出兵準備
張春輝との話し合いを終え、外に出たところで程遠志に胸ぐらを掴まれる大賢良師。
程遠志「さっきのは何だ!どうして俺のことを止めた!たった50の兵が増えただけで、どうやって勝てると!全て、根こそぎ借りるべきだったのだ!」
良師「兵が足りないなら現地で増やせば良い」
程遠志「はっ?お前何言ってんだ?」
良師「龔景という腐った役人が治める土地なら、その横暴に腹を立てている民は多くいるだろう。その民たちの力を束ねて、龔景に対して乱を起こせば、民の声を聞かぬ凡愚には、お似合いの結末となろう」
程遠志「だが、向こうの後ろ盾には十常侍と呼ばれる宦官勢力がいるんだろ?どうするんだよ!」
良師「それも知れたこと。宦官勢力が横槍入れたところを取り返そうとしてくれる英雄が居るんだ。朝廷の連中も妨害工作を頑張ってくれるだろう」
程遠志「……。お前、それ…良い!すごく良い!朝廷を俺たちが掻き乱してる感じがして、凄く良い!」
良師「わかったのなら先ずは、準備だ」
程遠志「おぅ!何でも手伝いますぜ親分!」
良師「お前、変わり身早いな。親分だと盗賊っぽいな大賢良師と呼んでくれ」
鄧茂「大賢良師ですかい?それなら大賢良師様っすな」
程遠志「そりゃ良い!大賢良師様、これからは俺たち程鄧賊もアンタに従いますぜ!」
良師「あぁ、2人とも頼りにしている(さて、青州を朝廷どもから奪ったとしてだ。そのまま何の理由もなく居座ると袁紹が何かと文句を言ってきて、自分たちの思いのままになる孔融を送りつけてくるのは目に見えている。さて、どうやって青州を完全に奪ってしまうか)」
張角『お前は、黄巾の乱を起こすルートに進みたいのか?』
良師『起こしても負けないようにする。いや、朝廷に勝つまでセットで考えている。そのためにも寄って立つ地が必要だ。それには、やはりこの時代空白地帯だった青州は何かと都合が良い』
張角『ならば思うままにすると良い。俺は乱に失敗して家族を守れなかったどころか信徒すら守ってやれなかったのでな』
良師『同じ事は起こさせない。そのためにも今まで通り、張角の経験を随所随所で教えてくれ。それを頭に入れてさらにより良い策を構築する。俺は向こうの世界で両親を失い遼と綾が意識不明になるまでは、頭を使うゲームが得意だったんだ』
張角『そういうことであれば、俺の知るルートを辿るのが1番か』
良師「そういうこと!」
程遠志「流石、大賢良師様はわかっていらっしゃる!やっぱり、民を扇動するには、奇跡の力とやらが必要ですよね!」
張角『どうやら、あの2人はお前を祭り上げる気満々のようだな。俺は知らんぞ』
良師『迂闊だった。最後の言葉が声に出ていたせいで…』
張角『次からは気をつけることだな』
鄧茂「前に言ってましたよね。黄巾の旗を立てるって…だから黄色の頭巾に黄色い服で統一するのはどうかと思ったんすよ!」
程遠志「確かにな。これの方が一体感が出る。良し!直ぐに100人分、揃えちまえ!」
鄧茂「合点承知っす兄貴!」
程遠志「勿論、大賢良師様のは黄色の法衣で少し装飾もした特注品で神々しさを演出しやすんで!」
張角「あ、あぁ。任せるよ」
で、任せた結果がこれか…。
これ、まんま俺の知る服装なんだよなぁ。
某無双ゲームでの張角の服装…そんなところを何故再現してるんだ!
まぁ、俺がコスプレの時に1番着慣れていた服装でもあるんだが…。
良師「我こそが大賢良師張角である。蒼天既に死す!黄天当に立つべし!ってか」
程遠志「良いっすねそれ!旗印に…いやでも、今それ言うとアレなんで」
良師「あ、あぁそうだな」
ヤッベ、俺ヤッベ。
この服着ると妙なスイッチ入っちゃうんだよな。
確かにこんなこと往来で叫んでたら朝廷の反乱を疑われて直ぐに処刑だわ。
管亥「張角様!青州へ行かれるとお聞きしました。この管亥を共に連れて行ってくれないとは水臭い!あの時、張角様と共に戦った皆が付いていきたいと申したのですが、俺の方で何とか50名を選びました。是非お供させてください!」
良師「管亥、君が一緒に来てくれることを嬉しく思うよ」
管亥「はっ!張角様の期待を…」
程遠志「良し!新たな仲間たちにも一から説明だ!」
管亥「あの…張角様!張角様ぁぁぁぁ!!!!」
すまない、何故か2人とも俺の狂信者になってしまった。
無理強いされると思うが付き合ってあげてくれ。
程遠志「だから人前で呼ぶ時は、張角様じゃなくて大賢良師張角様だ。で、お前らも大賢良師張角様と共に付いてきてくれるなら、この頭巾とこの黄色い服な」
管亥「いや、普通の黄色い服じゃないか!君は馬鹿なのか?これだと身を守れないだろう!いざという時張角様の盾にもなれないぞ!」
程遠志「そ、そのことをすっかり忘れてた!おい、鄧茂!板金で作り直してもらってこい!150人分だ!」
鄧茂「合点承知っす兄貴!」
管亥「黄色い服なのはもう決定なのだな…。」
程遠志「おぅよ!俺たち、黄巾党の華々しい始まりだぜ!」
管亥「黄巾党?」
程遠志「黄色い頭巾で統一感を出したって意味で黄巾党だ!」
管亥「いやいや、それなら黄巾統だろう?」
程遠志「あっ!でも黄巾党の方がカッコいいから…まぁそこは御愛嬌って事で」
管亥「全く、だが何か悪くないな。あの御方のための仲間みたいで」
程遠志「おぅ!わかってくれるか!わかってくれるか!そうなんだよ!俺たちは大賢良師張角様の家族なんだよ!」
管亥「あぁ、そうだな。共に大賢良師張角様を盛り立てるべく頑張ろう」
程遠志「おぅ!」
などとすっかり意気投合している事など知らず大賢良師は、管亥すまないとまだ手を合わせているのだった。
ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。
それでは、次回もお楽しみに〜




