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えっ俺がコスプレの十八番だった大賢良師張角に!?朝廷が思ってた以上に腐ってたので念入りに内政をして黄天の世を築きたいと思います  作者: 揚惇命
1章 張角16歳

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大興山の調査許可を取りに

 大賢良師は、龔景の息のかかった商人の唐松から大興山に野盗の根城があり、そこにまだ多くの村人が捕えられているという情報を得て、広宗の地を治める張春輝の判断を仰ぐため領都へと戻ってきた。


 波翁「これは坊ちゃま!?いつお戻りに?」


 良師「じいや!父に報告したいことがある。取り次ぎを願えるか?」


 波翁「申し訳ありません坊ちゃま。たった今、冀州刺史を務めております王宏様が御来訪なされ、春輝様はその対応をしております」


 王宏は確か…俺の妻になった貂蝉の父で司徒を務める王允の兄だったか?

 そういえば、現代なら当たり前の両家の顔合わせとやらも無かった気がする。

 俺も義叔父になった王宏に挨拶するべきだろうか?


 張角『必要はない。この時代、女は政略結婚のための道具に過ぎない。現代では当たり前となりつつある両家の顔合わせなど気にするだけ無駄だ』


 と俺のイマジナリーフレンドが言うので、ここで待たせてもらおう。


 良師「それなら家で待たせてもらうよ」


 波翁「かしこまりました。春輝様と王宏様のお話が終わりましたらお迎えにあがります」


 良師「宜しく頼む」


 俺は実家へと戻ってきた。

 久々の実家、緊張するなぁ。

 俺は扉を軽くノックする。


 張栄子「はーい、どちら様ですか?」


 良師「母上、俺です。張角です」


 張栄子「まぁ!今開けるわね」


 扉が開くとぎゅっと母に抱きしめられた。


 張栄子「もう!この子ったら、あの人から東の開拓を任されて嬉しいのは分かるけど、母に一度も顔を見せに帰ってこないなんて、親不孝な子ねぇ」


 言ってることとやってることが真逆だ。

 だが、確かに東の開拓を父に任され、暫く家に帰ってこなかった。

 遊びに来たのも宝と梁だけだったな。


 良師「申し訳ございません。気を付けます」


 張栄子「えぇ、今日会いに来てくれたから許しましょう。それで、東の開拓はどう?進んでる?宝も梁も楽しかった〜しか言わないのよ。だから貴方の口から進捗を聞きたいわ」


 良師「東は現在300人の村人が父からお借りした衛兵50人の安全確認の元で開拓を行い、男たちを50人一組にして、管理し村作りをしております。女たちも家の庭に作った畑で家庭菜園を。万が一の事態にも備えております」


 張栄子「まぁ!庭に畑を!よく考えたわね。男たちはどうして150人を丸々使わずに50人一まとめで三組に分けたの?」


 良師「働き詰めでは、心も身体も疲れると考え、二組が仕事をし、一組が休み。それを交代制にすることで開拓の手を止めずに進めております」


 張栄子「まぁ!それは素敵な考えね。角、貴方は昔から目の付け所が他とは何か違う。悪いことではないけれど、見る人によってはサボってるなんて受け取られかねないから気をつけなさい」


 良師「はっ!母上の御言葉、しかと胸に刻みます」


 張栄子「じゃあ、堅苦しいのはこれぐらいにして、ご飯でも食べていきなさい。それと貴方が広めたケイドロ…領民たちの間で急速に浸透しちゃってね。『次の開催はいつだ』とか『これを教えた張角様は参加しないのか』とかそういう陳情が城に届くみたいで、あの人も仕事そっちのけでやられてはかなわないからって事で、月一開催にしたみたい。『近々、東の開拓組と交流戦ができたら面白いな』なんて言ってたわよ」


 良師「領民と楽しめる遊びが返って父上の悩みの種となってしまい申し訳ありません。交流戦ですか…流石に領都の方が多いですから、その交流戦は圧倒的に俺の方が不利かと…」


 張栄子「良いのよ。あの人も最近はなんだか楽しそうに悩んでるから。でも、交流戦の件は考えておいて」


 良師「はい」


 張栄子「それともう一つ。済南国から逃げてきた荀家だけど貴方の提案通り、うちで正式に受け入れることになったわ」


 良師「本当ですか!?」


 張栄子「えぇ、そのことについて今日、冀州刺史の王宏様があの人を訪ねてきてね。今、話し合いの最中じゃないかしら」


 良師「それは、じいやから聞きました。俺も父上に話があったので」


 張栄子「まぁ!家より先に城を訪ねるなんて…こっちは貴方にとってついでだったのかしら?」


 ま、まずい!

 母の地雷を踏んだようだ。


 良師「そ、そのようなことは…ははっ。はははっ」


 張栄子「誤魔化しても無駄です」


 良師「申し訳ありませんでした!」


 張栄子「まぁ、家のことを忘れずにきちんと顔を出したから許してあげましょう」


 張宝「ふわぁ〜。ママ〜お腹空いた〜…角にぃだ!いつ、戻ってきたの?暫くいる?遊べる?」


 張梁「姉ちゃん、ずるい!兄貴と俺も遊びたい!」


 張栄子「2人とも嬉しいのはわかったから、先ず顔と手を洗ってきなさい。それからご飯にしましょう」


 張宝「はーい!」


 張梁「えー、手も顔も洗うのめんどくさいから先に飯が食べたい!」


 良師「梁、汚い手で飯を食べたらそこからバイ菌が口の中に入って、お腹痛い痛いになるぞ」


 張梁「げっ!それは絶対やだ!俺も手と顔を洗ってくる!」


 張栄子「本当に2人とも角が大好きね。ありがと、宝は聞き分けが良いのだけれど梁は、最近聞き分けが悪くてね」


 良師「後で俺の方からも言っておきます」


 張栄子「そうしてくれると助かるわ」


 うーん、反抗期というやつだろうか?

 でも、病気で命を無くしてほしくはない。

 この時代の衛生面は本当に最悪だったからな。

 風呂はない、水浴びは近くの川が当たり前、トイレも決まった場所はあっても処理されていないので異臭が…。

 当初はかなり問題だったことも俺が父になんと無く現代で見知った処理方法を教え、今ではかなり改善され病気になる人も減った。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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