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死神さん、覚醒する



肉を喰らった夜、寝支度をしていた夜一はふと机に置いていたステータスカードに目が向いた。

【ショップ】3連発が悔しいかと言われれば悔しい。

身体的に影響するスキルが欲しかったからだ。

姿見に映る貧相な自分の体。

重病人と言われたらそうかと納得できる程だ。


最初で最後になるだろうと自分のステータスカードを見て疑問が浮かんだ。

ステータスカードにはこう記載されていた。


No name

レベル1

ランクーー

スキル

【ショップ】レベルMax


スキルは使用するとレベルが上がると言われている。

夜一はスマホを使い『【ショップ】 スキル レベル』と検索するもヒット数はゼロ。

夜一は意を決してスキル【ショップ】を起動した。


目の前に現れるタブレット。

その画面の店名は『異世界ショップ』一度タップするとファンファーレが流れた。

そして画面が切り替わり、


『【ショップ】レベル1 即日配達機能が解放されました』


再びファンファーレが流れ


『【ショップ】レベル2 売買機能が開放されました。 人類で初めて【ショップ】レベル2に達した為、初回特典【鑑定眼】をプレゼントします』


三度ファンファーレがなる、


『【ショップ】 レベルMax 他地域との売買が可能となりました。 それにより貨幣価値を円よりポイントに変更されました。 レートは1円=1ポイントになりなます。  人類で初めて【ショップ】レベルMaxに達した為、初回特典【異次元ボックス】をプレゼントします』


夜一はタブレットを無意識に手放したタブレットは床に落ちる前に消失。

ステータスカードを見ると、


No name

レベル1

ランクーー

スキル

【ショップ】レベルMax

【鑑定眼】

【異次元ボックス】


【鑑定眼】のスキルをスマホで検索するもヒット件数なし。


「無いか…じゃあ、鑑定で」


スキル【鑑定】を検索した瞬間、予想外の物が表示された。


『魔導スマホ、使用年数1年2ヶ月』


スマホにではなく視界に表示された。

夜一は深い溜息を吐く。


「ふぅー、マジか」


夜一はステータスカードを鑑定してみる。

『ミスリル1%、プラスチック99%を魔道具で合成して作成している。 個人特定はミスリルに魔力登録することによって可能となっている

魔道具作成者 神ヘパイストス』


と視界に表示された。


「神とかファンタジーかよ…いや、スキルやダンジョンがある時点でファンタジーか」


夜一は更にステータスカードを鑑定していく。


『レベル 人間の進化を促すためのシステム』

『ランク 人間の上昇志向を持たせるために存在するシステム』


「チッ、くだらない…」


夜一はランクの部分を見て毒づく。

こんな物のために自分の人生の10年が失われたからだ。


『【ショップ】レベルMax 上位世界、現在世界、下位世界と売買することが可能』

『上位世界 銀河進出クラス』

『現在世界 地球クラス』

『下位世界 地球レベルで中世から明治クラス』

『【鑑定眼】 スキル【鑑定】の上位種 容姿に変異有り』

『【異次元ボックス】 無数の異次元を使用してアイテムの保存などが出来る。 容量無限。 質量無視。 時間操作可能』


「訳がわからないな…鑑定眼の容姿変異って」


夜一は鏡に映る姿を見て絶句した。

両眼の黒目がルビーの様な透き通った赤い目になっていたからだ。

自分の目を直接触るもコンタクトとかではなく痛みが走るだけであった。


「情報量が多過ぎるぞ。 【異次元ボックス】は【イベントリ】や【アイテムボックス】スキルの上位版と考えても良いだろう」


【鑑定眼】にしてもカラコン入れるかすれば誤魔化し切れるだろう。 多分。

そして1番の問題は【ショップ】だ。


【ショップ】スキル使用すると手元にタブレットが現れる。

表示には『上位世界』『現在世界』『下位世界』と表示。

『上位世界』を指定するとズラッと品物が出てきた。


「冗談だろ『惑星作成キット』10京ポイントとか目眩がして来る」


他に『宇宙戦艦』や『天体機械惑星』や『テレポート機能装置』などSF要素が大量にあった。

恐らく縁はないだろうと夜一は『下位世界』を指定した。

コレもまた夜一の頭を悩ませる物だった。


「下位ポーションが200ポイント、確か…下位ポーションって10,000円はした筈だぞ」


夜一はスマホで下位ポーションの価格を調べる。

平均価格は13,000円。


「現代の錬金術かよ」


その瞬間【鑑定眼】が起動した。

下位ポーション(水増し)200ポイント。

下位ポーション(純正)1万ポイント。


「あー、そんなにうまくいく訳ないか一瞬だけでも億万長者の夢見れたから良しとするか」


タブレットを操作していると見たことのないアイテムが存在していた【スキル玉】。

内容は『【農業】スキルが内包しており使用する事でスキルを覚えることが出来る』と言う内容だった。

スキル玉のポイントは500ポイント…つまり、500円と言うことだ。


【農業】スキルが人気ないのか? それとも、スキル玉が下位世界では一般的なのか……。

夜一は【農業】スキルと言うよりもスキル玉に興味を持ってしまった。

【ショップ】スキルの入金方法は、現金をタブレットに乗せるだけ。

夜一は自分の財布から1000円札を出しチャージした。

そしてスキル玉を購入する。

タブレットから浮き上がる様に現れたスキル玉のサイズはピンポン球程のサイズ。

スキル玉を取り鑑定する。


『【農業】のスキルを内包したスキル玉。 既に【農業】を持っている場合レベルが上昇する。 使用方法は胸に当てて使用と念じる』


「成程」


夜一は自分の胸にスキル玉を当てて使用と念じる。

するとスキル玉は光となって身体に吸い込まれていった。

そしてステータスカードをみると


No name

レベル1

ランクーー

スキル

【ショップ】レベルMax

【鑑定眼】

【異次元ボックス】

【農業】


スキル【農業】が追加されていた。

再度、500ポイント使い【農業】のスキル玉を購入する夜一。

鑑定の説明通りなら【農業】のスキルレベルが上がる筈だ。

再び胸にスキル玉を当てて使用と念じる。

ステータスカードには、


No name

レベル1

ランクーー

スキル

【ショップ】レベルMax

【鑑定眼】

【異次元ボックス】

【農業】レベル2


と、表示されていた。

夜一はどこまでレベルが上がるのかを知りたくなってしまい、追加で5000円をチャージした。

そして、一回、一回確認しながらレベルがMaxになるのを確認した。

【農業】スキルはレベル10でMaxとなった。


『【農業】レベルMax 指定した範囲の豊穣が約束される』


夜一はある事を思いついたのだ。

そうだ自分でポーション作れば良いじゃないかと。

地球にはポーションの材料が存在しない為、高額で買取されている。

しかも『下位世界』には『薬草の種』と言う育てればポーションの材料になる物が売っていたのだ。


だが、ただポーションの材料が有っただけでは何も出来ない。

夜一は、【ショップ】でポーションを作れるスキル玉と検索したのだ。

そして浮かび上がった候補は2つ【薬師】と【錬金術】であった。

値段で言うと【薬師】が1000ポイントに対し【錬金術】が20,000ポイントであった。


「1,000円と20,000円…この違いはなんだ?」


ふと目に入る評価という項目。

通販サイトの様に評価が載ってるのだ。

先ずは⭐︎2つの【薬師】の評価を見る。


《ポーションが作れるが手間と効能が割に合わない》

《状態異常薬の多さだけは評価できる》

《使用する道具が多い為、難しい薬ほど工程ミスが多くなる》


と、まあ酷とも言える評価がこの後も続いた。


次は【錬金術】⭐︎4だ。


《ポーションの効能も手順の数も【薬師】とは段違いに有用、また、色々活用出来る》

《分離、再構築、合成が便利。 ポーション失敗しても分離、再構築でやり直せる》

《道具は代用が効く為、必要なのは本人の才能だけ》


概ねこの後も高評価だ。

だが夜一が引っかかってしまったのは値段ではなく【錬金術】における才能のことだった。

もし才能が無ければ金の無駄になってしまう。



夜一は20,000円をタブレットにチャージして【錬金術】を購入し使用したので有った。






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