30話 居酒屋2
「結構飲みますね
先輩」
「昔から酒には強いぞ
まあ
酒はほどほどに
だがな」
「酒は飲んでも飲まれるな
でしたっけ?」
「そうそう
ここでは
そうしておかないとな」
「殺されそうですしね」
「シーッ
聞こえる聞こえる」
「何言ってんだお前等
客を
殺すわけねえだろうが」
後ろから
声がした
「人を怪物扱いしておき
更に殺人鬼ときたか」
「す、すません」
「ハッッ
まあ
表で話をしようじゃねえか?」
「親父!
コイツが
悪いんだ
俺は勘弁してくれ」
「えええ」
「ほう
後輩を売ると?
よし良いだろう」
「ええええええ」
「右か左
どっちが良い?
好きな方を言え」
「ま、まってくださいよ
先輩
酷いですって」
「許せ
後輩
葬儀には行ってやる」
「左右どっちだ
両方でもいいぞ」
「えええええええええ」
「3」
「う・・・」
「2」
「み、右で・・・」
「わかった
右だな」
「なんで・・・
こんな事に・・」
若干涙声だった
「ウラアァ」
「終わった・・」
パァァァン
という音が店に
響いた
「ちくしょう
まだ痛え」
「自業自得ですよ
私を売って
助かろうとしたんですから」
「くそおお
親父の奴に
騙されたぜ
どうすんだよ
これ
真っ赤だ」
そういって
真っ赤に腫れ上がった
右頬をさすった
「今すごく清々しい気分ですよ」
「覚えてろよぉ」
「良いじゃないですか
私だって
ほら」
そういって
額を指差す
「ああ
デコピンか」
「まだ結構痛いですよ
あの人は
どんな鍛え方をしてるんでしょうかね?」
「知った所で
どうにもならんだろ」
「でしょうね」
「「はははははは」」
「今度は私がおごりますよ」
「今度な」
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