第24話:研磨と罰
跪く男には、どこか酔いさせるようなものがあるわね。
崇拝のためではない。そんな穏やかなものじゃない。
恐怖か? 敬意か? 畏れと義務が織りなす静かな調和?
それこそが、心を震わせられる従順さというものだわ。
今朝もオルフェミは私の前に跪いた――もちろん、私の指示で、しかも何の抗議もなく――彼の硬い手は、私のヒールが鏡のように輝くまで磨き続けた。
ピカピカ~!ピカピカ~!
私はクッションの効いた肘掛け椅子に座り、脚を優雅に組み変え、女王が気に入りの騎士を見下ろすように彼を観察していた。
ただ満足しているだけじゃないわ。
心底、愉しんでいたのよ。
「そこ、気をつけて」
私は陽だまりでくつろぐ猫のように、甘く嗄らせた声で言った。
「左の土踏まずを磨き忘れてるわよ。不愉快なものを踏みたくないでしょう、私は?...そこには配慮して頂戴」
「......」
彼はすぐには答えなかった。ただ素早くうなずき、必死の精度でその部分を磨き直す。
彼の指の震え、額に浮かぶ細かい汗の粒が見えた。
また、あのことを想像しているんだわ。
ヒールの先で――グレゴールの頭蓋がメロンのように砕けたあの瞬間を......
そして、あの男にできたことが……オルフェミにだってできるってことを。
私は少し身を乗り出し、首を傾けて、遊び心たっぷりの囁きを吐いた。
「私の靴、怖いのー?」
「~~んっ!?」
オルフェミはたじろいだ――大袈裟じゃない、顎の微妙な痙攣だけ――そしてかすれた笑みを浮かべた。「いいえ、ヴィオレッタ様。ただ……慎重に、心掛けて作業したいだけ...です」
私は微笑み、革手袋をはめた手の甲に顎を乗せた。
「慎重さは賢明ね。この靴は、もう血の味を知っているわ。でも、あなたの血じゃない。...決して、あなたのものだけは絶対に味わわせるつもりはないの」
彼は一瞬だけ顔を上げた――暗い瞳が私を見つめる――そして、そこに揺らめく感情を読み取った。今度は恐怖じゃない。
好奇心。
あるいは、もっと別の何か。
「あなたを傷つけるつもりはないわ、オルフェミ...」
今度は優しく、真摯に言った。
「たとえ私を失望させることがこれから生じるケースがあるとしても……このヒールをあなたに向けることなんて、私には絶対にできないと思うわ...」
「-ふぅ...」
彼はゆっくりと息を吐いた――安堵のため息のように。
そして再び、私のヒールの曲線を、今まで以上に丁寧に、落ち着いて磨き始めた。私は彼を見つめるのをやめなかった。
「でもね...」少し間を置いて、悪戯っぽい笑みを浮かべながら付け加えた。
「あなたがそうなるかもしれないって思ってくれると、嬉しいわ。...緊張感が保てるでしょう?」
また一滴、汗が彼の漆黒肌のこめかみを伝った。
かわいそうなオルフェミ......
必死で平静を保とうとしている。
でも、私の狙いは通りつつある。刃や血ではなく――存在感で。
間近さで。
磨き終えたヒールを絨毯の上にそっと置くとき、彼の手がほんの一瞬、長すぎる間、触れていたことで。
彼が次の靴に取りかかる間、私は意図的に沈黙を続けた。
「........」
彼の指の震えは、私にしかわからない程度に、かすかに見えた。
「...あなた、本当に上手になったのね...」
今度は鋼を包んだ絹のような声で言った。
「まるでロマンチックよ~?騎士が姫君の武器を手入れしているみたい...」
「それは……確かに武器ですね...」
彼は軽くかわそうとした。
私は――澄んだ高笑いを上げ――背もたれに寄りかかり、彼が爆弾の処理でもするかのように作業を終えるのを見守った。
彼がようやく立ち上がると、私もまた背筋を伸ばし、磨き上げられたヒールで床を正確に鳴らしながら歩いた。
わざとゆっくりと、彼の肩をかすめるようにして通り過ぎる。
彼は動かなかった。
息すら止めている。
上出来。
「これからは任務のたびに磨いてもらうわ」
肩越しにちらりと振り返りながら言った。
「もうこれは伝統よ。わかるでしょうー?」
彼は硬くうなずいた。
「はい……ヴィオレッタ様...」
「ふふふ、いい子ね...」
私は微笑んだ。
いいわこれ~。
畏れさせて――仕えさせて――惑わせて。
そして、いつか……堕とさせてあげるわ、あ~はははははははははは―――!!
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