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えっ俺がコスプレの十八番だった大賢良師張角に!?朝廷が思ってた以上に腐ってたので念入りに内政をして黄天の世を築きたいと思います  作者: 揚惇命
1章 張角16歳

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女と子供だけの村の噂

 情報を集め終わった大賢良師たちは、人所に集まって、情報を交換し合う。


 程遠志「先ず、俺の話からだ。俺は、主に龔景周りの噂を集めた。奴が居ない今ならみんなも話しやすいかと思ってな。で、結果から先に言うとマジもんのクズだ。どうやら夜な夜な気に入った女を連れ込んでは、変なお香を嗅がせて、翌日に帰しているらしい。その人たちは皆下腹部に変な違和感があるが寝ていたから分からないと伝えているらしい」


 良師「ふむ…恐らく眠りが深くなる何かを嗅がせて、寝ている間に楽しんで、翌日の朝に『昨日はお疲れだったみたいですね。眠っていらしたから起こさなかったんですよ』と優しい言葉でもかけて、帰してるのだろう。やってることを思うとクソだが」


 管亥「波風を立たせず、女性側にも何かされた証拠も無く訴えようもないと来ましたか…かなり悪質ですね」


 良師「うむ。だが、時間が欲しいこちらとしては好都合。龔景が何進派閥と中常侍たちを掻き乱してくれれば、その間に内政を行いつつ被害にあった人たちを救う手立てもあろう」


 程遠志「今は、まだ手を出すなって事か…直ぐにでも腑を引き摺り出してやりたいぐらいだが」


 良師「我らの目的はあくまで中常侍らに壊された仲間たちの家族の解放が最優先だ。全てを救うなど今は到底無理な話ゆえな」


 程遠志「分かっております」


 程遠志が納得して話し合えるのを見て、鄧茂が語り始める。


 鄧茂「じゃあ、次は俺の番っすね。俺は、根城に居た山賊の噂を中心に聞いてきたっす。その中で興味深かったのは…裸で逃げ出す山賊どもを見たって商人が居たらしいっす。その者たちが口を揃えて『化け物だ悪魔だ』と脇目も振らずに逃げてたらしいって噂っすね」


 程遠志「この辺りの化け物って言やぁ。人喰い虎と人喰い熊か?」


 鄧茂「確かにあれは、村人総出で駆除に当たる化け物っすもんね」


 良師「なら、農民たちよりもまだ幾分かマシな装備の山賊どもが裸で逃げ出すほどではないだろう」


 程遠志「じゃあ、どんな化け物が現れたってんでしょう?」


 管亥「化け物の後の悪魔という言葉が気になります。悪魔という言葉は人に使う言葉ではないかと」


 良師「確かに管亥の言葉に一理ある。なら、山賊どもが裸で逃げ出すほどの強者が現れたのかも知れんな。そいつのことを比喩して、化け物や悪魔と呼んだのかも知れん」


 管亥「可能性として考えられるかと」


 ふむ…この頃から剛の者として呂布《りょふ》は知られているのだろうか?


 張角『呂布か…少なくともワシは戦場で見かけたことはない。并州刺史の丁原《ていげん》のところには既に居たはずだが、あの辺りは同盟相手の黒山賊に任せていたのでな』


 成程…なら三国時代最強と名高い呂布と相見える事もあるのか…覚えておくとしよう。

 それにしても黒山賊と言えば、張牛角《ちょうぎゅうかく》が率いていたんだったか?


 張角『うむ。懐かしい。出会った頃は性が無くてな牛角と名乗っておったところをなんやかんやで兄弟の契りを結んでな張牛角と名乗るようになったんじゃ』


 へぇ…その何やかんやってところはすごく気になるが。

 黒山賊と言えば、副頭領に張燕《ちょうえん》という男も居たはず。


 張角『張燕?ふむ…そのような人物は…あぁ!もしかして、燕坊のことか。懐かしい。あいつも元々は性が無くてな。燕と名乗って居たんだが、まぁ兄貴と慕う牛角が張牛角と名乗るようになったのをきっかけに張燕と名乗るようになったのだ』


 な、成程。

 それ最早同盟相手では無く傘下の気がするが…。


 管亥「張角様?真剣に思案に耽っているようですが…考えは纏まりましたか?」


 良師「あぁ、すまない。考えてみたが分からなかった。管亥、お前の聞いてきた噂の方はどうだ?」


 管亥「では、私が聞いてきた噂は、老夫婦から聞いた噂ですが、裸で走る猿を見た商人が居たという噂です」


 程遠志「へぇ、猿も服を着るのか」


 鄧茂「いや、兄貴何言ってんすか!猿が服なんて着るわけないっすよ!」


 良師「同じく商人からの噂という共通点がある以上、これも裸で逃げ出した山賊どものことを指しているのではないか?」


 管亥「私も鄧茂の話を聞いて、それが1番可能性として考えられると思い至りました」


 良師「うむ。では、この話はここまでにして、最後に俺が聞いた噂だが…何でも女と子供だけが住む村があるらしい」


 程遠志「女と子供?男だけが居ないなんて有り得るのか?」


 鄧茂「流石に男が居なくて子供はできないっすよ!」


 良師「あぁ、そうだ。だから、俺は逃げ出した山賊どもに囚われて居た女たちなのではないかと考えている。子供もあの悲惨な状況を見た後なら、分かるだろう?」


 管亥「うぷっ。確かにあれだけの量を中に出されて居たとしたら出来ていても仕方がないかと」


 管亥はあの光景を思い出してしまったのか胃液が込み上がって来たのを何とか堪えて話をする。


 良師「あぁ、それらが逃げ込んで作った安息の地。それが女と子供だけが住む村なのではないか」


 ま、待てよ…裸で逃げ出した山賊…悪魔や化け物という言葉…前世で仲間たちと見たエッチな漫画に1人で暴走族100人を身体で壊滅させた女の話があったな…まさか…な。

 いや、あるわけない…1人で山賊ども全員の相手をして、悪魔やバケモノと言わせ逃げ出す状況にした女なんて…ハハッ…考えるのをやめておこう。


 程遠志「その村は何処に?」


 良師「それが分からないらしいのだ。次はこの噂を重点的に街の人に聞き込みを再開して欲しい」


 俺の言葉に皆が頷き再度聞き込みを開始するのだった。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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 それでは、次回もお楽しみに〜

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