賊徒鎮圧戦?
広宗兵A「張角様は囮として挑発してるんだよな?」
広宗兵B「と、当然だろ。ガキじゃあるまいしまさか本当に口喧嘩してるわけじゃ…」
良師「伏兵が挑発に釣られて出てきたらお前たちの親玉も大したことなさそうだなザーコ!」
鄧茂「あ!お前言いやがったな!兄貴の悪口を言う奴を俺は絶対にゆるさねぇからなバーカ!」
程鄧賊徒A「鄧茂様、飛び出しては…」
程鄧賊徒B「鄧茂様を1人にできない俺たちも続くぞ!」
大賢良師が鄧茂たちを惹きつけている頃、後方のもう一つの伏兵の一団20名は…。
程鄧賊徒C「承知した。確認に向かう」
程鄧賊徒D「鄧茂様からか?」
程鄧賊徒C「あぁ、俺たちの反対側に伏せていた一団に異変があったみたいでな。確認してほしいとのことだ」
程鄧賊徒D「なら、とっとと行こう」
程鄧賊徒C「あぁ」
指定場所に向かうと…。
程鄧賊徒D「な!?お前たち、どうして縛られ…うっ」
程鄧賊徒C「直ぐに助けてやる…ガッ」
管亥「まさか、ここまで上手くいくとは…!」
広宗兵C「はい。ですが、前も騒がしくなってきています。張角様の御身が心配です」
管亥「我らも急ぎ敵の後方を突くのだ!」
広宗兵D「はっ!」
その頃、大賢良師と鄧茂は子供の喧嘩ならぬ言い合いが続いていた。
鄧茂「お前、さっきから俺たちのことを雑魚呼ばわりしてるが、雑魚呼ばわりする方が雑魚だからな!」
良師「なにを言うかと思えば、そちらもこちらのことを馬鹿呼ばわりしてるが、馬鹿っていう方が馬鹿なんだからな!」
程鄧賊徒A「鄧茂様、一旦抑えてください」
広宗兵A「張角様もガキじゃ無いんですから!」
程鄧賊徒B「お互い上に苦労するな?」
広宗兵B「ハハッ。お恥ずかしいところを」
良師「人様から奪う事ばかりしていたら何れ己の身に返ってくるだけだとわからんのか愚か者!」
鄧茂「俺たちは朝廷のクソどもと癒着してる商人どもから奪ってるだけだっての分からずや!」
良師「それが回り回って、広宗の民を傷付けてるのがわからんのか愚か者!」
鄧茂「だからそれは悪いと思ってるって言ってんだろ!でも仕方ねぇだろ!朝廷のクソどもが潤う方が俺らにとったら大問題なんだよ分からずや!」
良師「だからと言って、やって良いこととやってはいけないことすら判断できなくなっては本末転倒だとは思わんのか愚か者!」
鄧茂「所詮、テメェも朝廷に仕えてる官吏だろうが分からずや!」
良師「お前がどんだけ腐ってる役人に当たったかは知らぬが…全て一緒など暴論では無いか愚か者!」
鄧茂「一緒なんだよ!朝廷に仕えてるってだけで、どいつもコイツもクソなんだよ分からずや!」
良師「それは違う!少なくとも俺の父は朝廷に屈するぐらいなら民の尊厳を守る。そういう人だ愚か者!」
鄧茂「哀れなもんだな。それは家族に見せてる姿ってだけで、朝廷から脅されりゃペコペコとへつらうのが官吏なんだよ!誰でも己の身は可愛いからな分からずや!」
良師「俺の父のことを良く知りもせんくせに好き勝手言うでないわ愚か者!」
鄧茂「そっちも俺たちがどんな目にあってきたかわかってねぇだろ分からずや!」
程鄧賊徒A「まぁまぁ、鄧茂様。もう、これ戦になってませんから…そのお話しされては?」
広宗兵A「張角様もです!この機会に当主様が今までなさってきたことを話されては?」
鄧茂「あぁ?何でこんな分からずやに話さなきゃならねぇんだよ!」
良師「それはこっちの台詞じゃ!愚か者に話すことなどない!」
程鄧賊徒B「はぁ。うちの鄧茂様がすまない」
広宗兵B「いえいえ、こちらこそ張角様がアレで」
程鄧賊徒B「いや、張角さんだっけ?熱い人で良いんじゃないか?」
広宗兵B「分かりますか!アレが張角様の良いところなんですよ!そちらの鄧茂さんも熱い人ですね」
程鄧賊徒B「わかってくださるか!そうなのだ鄧茂様は、行き場の失った俺たちのことを受け入れてくださる熱い方なのだ」
管亥「これはいったい…。」
広宗兵A「管亥隊長!ご無事でしたか…管亥隊長も張角様を一緒に止めてください」
管亥「あ、あぁ」
良師「さっきからお前はぐちぐちと昔のことを引き摺り過ぎだ愚か者!」
鄧茂「そんなに昔のことじゃねぇし!テメェは母親が目の前で人質に取られるのを黙って見てるしかできなかった俺の苦しみがわかんのかよ!わかんねぇだろうが分からずや!」
良師「そんなものは話し合わねば分からぬであろうが愚か者!」
鄧茂「話してわかって何ができるって言うんだ?何もできねぇだろうが!分からずや!」
良師「何もできなくとも一緒に考えることぐらいは出来るであろうが愚か者!」
鄧茂「それに何の意味があるって言うんだよ分からずや!」
良師「一緒に考える人間が増えればもっと良い案が出るかもしれんだろうが!そんなこともわからんのか愚か者!」
???「やれやれ、鄧茂の帰りが遅いと出てきてみれば…。」
鄧茂「兄貴!すみません、今直ぐにコイツらを」
程遠志「もう良い。お初にかかる広宗の官吏殿」
良師「俺はそんなに偉い身分ではない。このままお前たちが暴れると広宗に住む民の生活が危ぶまれると話し合いに来ただけだ」
程遠志「であろうな。あんな大声でお互いの主張をぶつけ合っていれば、話し合いにきたということどけはわかる。まぁ、お互い冷静ではなさそうであったが」
良師「フン。ようやく話が分かりそうなやつが出てきてよかったというところだ」
程遠志「俺も鄧茂とそんなに変わらぬと思うがまぁ話を聞くぐらいなら良いだろう。お前は他の官吏どもとは違うようなのでな」
良師「フン。なら俺もそちらの話ぐらいは聞いてやろう」
こうして、何故か賊徒を鎮圧しにきたはずなのにお互いが子供の喧嘩のような言い合いをして、お互いの言い分を言い合うこととなった大賢良師と程遠志と鄧茂を擁する程鄧賊徒である。
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