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えっ俺がコスプレの十八番だった大賢良師張角に!?朝廷が思ってた以上に腐ってたので念入りに内政をして黄天の世を築きたいと思います  作者: 揚惇命
1章 張角16歳

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弟と妹との久々の再会

 広宗の領都から張宝と張梁が張曼成を護衛に伴って、広宗東の森に遊びに来た。


 張宝「ねぇねぇ梁。しゅごいよ!これが角にぃの村なんだって」


 張梁「姉ちゃん、そんなの見りゃわかるって。あ!角にぃ!」


 良師「2人とも道中で危ない目には遭わなかったか?」


 張曼成「従兄は心配しすぎだっての!なぁ、梁に宝」


 張宝「えーっとね。曼成従兄がずっとうるさかった!」


 張梁「もう、俺たちのことを送り届けたんだからとっとと持ち場に帰れよな!シッシッ」


 張曼成「お前ら、俺に手厳しくねぇか?」


 良師「曼成も荀彧殿たちを送り届けてきて以来か…梁と宝を無事に連れてきてくれてありがとう。いや、というかお前!昨日もこの村に居ただろ!」


 張曼成「チッバレたか」


 張宝「馬車になってる間、ずっと角にぃの飯が美味いって、そればっかり。うるさかった!」


 張梁「角にぃのご飯が美味しいのなんて家族みんな知ってるのに、とっとと食べたら帰れよな!叔父さんも良い加減心配してんじゃね」


 良師「そうだな。いくらなんでも国境の守備を放ったらかしにしすぎではないか曼成?」


 張曼成「うっ。わかってるって。後1日、いや3日だけ従兄の作る飯食ったら帰るから」


 良師「仕方ないなぁ」


 張曼成「やりぃ!」


 張宝「曼成従兄、今絶対角にぃのことチョロって思ってた」


 張梁「角にぃ、曼成従兄に絶対舐められてるって!」


 張曼成「お前ら酷すぎるだろ!」


 良師「そうだぞ。あんまり曼成のことを揶揄ってやるな」


 張宝「はーい!角にぃ、馬車に揺られてしんどかったから甘い物…そうだ!アップルパイが食べたいです!」


 張梁「あ!姉ちゃん、角にぃにリクエストするなんてずりぃぞ!なら、俺は俺はカレーが食べたい!」


 張角『おい、良師。お前がたまに使った言葉が伝播しているぞ』


 良師『いや、それはしょうがなくないか?俺にとっては、リクエストもアップルパイもカレーも当たり前だからな。完全にこの世界流に訳せなくても』


 張角『やれやれ…』


 俺のイマジナリーフレンドに呆れられてしまったがこればっかりは仕方ないと思う。

 完全に今まで当たり前のように使っていた横文字を完全に0にするのは、つい出てしまうことぐらいは許してくれ。

 それよりも今は可愛い弟と妹のために美味しい物だ。

 たくさん食べて、健康に大きく育ってもらわないとな。


 良師「よーし、両方とも作ってやるぞ!」


 張宝「角にぃ、だーいすき♡」


 張梁「角にぃ、最高!」


 荀彧「かれーとは?」


 唐麟杏「あっぷるぱい!?ダメ、絶対!」


 喜ぶ妹と弟と違い荀彧はカレーという未知の食べ物について頭を悩ませ、荀彧の妻はこれ以上太らないように必死に言い聞かせているみたいだな。

 食えなくなるかもしれないんだから太ることなんか気にせずに好きなだけ食べりゃ良いのに…。

 ん?

 あれっ?

 俺、現世でも弟と妹にご飯を作ってあげてたよな?

 美味しそうに食べてくれてたもんな?

 自宅療養になって…。


 ???『残念ですが弟さんと妹さんの◯◯を確認しました』


 良師『俺に諦めるなって言っておきながらアンタは諦めるのか!俺は絶対に諦めねぇ。遼も綾も生きてる。だって息してるじゃないか!俺に助けてって助けを求めてる!』


 柊木『良師君の辛い気持ちは私にもわかる。両親だけでなく妹さんと弟さんまで…でも、現実を受け入れて、弟さんと妹さんを楽にしてあげましょう。そうできるのは良師君だけなのよ』


 良師『嫌だ嫌だ嫌だ!』


 何だこの記憶?

 こんな記憶、俺は知らない。

 だって、遼も綾も奇跡的に目覚めて退院するまで回復して俺の家で一緒にご飯を…。


 張角『おーい良師!良師!どうしたんじゃ?』


 良師『いや、なんか身に覚えのない記憶が蘇ってきて混乱してた。張角、呼び戻してくれてありがとう』


 張角『いや、それなら良いが』


 あぁ、あんな記憶は知らない。

 だって、毎日遼も綾も俺の作ったご飯を残さず食べてくれた。

 あんな記憶、俺じゃない誰かの記憶だ。


 良師「よーし、今日は梁と宝の食べたい物全部作ってやるぞ!」


 張梁「ほんと!じゃあ、ハッシュドポテトとハンバーグも追加で!」


 張宝「あ!梁、ずるい!私は私はショートケーキとチョコレートも!」


 良師「良し、パパッと作ってやるぞ」


 遼はハンバーグとカレーが大好きで毎日せがまれたな。

 綾は女の子だからカロリーを気にしてたけどショートケーキとチョコレートが大好きで…。

 あれっ?

 2人とも今俺が列挙したのが大好物だったよな?

 大好物だったはず…だって3人分の皿に何も残って無かったんだから。

 うん…そうだ絶対に俺はおかしくない。

 だって、俺の記憶が物語っているじゃないか…3人分の皿が空になってたんだから。

 さて、こんなどうでも良い記憶は何処かに追いやって、今目の前にいる可愛い妹と弟のためにとびっきり美味しいのを作ってやらないとな。


 良師「さぁできたぞ!梁、リクエストのカレーとハンバーグ、付け合わせのハッシュドポテトだ」


 張梁「ひゃっほーい!」


 張宝「角にぃ、私のはまだ?」


 良師「勿論、できてるぞ。宝、リクエストのアップルパイにショートケーキにチョコレートだ!」


 張宝「これが食べたかったの!ママも流石に作れないって。ママの料理も美味しいんだけど…角にぃのは別格だから比べたらダメってわかってるんだけど」


 良師「そんなに喜んでもらえると嬉しいよ。どうした?荀彧殿と唐麟杏殿も食べられよ。2人とも今は俺が親代わりなんだから、遠慮などするな」


 唐麟杏「痩せるのは明日からにする!」


 荀彧「これがかれー?ですか…何というかこんな言い方はしたくありませんが汚い色をしていますね」


 張梁「見た目は確かに最悪だけどめちゃ美味いぜから食べてみな」


 張宝「私もお姉さんができたみたいで嬉しい。麟杏お姉ちゃん、このショートケーキすっごく美味しいんだよ」


 こうして進められるうちに食べた2人はあまりの美味しさにおかわりまでする始末…やはり痩せる必要などないと思うが。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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