイの方へと歩き去っていった。
「ガードマン?」
「.......ソウルはナンパなんかしちゃダメ」
シーナはジト目でソウルを睨んだ。
「さぁて、そんじゃこの拠点を整備していくとしますか」
マリアンヌはそう言って馬車の荷物を運び入れ始めた。
「あれ?」
するとソウルは違和感を感じる。
「.......どうしたの?」
「いや.......なんでもない」
普段のマリアンヌならデュノワールをぶん殴っているかと思ったが.......。任務の途中だからだろうか?




