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リロード  作者: 黒十二色
第二部:RE LOAD
36/125

幕間_その10_あるノートの一ページ

    『無題』


   〈器について〉


  完成するまでに五年かかる

  元の人間の体を使っていない(実験として作っている??)

  記憶を取り込むのに薬を使う

  薬を飲まないと頭痛に襲われる。


  一気に薬を投与すると死ぬ?

  途中で投薬をやめても死ぬ?

  社会に溶け込めるように学校に行く?(これも実験かなにかか?)


 以下新渡戸の推測


  薬は器に本来ある自我を抑える役割もある(霧野みやこに自我が生まれた理由)

  しかし習慣化しているはずの薬を飲むという行為を中断できた理由が不明であ

  る(だから何なんだ?)


  薬を直接血液から投与することも可能。成果は不明。

  山田ひろみのことに関しては、わからない。(蔵野まち「つかえない」「馬鹿」)



   〈器を生む者の本拠地について〉


  ヒロアキ「東北っぽい」

  新渡戸 「九州だな」

  蔵野まち「関西地区」

  加賀  「関東地方」

  高島さき「関東西部。富士山」


 関東にあった場合、東京23区から東なら僕の勝ちでいいのかな?


  トランプ占い。占い師は詐欺師。夕実ちゃんが好きだった占い。




   〈私達を追う者について〉


  蔵野まちは当然追われる身。

  ヒロアキも今回、蔵野まちが来たことで抹殺される?

  器を追う者の正体や秘密を知った僕ら全員、標的になる?

  まてまてまてまて(蔵野まち「たぶん殺されない」)

  組織の建物(?)の牢獄で人でないような扱いを受ける?

  巻き込まれた僕ら。(蔵野まち「巻き込んだわ」)


 いがみ合っている場合でなく、刺客が迫っているかも知れず、その刺客が姑息にも高島さんを人質にとるかも知れない。あるいは、器である山田ひるみを最優先に殺す。それを防ぐため、私達は結束しなければならないのよ!!(新渡戸「お前が言うとむかつく」僕もそう思った)



   〈六人で、何をするか〉


  生む者の本拠地を探して、追う者を撃退する、以外のこと。


  面白いこと。


  蔵野まちが仕切っているのが気に入らない。

  新渡戸が仕切るのだけは気に入らない。

  新参のくせに

  実力至上社会

  信用第一明るい未来

  嘘つき      破壊人形

  人格破綻者    救えないサディスト

  シスコン      メガネは引っ込んでろ



  【第七帰宅部】


  初代部長   加賀遊規

  二代目部長  新渡戸夕貴


 (蔵野まち「何よ第七帰宅部って、馬鹿みたい」)

 ごめんそれもっと早く言って欲しかった。


  ☆


「お前さ、余計な情報入れすぎじゃないか?」


 新渡戸が言ったが、僕としては理解できない。どこに余計な情報があるというのか。


「そう?」


「特に最後の嘘つきだのシスコンだのって書くなっての」


「いいじゃんか、実際に言った言葉だろ? 蔵野まちが」


 そんな風に言ったが、今度はヒロアキが、ダメだしをしてくる。


「ていうか今さらだけど第七帰宅部って何? 帰宅部そんなにあんのかよ?」


「本当に今さらだね……」


「あと……」


「ダメ出しはもういらないから!」


「いや、最後に一つ言わせてくれ。ここ、山田ひるみになってる」


「あ、ホントだ……ヒロアキ、よく見つけたね。書き直――」


 シャープペンを握った手はがっちりつかまれた。

 新渡戸の手が、僕の腕を掴んでいた。


「……何のつもりだ?」


「こんな面白い誤字書き直すなよ。平仮名もマトモに書けない加賀君なんて面白いじゃないか」


「…………離せ!」


「嫌だね」


「貴方達何しているの? 馬鹿?」蔵野まちが言って、


「馬鹿って言う奴が馬鹿なんだよ!」新渡戸がお約束の返しをした。



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