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キミの声  作者: AYA
12/14

近づく距離

「はい。時間になりました。答案用紙集めて下さいね~」


先生のやや間延びした一言でペンを置き、一斉に皆緊張から解き放たれ教室の中が騒がしくなった


テスト最終日

やっと寝不足から解放される

睡眠時間削って勉強してたから、もう今にも寝れそう……


机に突っ伏して少し寝ようかなと目を閉じようとした瞬間、バイブモードにしていた携帯が ブブブっと震えた


僕の携帯が震える、イコール相手が誰からか限定されているので、急いで制服のポケットから携帯を出して確認する


携帯画面を見るとメッセージが表示されていた


佐々木君からだ!


アプリを開いてメッセージを確認すると



『テストお疲れ~俺、今回割と出来たかも!』


自然と笑みが溢れ、慣れない手つきで返事を返す


『お疲れ様。テスト勉強したお陰だね!』


「送信…っと!」


あの電話の後から佐々木君とのメッセージのやり取りをし始め、テスト期間中は流石に控えてたので約3日振りのメッセージになった


直ぐに担任教師が教室に入って来て「はい!早く席に着いて!」と指示する


「テストが終わって気が緩んでるかも知れないが、君らはこれからこの先の進学に向けて進路調査表を書いて提出して貰う」


と言うと進路調査表の紙を席順に配り出した

皆、やっとテストが終わってホッとしていたのに、いきなり進路調査と聞いてややうんざり顔だ


「先生ぇ~酷くないっすか?テスト終わるなり進路調査って」


っと教室の後ろから怠そうに言ったのは

特進クラスには少し珍しい緩い雰囲気の男子生徒で確か1年の頃は居なかっから2年になって特進クラスに上がって来た和久井と言う生徒だった


「和久井!お前はなんの為にこの進学クラスに来たんだ?それに今直ぐに書いて提出しろとは言ってない。保護者の方と良く相談しながら書いて提出しなさい」


茶色の縁の眼鏡をかけた鈴村と言う僕らの担任教師は表情を変えず、和久井君の少しふざけた言葉にピシャリと言い放つ


和久井君はその言葉に「はーい」と返事を返し、その後諸々の連絡事項を話し直ぐにホールルームは終わり解散となった


進路調査かぁ…

もう2年の一学期の終わりも迎えれば本格的に進学先をどこにするのか、又何を目指して

進学するのか決めて行かないと行けない時期

なのは確かなのだ


一気に現実を目の当たりにして、自分が進む

先を考えると今、佐々木君との関係が卒業後にはどうなっているのか少し…いやかなり不安に思う


進路調査表を鞄に入れ、帰ろうかと席を立つのと同時に携帯が又震えた


『西野もう帰った?』


と佐々木君から直ぐに返信する


『ううん。まだ教室、今から帰る所』


直ぐに既読が付き


『じゃあ、一緒に帰ろう』


え?一緒に帰る?


最近は佐々木君と勉強したり、電話したり

メッセージしたりと仲良くはなって来てたけど、一緒に帰ると言うのは初めてだ!


オロオロしていると、又メッセージが


『もしかして、滝沢と一緒?』


京弥は多分今日はバイトって言ってたから

1人で帰るつもりだった


『違うよ、今日は1人で帰る』


『そか。なら良かった!じゃあ校門前で待ってるよ』


えぇ!

一緒に帰るのはもう決定なの?

別に嫌な訳じゃない…むしろ嬉しいけど

心の準備が!


その前に佐々木君に返信しないと!

携帯画面を開きメッセージを打つ


『了解』


打ち終わるのと同時に鞄を持って教室を後にした

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