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えっ俺がコスプレの十八番だった大賢良師張角に!?朝廷が思ってた以上に腐ってたので念入りに内政をして黄天の世を築きたいと思います  作者: 揚惇命
1章 張角16歳

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オオカタ塾の開講

 家が100軒以上も建つ光景は圧巻だ。

 俺たちは、何とか1ヶ月間毎日休憩を取りながらここまでようやく漕ぎ着けた。

 俺が親父から任された最初の村人300人が安心して暮らせる村の第一歩。

 住居の建築だ。

 まぁ、衣食住の衣服の部分は、まだこちらで生産できないから広宗の街頼りだ。

 だから、次は食に直結する農業…そして後々は子供でも自発的に農業を手伝ってくれるように農業改革…そのためにも村人たちの識字率を上げる。

 俺の敬愛する揚惇命先生の代表作『えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるために尽力します』の登場キャラクターの劉義賢だって、始めは青空の下でヨシカタ塾を開講し、劉備の役に立つ若い人たちを発掘した。

 俺だって、それを真似て、オオカタ塾を開講しよう。

 まぁ、劉義賢と違うところは、俺の場合教えられるのが今のところ俺だけということぐらいだ。

 過労死覚悟で働いてやるぜ〜!

 これでも前世は昼夜問わず働いてたんだ体力には自信がある。


 程遠志「この机と椅子しかない野晒しの場所で、読み書きを教えてもらうんですか?それなら俺の家で!」


 鄧茂「兄貴ずるいぞ!それなら俺の家で!」


 程鄧賊たち「いやいやいや、俺たちの家で!」


 いや、◯◯倶楽部じゃねぇんだからどうぞどうぞという流れにはならねぇよ!


 張角『ふむ。あれは良いな。俺も漫才やコントが大好きで、よく天界で見ている』


 あー、そうだった張角は一度死んでるから俺たちの世界のことにも随分と詳しいんだった。


 管亥「張角様!春輝様の街から地層に詳しい者をお呼びし、要望通り井戸水も数箇所掘り当てました。これで、生活基盤は整いつつあるかと」


 良師「管亥、報告ご苦労だった。引き続き、治安の維持に務めよ」


 管亥「はっ!」


 良師「あ!管亥は、読み書きできるのか?」


 管亥「読み書きですか?兵士になる前に春輝様から直々に御教授いただきましたが…それが何か?」


 そりゃ管亥は街の治安を担う兵士だもんな。

 迅速な情報伝達のために読み書きをできるように教えられていてもおかしくはないか。

 じゃあ、教師役に…。


 管亥「それでは治安の維持のためこれにて失礼致します」


 逃げられてしまった。

 ならば他の兵士たちは…。


 管亥兵士たち「俺たちも見回りがありますので、これにて失礼致します!」


 逃げられてしまった。

 そりゃ常備兵を任される者たちだもんな読み書きできなければ、務められないよな。

 仕方ない、俺が教えるしかないか。


 良師「青空で…」


 待て、この時代に蛍光灯なんて便利な物…。


 張角『あるわけないだろう』


 良師『だよなぁ。だったら夜はどうして過ごしてるんだ?』


 張角『松明だな』


 良師『それは、壁掛けタイプだよな?』


 張角『いや、松明係という仕事があってな。一日中、主人の仕事が終わるまで松明を持っていた』


 良師『危なすぎるだろそれ!色々と近付けすぎたら服や伸び切った髭が』


 張角『それも日常茶飯事のこと』


 良師『却下!そんな危険なの却下!』


 良し、壁掛け松明を作ろう!

 燃えカスが床に落ちて燃えないように安全面にも気を配ろう!


 良師「みんなは、暫くは農業に従事すること!オオカタ塾の開講は、1ヶ月後とする」


 程遠志「へっ?今からじゃないんですか?」


 良師「うむ。色々と準備が必要なことがわかったのでな」


 鄧茂「な、成程」


 良師「ということで、俺は広宗の街の鍛治屋に行ってくる」


 程遠志「はっ!畑のことはお任せください」


 さてと、早速こういう感じの物を作れるか鍛冶師の唐弁とうべん親方に聞いてみないと。

 この唐弁親方は、黄巾の乱の際に馬元義のことを裏切った唐周とうしゅうの祖父だそうだ。

 このことを話してくれた俺のイマジナリーフレンドの張角は複雑そうな顔を浮かべつつも『物作りなら唐弁親方に勝るものは居ない』と推薦してくれた。


 良師「唐弁親方はいるか?」


 唐弁「これはこれは張角坊ちゃん。東の森の開拓は順調ですかい?」


 良師「そのことで少し相談があってな」


 唐弁「成程、俺にお役に立てるか分かりやせんが、うちに何かご用ってわけですかい?お聞きしやしょう」


 良師「松明を壁掛けにしたいのだが、こういった感じの物は作れるか?」


 俺は簡単な図面を書いたものを唐弁親方に見せた。


 唐弁「へぇ。コイツは面白い。確かにあればかなり便利なものでやすな。特に、かなりしんどい松明係の人たちを他の仕事に回せるのが良い。かくいう俺も暗くなっても作業をする時、誰かを付き合わさなくて済むのが特に良い。図面もよく描けている。張角坊ちゃんにはモノづくりの才覚もあるんでやすなぁ。作ってみなければ実際に使えるかは分かりやせんが、作る価値のあるものでやすな。お任せいただけるなら是非作らせてください」


 良師「改良も必要だろうし、使用感と安全性はこちらで確認する。できたら連絡をくれないか?」


 唐弁「かしこまりやした」


 それから暫くして、受け取りに行った壁掛け松明は…。


 程鄧賊A「大賢良師様!夜も部屋が明るくて、妻が喜んでます。ありがとうございます!」


 良師「くれぐれも安全面には気をつけて、何か問題があればすぐに知らせてくれ」


 程鄧賊A「はい!」


 こうして、情報を集めた結果、燃えカスも壁掛け松明の下に取り付けた受け皿から外に出ることは無いらしく、1週間使ってみた結果、何も問題はなかったので、そのことを唐弁親方に話すと広宗の街の中でも使う人たちが増え、爆発的な需要を生み出したらしい。

 その結果、1番重労働とされていた松明係という仕事がなくなり、その鍛え抜かれた筋肉に目を付けた父上が新たな常備兵として、彼らをまとめて雇い入れたそうだ。

 この結果、元々100人しか居なかった広宗の常備兵は3倍の300人にまで増えたそうで、親父からも良いものを作るように言ってくれたと感謝された。

 これで、俺もようやくオオカタ塾を開講できる。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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