33話 夏終わり
言い訳
Minecraft
と言うゲームにハマリまして
四六時中プレイしていたため
こちらに手が回りませんでした。
「ハッックションッ・・・・
あー?
誰か俺の噂してやがんな」
目を開き
不機嫌そうに言った
「そうでございますか」
「九分九厘
人間共だろうが
ぶつぶつ言われんのも
うぜえな
皆殺しにするか?」
「鬼神様が
力を振るわれるのは
まだ早いかと」
「そう思うのか?」
「あの方が
激怒されますよ」
「・・・そうだな
我慢しとくか」
再び目を閉じた
「よし
あと少しだ」
山のように積まれていた
書類は
「がんばりましょう」
残すは数枚程度になっていた
「助かった
さすがに一人ではキツかったからな
感謝する」
「お互い様ですよ
それに
あの量は
一人でどうにかできる
量ではないでしょう
無理も程々に・・
死ねますよ?」
「これを片付けたら
仮眠でもとるとするか」
「そうなさってください
死なれては元も子もないですから」
「はっはっ
まだ死なんよ」
(徹夜して
ここまで元気な老人も
居るんですね)
そんな事を考えつつ
残り少ない書類に目を向けた
廃墟のような家の中
「そろそろ
戻るかねぇ」
(楽しかったかしら?
束の間の自由は)
「楽しかったさ
アイツにも会えた
人間も食えた」
(何人食べたのよ)
「百とあと少しぐらいかねぇ?」
(本当かしら?)
「本当だよ
失礼だねぇ」
(貴方
血なまぐさいわよ?
洗ってから
変わってくれないかしら?)
「はいはい」
しばらく歩き
大き目の湯船に浸かった
「・・・・・・・・」
(・・・・・・・・)
互いに何も話さない時間が過ぎていった
「一ヶ月
何もしていないと
体に違和感があるわ」
ストレッチをしつつ呟いた
「そうかねぇ?」
「貴方に変わると
私の不変も発動しないの」
「お前の能力は
変わらないだけだからねぇ
万能では無い」
「万能で無くでも
別にいいのよ
私は不変が嫌いだから
どうでも良い事よ」
(能力が嫌いねぇ
私には
自分を嫌っているように
思うけどねぇ)
夏の長い休みが終わる
お読みいただき
ありがとうございました




