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えっ俺がコスプレの十八番だった大賢良師張角に!?朝廷が思ってた以上に腐ってたので念入りに内政をして黄天の世を築きたいと思います  作者: 揚惇命
1章 張角16歳

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父の子として

 両頬に強い衝撃を受け、大賢良師はハッとする。


 良師「はっ!」


 張角の父「うむ。目を開けたまま眠るとは器用なものだな」


 張角の母「アナタ、そんな呑気なこと言ってる場合ではないでしょ。宝や梁が角が動かない死んじゃったって泣いてたんですよ」


 張角の父「そうだな。角よお前ももう16になる。何れ、俺の後を継ぎ、この地を治める若き俊英なのだ。過労で倒れられては困る。しっかりと休めるのだ」


 良師「申し訳ございません父上」


 張角の父「分かれば良い」


 張宝「かくにぃ、もう大丈夫?」


 張梁「かくにぃ!元気になった?」


 良師「あぁ。俺はこの通り元気だ。さぁ、何して遊ぶんだ宝、梁!」


 張宝「えーっとね。おままごと!」


 張梁「えーやだよ!どうせ姉ちゃんがママで角にぃがパパで、俺だけ子供のままじゃん!」


 良師「なら、こういうのはどうだ?この平原でできるとっておきの遊びだぞ」


 張宝「えーワクワク!」


 張梁「何、何すんだよ角にぃ!早く教えてくれよ!」


 良師「氷鬼だ」


 張宝「こおりおに?」


 張梁「それ、楽しいの?」


 良師「あぁ、それにこれなら父上と母上とも遊べるぞ」


 張宝「えーほんと!ママとパパとも遊べるの?」


 張梁「角にぃ、やろう!早くやろうよ!」


 氷鬼とは、現代の子供達の間で鬼ごっこが派生した遊びである。

 通常の鬼ごっこと違い、鬼は全ての子をタッチしなければ勝ちにならず。

 又は飽きるまで続く遊びだ。

 しかも体力強化に繋がる。

 何故ならタッチされた時の体勢のまま凍ったふりをしないといけないのだから。

 体感も鍛えられる。

 大賢良師は、父と母も呼んでルールの説明をし、鬼に立候補する。


 張角の父「成程。確かにこの広い野原であれば、存分に遊べるだろう」


 張角の母「それにしても鬼に立候補するなんて、角は私たち家族全員に触ることができると考えてるってことよね?舐められたものね。負けないんだから!」


 張宝「うおおおお。かくにぃから逃げて逃げて逃げまくるの!」


 張梁「角にぃ、勝負だぁぁぁぁ!!!!」


 良師「よーし、みんな〜逃げろー鬼の俺が数を数えて皆んなを捕まえにいっちゃうぞ〜。イーチ、ニー、サーン…ジュウ。よーし、いっくぞー」


 ん?

 背中に重さがある。

 この重さは宝の方だな。

 成程、成程考えたな。

 確かに俺の背中という一見良い隠れ場所だ。

 しかも俺が触っても背中の上で固まることで俺の足を鈍らせることもできる。


 張梁「あ!姉ちゃん、ずるい!俺も角にぃの背中に乗る!」


 張宝「シー!もう、なんで言うのよ梁!」


 あー、可愛すぎる。

 遼と綾とそっくりな顔して、俺の背中を取り合うとかそれだけで役得過ぎる!


 良師「じゃあ、梁も背中乗って良いぞ」


 張梁「ヤッター!流石、角にぃ」


 梁が背中になったのを確認して俺は。


 良師「じゃあ、宝と梁みーつけた!」


 張宝「あっ!それはずるいよ〜かくにぃ」


 張梁「そうだった今は角にぃと敵同士だったんだ。パパ〜ママ〜助けて〜」


 張宝「あ!梁の奴!パパ〜ママ〜馬鹿な梁より私の方を助けて〜」


 良いぞ良いぞ。

 これで親父もお袋も出て来ざるを得ないはずだ。


 張角の父「宝が背中に乗ってるのを利用し梁を誘き寄せ、俺たちに助けを求めさせるとは、見事なまでの連環計だ」


 張角の母「アナタ、褒めてる場合じゃないわよ…そのせいで、こちらはだいぶ追い詰められちゃったんだから」


 張角の父「うむ。角の背に乗る宝と梁を角に触られずにどうやって救出するか」


 張角の母「こちらの利は、角は宝と梁を背負ってて、本来の力は出しづらいってところかしら?」


 張角の父「あぁ。そこを突いて接近して、触られる前に宝と梁に触って、救出する」


 張角の母「えぇ。それしかないわね。作戦が決まったのなら行きましょ!」


 張角の父「うむ」


 どうやら親父とお袋も覚悟を決めたようだ。

 だが、圧倒的に有利なのは俺だ。

 なんたって、こっちは宝と梁を背負ってる。

 2人を落とさないように気を遣って、本来の動きはできなくとも、親父とお袋に接近するしかないと思わせただけでも十分だ。

 俺は接近してくる親父の手を交わして、片方の手で、宝と梁を支えて、もう片方の手で親父に触る。


 張角の父「ぐぬぬ。こちらが触られてしまうとは無念。後は頼んだ栄子エイシ


 というか母の名前を知ったが、よーく聞いた名前だった。

 俺の母の名は、大賢瑛子おおかたえいこ

 響きから察するにおそらく漢字で書いたら音声は似たり寄ったりな気はする。


 張栄子「いや、1人で3人の救出は無理でしょ。ほんと頼りにならないわねアナタは!」


 さぁ、後はお袋だけだ。

 どうやって捕まえるか。

 そもそもお袋は俺の背中の2人と親父、どちらを優先…。


 張栄子「今度は捕まらないでよアナタ?」


 張角の父「面目ない」


 俺が一瞬悩んだ隙を突いて、親父を解放されてしまった。


 張栄子「これで、また2対1の状況に戻したわよ角!」


 良師「お見事です母上」


 あー、親父とお袋って呼んでたからこの呼び方はなんだか良いとかの坊ちゃんぽくって全然慣れねぇ。

 でも、張角から親父とお袋の呼び方を聞いた時に、父上と母上って聞いたからなぁ。

 慣れなくてもそうしないと。

 あ!


 張栄子「考えすぎが角の悪いところね」


 やられた。

 一瞬の隙を突いて、お袋に背中の2人をタッチされた。


 張宝「かくにぃ、スヤスヤ」


 張梁「角にぃ、次は負けないからな。スヤスヤ」


 張栄子「あらあら、2人とも良く眠ってるわ。今日のところはこれぐらいにして帰りましょう」


 張角の父「そうだな。角、お前も明日から官吏見習いとして、仕事を手伝ってもらう。今日のところはゆっくりと身体を休めよ」


 あれ、この時代って確か世襲制じゃなかったはずでは?

 まぁ、良いか。

 自然とこの地の内政に関われるならこれほど良いことはないのだから。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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