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リロード  作者: 黒十二色
第二部:RE LOAD
58/125

幕間_その18_〈器を追う者〉の本拠地にて2

視点:蔵野まち→名前のない男

 組織の本拠地で、組織のトップが報告を受けていた。


「……器を生む者が消えた? どういうことだ?」


「不明です。他の大きな目的ができたとも思えませんし、器も全て放置して消えました」


「いつからだ?」


「十二月二十三日から二十五日の間に、全ての研究要員が消え去ったという報告を受けています。詳しいことは……その……我々も、祭りの最中でしたので」


「そうか……崩壊し、消滅したと考えるのが自然だが、しかし……新たな何かに向けて動き出した可能性もある。確たる証拠が得られるまで、調査を続けろ」


「了解しました」


「あの意気揚々と出て行った六人はどうした?」


「不明です。敵の本拠地を発見したという連絡は受けましたが……」


「……死んだか」


「わかりません」


「……把握している器の残りはいくつある?」


「は、えー、約四十件です」


「正確な数を言え!」


「は……はい……申し訳ありません……残り……三十九に――三十九件です」


「わかった。全力で壊せ」


「あの……例の裏切り者に守られている〈器〉は……」


「……そこは最後にしろ。他の掃討が済んでから、最大戦力で死角から潰せ」


「了解です」


「例の二人の処遇は……?」


「……好きにしろと伝えろ」


「はい……彼(・)にそのように伝えます」


「では、行け」


「はっ」


 返事をして、男は出て行った。

 残された組織のトップ、名前のない男は一人つぶやく。


「……命の城……が消えたか。予定が台無しだ……まったく、あの男に、どんな顔して報告すればいいのやら……」


 この数日後、山田ひろみが襲撃されることになり、一人の女が、この部屋を訪れることになるのだった。




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