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えっ俺がコスプレの十八番だった大賢良師張角に!?朝廷が思ってた以上に腐ってたので念入りに内政をして黄天の世を築きたいと思います  作者: 揚惇命
1章 張角16歳

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父と共に登城す

 大賢良師たちが氷鬼をして遊んだ翌日、朝日が昇る頃。


 張角の父「昨日はよく眠れたか角?」


 良師「はい。俺は領主様に付いて、登城すれば宜しいでしょうか?」


 張角の父「ハハハ。まだ家の中でそう畏まる必要はないぞ角」


 張栄子「こういうところがほんと真面目なのよね角は。誰に似たのかしら」


 張角の父「俺もここまで堅物では無いつもりだが」


 張栄子「私はどちらかというと自由奔放だったわ」


 良師「…。」


 張角『どうした?悩み事か良師?』


 良師『これで良いんだよな?』


 張角『あぁ。我は、だいたいあんな感じだ。十分、我らしく振る舞えている。その結果、2人も中身が変わってることにすら気付いていない』


 良師『そうか』


 張栄子「でも、昨日は珍しく角も羽目を外してたじゃない。楽しかったわね。また、皆んなでやりましょ氷鬼」


 張宝「こ、今度はかくにぃの背中にだけは隠れないもん」


 張梁「俺も釣られたりしない…から」


 張角の父「家族皆で遊べるのが良かった。あのような遊びで、領民と共に遊べるようなものもあれば良いのだが」


 良師「あぁ。また皆で遊ぼう。領民と遊べる氷鬼みたいなのですか?1つ心当たりはありますが」


 張角の父「どんな遊びか聞かせてくれるか?」


 良師「はい。ケイドロという遊びなのですが」


 張角の父「けいどろ?聞いたことのない響きだな。続けてくれ」


 良師「遊び方は、氷鬼の複数版だと思ってもらえれば、氷鬼と違うところは、参加人数を役人と賊徒に分けて、賊徒は逃げる側、役人が捕まえる側となります。予め、牢屋に指定した場所に捕まった賊徒は入れられ、氷鬼同様、仲間に触られることでもう一度復帰できます」


 張角の父「ふむふむ。それなら確かに複数で楽しめそうだ」


 良師「はい。ですがどうして領民と?」


 張角の父「この地には、娯楽が少なくてな。子供は多くいるのに、笑顔が少ない。領民、皆で羽目を外せるようなものがあれば、笑顔が溢れるのではないかと思ってな。そのケイドロとやらは面白そうだ。広宗の催しとして、近いうちに開催するのを視野に入れるとしよう」


 張栄子「アナタ、ここは家族と過ごす場だったのでは?まぁ、私も食い入るように聞いてしまったからお互い様だけどね」


 張角の父「そうであったな。さぁ、食べるとしよう」


 今日の朝食は、肉が挟まれたパンとスープだ。

 現代でも慣れ親しんだ食べ物が出てきて、俺も一安心だった。

 それにしても氷鬼にケイドロを俺がこの世界で流行らせてしまうかも知れないなんてな。


 良師「いただきます」


 張角の父「ん?突然手を合わせてどうした?」


 いけねぇ。

 つい、癖で。

 俺の育った国では、食べる前に手を合わせていただきますと言う。

 どうやら、それが珍しかったみたいだ。


 良師「父上、これは。そうです。いつも大地の恵みをいただいているのですからたまには感謝してみようかと」


 張角の父「成程。それは良い心がけだな。我が家の食卓では、今後食べる前に手を合わせて何だったか?」


 良師「いただきます」


 張角の父「うむ。今後、我が家の食卓では、食事をする前に皆で手を合わせていただきますと言うこととしよう」


 張栄子「えぇ。それは良いわね。いただきます」


 張宝「いただきます〜」


 張梁「いただきます」


 なんか、こういうのが流行るのは凄くいいよな。

 朝食を食べ終わるとお袋から小包を渡された。


 張栄子「はい。これ、角とお父さんの分。しっかり食べるのよ」


 成程、この小包はお弁当か。


 良師「あぁ。父上の期待に応えられるように頑張らせてもらう」


 張栄子「ほんと硬いんだから!まぁ、気負わずに頑張ってきなさい」


 張角の父「角、支度は?おっと、母さんの弁当を忘れていた。角、受け取っておいてくれたのだな助かった」


 張栄子「2人とも頑張ってね」


 張宝「パパ、頑張れ〜。かくにいも頑張れ〜」


 張梁「俺もすぐに角にぃとパパの手伝いするからな!」


 家族に見送られ、父と共に領主館に登城する。


 ???「春輝しゅんき様、お待ちしてありました。隣にいらっしゃるのは…角坊ちゃん!?」


 張角『彼は父の補佐で、我のことも良く知っている波翁はおうだ。宝と同い年の孫がいて、名は波才はさいと言えば、お前には十分伝わるであろう』


 俺の頭の中でイマジナリーフレンドの張角が俺の頭に情報をインプットしてくれる。

 つまり、この人は黄巾党の武将の1人とされている波才のお爺ちゃんということだ。

 それに、父の名も波才のお爺ちゃんから明かされた。

 これも俺の父の名に良く似ていた。

 俺の父の名は、大賢春紀おおかたはるき

 やはり、これは偶然か…何処か似ている名前のようだ。


 張春輝「波翁、出迎えご苦労。今日から、息子に仕事を手伝ってもらうことにした。驚かせてすまない」


 波翁「いえいえ、構いませぬ。にしてもしばらく見ぬ間に大きくなられましたなぁ角坊ちゃん。ワシのことを覚えておいでですか?」


 張角『我は波翁のことをじいやと呼んでいた』


 俺のイマジナリーフレンドの張角がまた頭に必要な情報をインプットしてくれた。


 良師「じいやもお元気そうです何よりだ」


 波翁「おぉ。こんなジジイのことを覚えていてくださるとは感激でございますぞ」


 張春輝「挨拶はそれぐらいにして。街道に出没する賊徒について、何か新しい情報はあったか?」


 波翁「ありませぬ。何処からか現れ、広宗に入ってくる商人を狙っているようです」


 商人の積荷狙いの賊徒?

 なんか、ど定番がいきなりきたけど放置はできないよな。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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