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えっ俺がコスプレの十八番だった大賢良師張角に!?朝廷が思ってた以上に腐ってたので念入りに内政をして黄天の世を築きたいと思います  作者: 揚惇命
1章 張角16歳

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大興山麓の村で起こった惨殺事件の真実

 大賢良師は唐松と呼ばれる十常侍のお抱え商人を殺すのではなく生かして利用するためその罪を死罪から無期懲役へと変え、独房の中へと戻した。

 唐松にきちんとした飯を与えた翌日、大賢良師が作った取調室と呼ばれる小屋の中で、取調官の大賢良師、副取調官の程遠志、書記官の荀彧の前に唐松が座らされていた。


 良師「1つ言い忘れていたがこちらにいる程遠志は、お前が話すと言った大興山麓の村の生き残りだ。お前が嘘を喋った時点で、お前の罪はまた死罪になると思えよ」


 唐松「分かった!全部話す!だから死罪だけは勘弁してくれ!」


 良師「分かっているなら良い。後、お前の言葉はここにいるじゅ…」


 と俺は言いかけたところで止める。

 コイツが十常侍のお抱えではなく、十常侍にゴマを擦っていた龔景の手下であることは分かったが、荀彧のことを知らないとは限らない…。

 プライバシー保持の面からも顔を覚えられていたら仕方ないと割り切って、偽名で紹介することにした。


 良師「ゴホン。すまない。こちらは本日の書取りを担当してくれる敬《けい》殿だ」


 俺の意図を直ぐに理解した荀彧も会釈をする。


 荀彧「敬と申します。まだ子供ではありますが、後で確認を取るためにもきちんと書き取りさせていただきます」


 唐松「だから嘘は言わねぇ!約束は守る!死にたくねぇんだ死ぬのは怖い。悪かったからなぁ程遠志の旦那も睨みつけねぇでくれよ!頼む!その目が怖いんだ」


 程遠志「お前に親しく名前を呼ばれると吐き気がする。二度と気安く俺の名を呼ぶな。分かったな?」


 唐松「わ、分かりました程遠志殿」


 程遠志「それで良い」


 圧迫面接ってこんな感じなのかもな。

 まぁ、俺が面接を受けた時は俺の言葉に社長さんが涙を流して、即採用だったから経験はない。


 良師「じゃあ、先ずお前が大興山麓の村で起こった出来事について知ってることから話してもらおうか?」


 唐松「あぁ…あれは確か龔景の旦那…龔景がその村への1度目の来訪を終えて、見目麗しい女ども…女性を連れてきて直ぐの事です。俺に知ってる野盗はいるかと聞いてきたんです」


 程遠志「野盗…まさかテメェが村長様を!許さねぇ!」


 荀彧「程遠志殿、たとえ罪人であろうと取り調べの最中に手を出してはなりません。向こうが口を閉ざしてしまう事もありますから、ここは堪えてください」


 程遠志「チッ。さっさと続きを話せ!」


 唐松「あぁ。敬殿、程遠志殿のことを止めてくれてありがとう」


 荀彧「いえ…貴方に口を閉ざされたら困りますから…あ!その場合は、死罪に」


 唐松「ひっ。分かった!ちゃんと話す!ちゃんと話すから死罪だけは」


 良師「分かれば良い。それで、お前は野盗を龔景に紹介したのか?」


 唐松「紹介した…」


 程遠志「テメェ!」


 唐松「ひっ!」


 荀彧「程遠志殿?」


 程遠志「チッ。分かってる。さっさと理由を話せ!」


 唐松「お、俺にもこれは好機だと思ったんだ!龔景に恩を売れば、その上にいる霊帝様の身を固める中常時にも覚えがめでたくなる。そしたらずっと安泰だってな」


 良師「まぁ、お前の気持ちはわかる。朝廷と懇意にしたいのもな。俺も司徒の王允殿の養女を妻に迎え入れたところなのでな」


 唐松「司徒の王允殿と言えば霊帝様の側に控える重鎮も重鎮…」


 良師「話が逸れてしまったな。それで、その後何があった?」


 唐松「あ、あぁ。俺の紹介した野盗が略奪の命を受けたその裏で龔景は私兵に野盗のフリをして村人を殺すように命じたんだ。俺は、龔景の私兵を野盗と同じ服にするための調達を任されたんだ」


 程遠志「何で龔景はそんなことができるんだ!俺たちが一体何をしたってんだ!」


 唐松「ぜ、税を納められないようなチンケな村なんて必要ないと。そう言っていた」


 程遠志「前の代官様の時はきちんと払っていた!それを2倍…3倍に引き上げたのは貴様らだろうが!」


 唐松「知らない。俺は知らない」


 荀彧「程遠志殿。それは彼に言っても意味のないことです」


 程遠志「わかってる!分かってるけどよ!感情がぐちゃぐちゃで俺もどうしたら良いかわからねぇんだよ!この気持ちを誰にぶつければ良いのかすらも!」


 良師「程遠志よ。今はその怒りを奥底に封じ込めておけ。来るべき時のためにな」


 程遠志「はっ!はい。大賢良師様」


 良師「お前は、略奪にも関わっていないのか?」


 唐松「お、俺は準備を手伝っただけだ。腕っぷしもねぇ俺が略奪に協力なんてできるわけねぇ」


 良師「今は、その言葉を信じてやる。それで、お前は野盗どもが連れ去った女性たちの行方を知っていると言っていたな。村人を殺せと言われていたのに破ったことが知られればその野盗どももただではすまない。隠蔽に協力したんだな?」


 唐松「あ、あぁ。アイツは、人妻熟女が大好物な変態だ。他の女…女性はおそらく部下たちの性処理係として…俺に龔景から報酬を貰うまでの間、預かって欲しいと」


 良師「それで、彼女たちは今何処にいる?」


 唐松「アイツが寝ぐらとしていた大興山にある洞窟の中だ」


 程遠志「何だと!?俺は鄧茂のためにも情報を集めようとした。それがよりにもよって大興山だと!?」


 良師「灯台下暗しというやつだな。まさか大興山麓の村を襲った野盗の寝ぐらが大興山にあるとは考えない…程遠志、今のお前みたいにな」


 程遠志「こうしちゃいられねぇ!鄧茂のためにも助け出してやらねぇと」


 唐松「もう生きていない…アイツはとにかく女使いが荒くて有名だ。多くの女がアイツに壊されて、埋められた」


 程遠志「テメェは黙ってろ!二度とそんなことを言うんじゃねぇ!次、俺の前で同じことを言いやがったらぶっ殺すぞ!」


 唐松「ひぃっ!」


 荀彧「今の話が確かだとして、僕も一刻も早く助けるべきだと思います」


 良師「うむ…父上に大興山へ行く許可をもらうとしよう。それまで逸るなよ程遠志」


 程遠志「なるべく早くお願いします大賢良師様…。俺は俺は」


 良師「分かっている」


 大賢良師は直ぐに領都へと経ち、張春輝から大興山を調査する許可を貰いに行くのだった。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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