表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/61

二十九日目 おまけ

あんまり本編と関係ないです。

二十九日目の裏話です。



▶フェリシティを追いかけた騎士たちのその後


「や、やばいぞ! 見つからない!」


「こっちにもいません!」


「もう少しで帰ってくるというのに……!」


 騎士たちはフェリシティを探しても見つからなかった。ウィリアム邸の敷地内も外も探したのにも関わらず。


「ウィリアム様がお呼びです!」


 いつの間にか、ウィリアムが帰ってきたようだ。騎士たちはその知らせを聞いて、さあっと音が聞こえるほど、顔を真っ青にした。


「終わった――」


 彼らは職を失ってしまうだろうことに絶望した。




「フェリシティはどこに?」


「も、申し訳ございません! 目を離したすきに……」


 ウィリアムに呼ばれて向かった部屋には騎士だけではなく、世話係のアンナやアイラ、フェリシティに関わる使用人がいた。


「旦那様、お客様がお出でです。フェリシティ様のこと、だそうです」


「分かった。すぐ向かう。君たちはしばらくここにいるんだ」


 ウィリアムは足早に外に行った。


 このときアンナ以外の皆の心は一つになった。かわいいフェリシティだが、このときばかりは憎く感じてしまった。うさぎだから仕方ないのだが。


 フェリシティを獣人と知るアンナだけが後で事情を聞こうと思ったのだった。


 


 それから少しして、ウィリアムと一緒にフェリシティがやって来た。フェリシィは反省したようにしゅんっと落ち込んでいる。


「三度もフェリシティを逃してしまったのはどうしてかな。場合によっては解雇しようと思う」


 ウィリアムがそう言うと、フェリシティが使用人や騎士たちの元に向かった。そして、まるで行かないでと言うかのように離さない。


 このフェリシティの態度で全員、解雇はなくなったそうだ。そして、皆がフェリシティを女神だと思った。


 一方でウィリアムはその日、ずーっとフェリシティにくっついて離れなかったそうだ。フェリシティはくっつきすぎて終始頭から湯気が出そうになってしまったのだった。   




▶隠れんぼをしていた動物たちのその後


猫「ウサギ、帰ッタ」


犬「ヨビトメナカッタノ?」


猫「カイヌシニ連レテカレテタ」


小鳥「ソレナラシカタナイネ」


鼠「モット、遊ビタカッタナ」


「きゃああぁ!」


猫「ゲッ! ニンゲンダ! ニゲロォ!!」


 動物たちは各家の方向に向かって走り始めた。再び集まる日が来るといいと願いながら。





▶ウィリアムの幼なじみ、キャサリン


「ウィリアム様と話せたわ。あのうさぎも役に立つじゃない」


 動物嫌いなキャサリンが好意? を持ち始めたのがうさぎのフェリシティだったとか。




▶フェリシティがウィリアム邸に戻った後


「フェリシティ、勝手に外に出るのはダメだからね?」


 ウィリアムに注意されて、今回はやり過ぎてしまったと思った。この本物のうさぎのように振る舞う作戦は失敗だったようだ。


「フェリシティがいなくなる生活は耐えられそうにない。だから、出ていってはいけないよ」


 フェリシティはウィリアムにそう言ってもらえて、沈んでいた気持ちが上昇した。  


 その後、騎士たちが解雇されるかもと聞いて怖がらずに体が動いたのは解雇してほしくなかったのはもちろんだが、気分が高揚しており、楽観的だったからかもしれない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ