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えっ俺がコスプレの十八番だった大賢良師張角に!?朝廷が思ってた以上に腐ってたので念入りに内政をして黄天の世を築きたいと思います  作者: 揚惇命
1章 張角16歳

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19/25

各家庭を庭付きの家にして畑を併設すれば食糧不足も怖く無し

 馬木工から責任感の欠如について永遠と説教された翌日。

 加工された材木を前に、意気揚々と家の建設を始めようとする面々を制止する。


 良師「待て。先ずは区画整理と伐採した森の奥側に植林をする」


 程遠志「植林?」


 良師「あぁ、木を切って終わりでは、新たな木は育たない。それでは何かあった時に木材が足りないという事になる。そのため、新しく森を切り拓いたその奥に木の苗を植え直して、将来木材が不足しないようにする」


 馬木工「ほぉ。1日経って、随分と頭が冷えたようじゃの。確かに木を切るだけで終わりなら二流じゃ。まぁ、木を植えることを考えただけ、認めてやらんこともない。ワシの説教も無駄にならずに済みそうで何よりじゃとな」


 ぐぬぬ…。

 これは、ずっと前から考えてた事です〜。

 言いたい…でも言えば倍返しにされる。

 ぐぬぬ…。


 良師「馬木工じぃ、ありがとうございます」


 絶対にいつの日か度肝を抜いてやるからな。

 あまりの出来事に腰を抜かして、そのまま昇天してしまいそうなどきついのを!


 良師「で、家を建てるだけで終わりでは、その先の皆の生活は、広宗の街を頼ることとなります。そこで、あくまで生活基盤として考えた時に各家庭の庭で少しづつ農業を行い、家庭菜園として賄えるようにしつつ、広宗の街に治める分は別のところでまとめて作るのが良いかと考えています」


 馬木工「成程。確かに広宗の住民として迎え入れられた以上、領主様に納める義務が生じるのは必然じゃな。そこを分けて考え、危険回避の視点を取り入れたか…昨日までとは別人じゃな坊主」


 おっ!

 これは馬木工にも好感触か?

 ふっふっふ。


 馬木工「しかし、それは此奴らに密かに二重働きを強いるという事を平然と言ってることは理解できておらんようじゃな。まだまだ、ひょっこじゃ。春輝よりも甘々のひよっこじゃ。そんなことでは、今はお前さんのことを信奉してる此奴らもいつか裸足で逃げ出すわい」


 ぐぬぬ…褒められて蹴落とされるのは解せんが馬木工の言う通りなのも確かなのだ。

 このやり方は、朝起きて自宅の農業、それが終わったら畑で農業をさせるという二重働きと言われても致し方ない。

 だが、あまーい!

 馬木工よ。

 俺の次の言葉を聞いても二重働きだと思うかな。

 ヌワッハッハッハッ。

 さぁ、刮目せよ!


 良師「確かに…ですが誰が同じ人に2度農業させるなんて言いました?家庭の生命線を守るのは…」


 馬木工「まさか!?成程、よぅ考えたの。確かに家庭の生命線を支えているのは夫人たちじゃ。その者たちにも簡単にできる農業をさせるということじゃな?確かに、それなら2度働きにはならぬな。表向きは」


 表向き?

 裏向きも何もないと思うが…?


 馬木工「どうやらわからんようじゃの。広宗の地は、どこに属しておる?何故、領主様が生産物を集める?全ては、この冀州という地を治める王宏様を通して、朝廷に税として捧げているからじゃ。なら、当然もう一つ義務が生じるのも分かるな坊主?」


 兵役の義務か…クソッ!

 そのことを忘れていたわけではないが…わけではないが…考えないようにしていたのも事実。

 ぐぬぬ…流石父上が頭が上がらない御方だ。

 この地で当然のように暮らしてきた馬木工にとって、それは当たり前のことということか…。


 良師「兵役の義務ですか?」


 馬木工「正解じゃ。そうなった時、畑の面倒を見るのもまた夫人たちにならんか?なら、それは二重働きであろう?違うか?」


 ぐはっ…。

 正論が俺の心にグサリと突き刺さる…。


 良師「そ、その時は…」


 言いかけてやめた。


 馬木工「その時は、家の方は子供にか?それは、あまりにも農業を舐めた物言いだとは思わんか坊主?」


 俺が言いかけてやめた言葉を完璧に言い当てるとは…。

 父上に村作りの相談をした時に『村を作るなら馬木工殿を頼れ』と言った意味がよーくわかった。

 この人は亀の甲より年の功という言葉がピッタリなほどに超優秀だ…。


 良師「家の方は夫人と子供が楽しく野菜を作れる場所にする。日頃から手伝いとして子供も楽しく参加できるようにすれば、不測の事態にも対応できる…。」


 馬木工「まぁ、それが出来れば及第点じゃな。その仕組みを作れればの話じゃが」


 ぐはっ…。

 もうやめてくれ、俺のメンタルはもうボロボロだ。

 仕組みを作るったって、家の手伝いとして野菜の収穫を自主的にしてもらうって事ぐらいしか無い。

 そもそも、農業の楽しさって何だ?

 自分で一から育てた野菜を収穫して食べることか?

 考えさせられることばかりだ。

 馬木工を納得させるのは骨が折れる…。


 良師「仕組みを作るのは難しい…。俺には農業の楽しさがわからない…。それを子供に強制するのも違うし…自主性に」


 馬木工「ならきっと誰も手伝わんじゃろうな。仕組みを作ること…それをどうにかするのが村長の務めじゃ。何れは、春輝の後を継ぐつもりなら、300人ぐらいの小さな集団を導けないでどうするんじゃ?これを試練と捉えて、大いに悩んで乗り越えてみるが良い」


 ぐぬぬ…。

 農業を子供でも楽しく行う方法か…。

 やはり一から全てに関わって、その美味しさを分かち合うことか?

 でも、それをどうやって?

 子供が自発的に手伝うのは、難しいと諭された。

 では、どうすれば?

 先ずは、水やりだけとか?

 簡単なことから手伝って…。

 いや、子供なんだから遊びたいよな?

 遊びながら農業に携わる方法…。

 そんな都合の良い方法…。

 次は、それを考えないと行けないのか。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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