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えっ俺がコスプレの十八番だった大賢良師張角に!?朝廷が思ってた以上に腐ってたので念入りに内政をして黄天の世を築きたいと思います  作者: 揚惇命
1章 張角16歳

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天の奇跡

 張角『良師!良師!一体どうしたのだ良師!』


 良師『張角?俺は、何を?』


 張角『ようやく戻ってきよったか。口元から垂れるザー』


 良師『だから言わせねぇよ!』


 張角『よしよし、どうやら正常のようだな。さっきからワシがモロにシモのことを言っても全くの無反応だったのでな。きっとこの辺りは作者も聞かせてピー音を入れてくれるじゃろ』


 良師『作者って誰だよ!これは俺の物語だろ?』


 張角『良いツッコミじゃ!調子も戻ってきたようで何より。それよりもだ、。彼女たちを救うために今こそ天の奇跡を使う時じゃ』


 良師『天の奇跡?』


 張角『天女様から話を聞いておらんのか?』


 良師『天女様?あー!パリピー甘氏のことか!』


 張角『天女様になんたる言い草を。それよりもじゃ。天の奇跡についてじゃ!思い出したなら早う使わんか!ゴクリと飲ませたらたちどころに傷も癒えて、魂も元に戻るじゃろうて』


 さっきから俺のイマジナリーフレンドは何を言ってるんだ?

 天の奇跡って何?

 ゴクリと飲ませたらみるみるうちに傷が治って魂をも呼び戻すって何?

 全く、現実離れし過ぎていて、理解不能なんだが…。


 張角『何じゃお前さん。もしかしてきちんと天女様の話を聞いておらなんだか?』


 なんか俺のイマジナリーフレンドの口調もジジ臭くなってるような…まぁ別にそれは良いか。

 なんか、聞いたっけ?

 この世界を救ったら一つだけどんな望みも叶えてあげるとは言われた気がするけど…。


 張角『ええい!思い出せんのなら俺がもう一度教えてやるわい!お前には道術という力が備わっている…その中の一つに病を癒す魔法のような水…符水がある。それを使えばたちどころに傷を癒す。恐らく、壊れてしまった魂をも戻すことができよう』


 イマジナリーフレンドとの話の最中に突如として程遠志が乱入、怒り狂った顔で十常侍のお抱え商人と名乗る唐松を殴り飛ばした。


 程遠志「こんのクソ野郎が!」


 唐松「ホゲェェェェェェ」


 鄧茂「程遠志の兄貴、それ以上はダメっす!」


 程遠志「離せ鄧茂!コイツ、環希に手を出したんだ。許せるかよ!」


 鄧茂「怒りはわかるっすけどダメっす!」


 唐松「プッ。あーあ、イッテェな。で、お前誰?俺を殴って、ただで済むと思ってんの?俺、十常侍って都で1番力のある勢力のお抱えなんだけど。あーあ、これどうしよっかな?問題にしようか?そしたらこんな小さな村、直ぐに潰れるよ?わかったら土下座…できるよな?」


 良師「成程…ならここでお前を消したらどうなる?」


 唐松「はっ?何言ってんの?謝りゃ問題にしないって言ってんのに…ここで俺を殺したらそりゃなぁ十常侍が黙ってないと思うぜ…な?わかったら、謝れるよな?ってイッテェ!お前ら、マジで何考えてんだよ!」


 良師「十常侍とやらが俺とお前のどちらを優先するか知りたくてな。たかが権力者に媚び諂うだけの商人がいっぱしの口を聞くものだからな」


 唐松「お前ら、マジで頭いかれてんじゃねぇの?」


 良師「牢屋に入れておけ…十常侍がどちらを優先するか見ものだな」


 唐松「はぁ?マジでやめろ。どうなってもしらねぇぞ!おい!お前ら、ぜってぇ後悔すんぞ!」


 唐松を牢に入れる。


 程遠志「すいません大賢良師様!俺が怒りに我を忘れて殴りつけてしまったせいで」


 良師「気にするな。政治のことはこちらで何とかする。それよりもお前がそれ程に取り乱すということは、この女はお前の想い人で間違いないのだな?」


 程遠志「はい…かつての俺の婚約者。龔景に連れて行かれた環希に間違いございません」


 良師「そうか…」


 鄧茂「こっちの奴もこっちのも、全員俺たちの村から連れて行かれた娘たちっす!」


 良師「取り敢えず、取り返せて良かった…いや待て。俺が治してやる」


 程遠志「大賢良師様、お気持ちは有り難いですが、心の傷はゆっくりと時間をかけて、治すしかありません。それは俺の仕事です」


 良師「おー天の奇跡よ!我にこの者らを癒す力を与え賜え!さぁ、我の道力を込めし、この霊験あらたかな水を少しづつ飲ませよ」


 程遠志「いや、水ぐらいで治ったら…いえ大賢良師様の御心遣いに感謝し、有り難く頂戴致します」


 符水を受け取った程遠志はゆっくりと環希に飲ませる。


 環希「うっ。ここは…そうよ。私、村が野党の群れに襲われたって話を聞いて、生き残りはいないって。父も愛してた人も。守ろうとした村の人たちも。うぅ。うぅ」


 程遠志「環希…お前意識が?」


 環希「嘘…程遠志なの?貴方が生きてるなら父は!父はどうなったの!」


 程遠志「そ、それは…」


 環希「それ以上は言わなくて良い…父は死んでしまったのね」


 程遠志「俺が買い出しに出ていた隙を狙われて、野盗の群れに女性は性処理の道具として連れて行かれ、村の男たちは鄧茂を除いて全員…俺は弔ってやることしかできなかった。今は、大賢良師様にお世話になっている」


 環希「大賢良師?」


 程遠志「環希たちを龔景…いや十常侍と取引して、取り返してくれたこの村を一から作った御方で、心が壊れていた環希の心を戻してくれた尊き御方だ」


 環希「他の娘たちも?」


 鄧茂「良かったっす!本当に良かったっすよ!」


 大興山の麓の村娘たち「鄧茂!アンタも無事で何よりだね。で?他の男どもの姿が見えないようだけど?」


 鄧茂「後で詳しく話すっす。今は、大賢良師様に感謝を捧げるのが先っす!」


 大興山の麓の娘たち「何だか知らないけど世話になったみたいだね。助かったよ」


 良師「気にする必要はない。これからこの村の一員として、働いて返してもらえれば良い」


 符水、すげ〜!

 水を飲ませただけだぞ!

 というか、こんな力があるのならきちんと説明しておいてくれよパリピー甘氏!

 ほんと、揚惇命先生の描いたままのポンコツなんだな!

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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