29話 居酒屋1
「・・・・以上です」
「了解
ご苦労だった
お前達
もう今日は休め
疲れただろう?」
「まだ余裕ですよ・・・・
と言いたいところですが
お言葉に甘えて
休ませていただきます
お先に失礼します」
「・・・
すまないな」
「おきになさらないで下さい」
そう言い
退室した
「フー」
タバコをふかして
はきだす
「たっく
この頃
怪物どもが
騒がしいな」
一人でブツブツ言っていると
「同感ですね」
「おおぅ
いたのか
いるなら声かけろよ
びっくりしたぞ」
「いえいえ
驚かすつもりだったので」
「先輩だよね俺?」
「そうですよ
でも
先輩
そう言うの
嫌いでしたよね?」
「変なことおぼえてんなー」
「それほどでも」
「褒めてねえぞ」
「愚痴なら聞きますよ
私の愚痴を聞いてもらいますけど」
「ああ
そうだな
行きつけの居酒屋がある
そこにでも行くか?」
「その前に
手のタバコ消してください
くさいですよ?」
「おお
すまんな」
急いで携帯用灰皿に
タバコを突っ込む
「じゃあ行くか
今日は俺がおごる」
「感謝しまーす」
「あのなあ・・・」
「親父
もう一杯くれぇ」
「別に良いが
飲みすぎんじゃねえぞ
小僧」
髭を蓄えた
元気そうな男が言った
店主なのだろう
「わかてるって
酒は飲んでも飲まれるな
だろ?」
「分かってんなら良い
はいよ」
ガラスのグラスに
ビールが注がれていく
「親父ーこっちにもくれー」
「はいよ」
はきはきとした返事をし
奥のほうの席に座った
客席に歩いていった
「活気がある店ですね」
「だろ?
でもな
飲みすぎて
暴れてみろ
さっきの親父に
ボコボコにされるぞ
あの親父
昔は中段怪物とも
武器を持たず
素手で互角に以上に戦うほどの
凄腕陰陽師だったらしい」
「ごふっ
本当ですか?」
「たぶんマジだと思うぜ
前にここで
酔っ払った
陰陽師達を
素手で叩きのめしたからな」
「もはや
人間か怪しいですね」
「もしかしたら
怪物かもな」
「聞こえてんぞぉ?
人を怪物とか言うんじゃねえ」
奥のほうから
そう聞こえた
「いけね
親父
地獄耳だった」
「なんで
居酒屋を始めたんでしょうかね?」
「それは
聞いてみんと
分からんな
今でも
十二分に勤まると思うんだがな」
「こんな
居酒屋
そう見つからないでしょうね」
「まったくだな・・・
ああそうだ
どうでも良い話だが
ここを中心に
1km圏内は
一回も怪物が
目撃すらされて無いし
3km圏内は今まで
2回しか目撃されて無いぜ」
「ぐ、ぐうぜんですかね?
もし偶然でないとしたら・・
怪物に恐れられる
居酒屋って・・・・」
「絶対親父のせいだろ
もっとも
安全な事に越したことはないがな」
グラスに注がれた
ビールをまた飲み始めた
私は下戸なので
余り飲めませんが
酒は美味しいです




