19話 土産不要
ズウウゥゥゥン
地面の揺れと共に
ビィィィィィィ
警報が鳴り響く
「何が起こった」
「恐らくですが
改造怪物の
反応が途絶えたので
何者かと混戦
敗北し
破壊されたものと
思われます」
「ふざけるな
あれは
少なくとも
中段怪物を
超える力量を誇る筈だぞ
なぜ破壊される様な事がある」
「分かりかねます
破壊された
そうとしか言いようが
無いのです
今の揺れも
恐らく・・」
「あれを破壊し
これほどの事が
出来る
怪物など
特段クラスしか
居ない
そう言いたいのだろう?」
「そうです
特段クラス・・・
怪物の王達が動き出した
可能性があります
至急
調査隊を
出された方が良いのでは?」
「・・・・そうだな
感情的に成っても
何も変わらん
信じがたいが
至急
調査隊を出し
情報を集めなければ」
同時刻
過去は
大層華々しいかったであろう
旧王都の中心にある
城の城内に
3mはあろう
巨体が寝転がっていた
「鬼神様
お耳に入れたいことがございます?」
「うるさいぞ
耳障りだ
失せろ」
「そう言わずに
聞いてくださいませ
先ほど
地震がありました」
「んなこと
知ってる
わざわざ
そんな事を
報告すんな
殺すぞ?」
常人なら
気を失ってしまうような
おぞましい殺気を撒き散らし
そう言った
「重要なのは
次でございます
先ほどの地震は
予兆の無い地震でございました
もうお分かりに成られますね?」
「それはほんとか?
だとしたら・・・
ハハハ
あの野郎がやったとしか
思えんなぁ
あの野郎
しばらく顔見せねえなと
思っていたが
今頃になって何してやがる
俺との宴会の約束
すっぽかしやがって
一発でかいのくらわせてやらんと
気がすまん
おい!
どこが震源だ?」
「ここでございます」
そう言って
パチン
と指を鳴らす
ボンッ
煙と共に
地図が現れた
「ふうん
まあ少し遠いが
1分もかからんだろ
少し城を空ける
お前等は・・・
もてなしの準備でもしとけ」
地図を破き
立ち上がり
歩き出した
「分かりました
直ちに
準備いたします」
そう言って
側近らしき
人型の怪物が
返事を返した
今
人間からは
鬼の王
または
邪悪の化身と恐れられ
怪物からは
【鬼神】と崇められる
怪物の王が
動き出した
「何故だろうねぇ
すごく嫌な予感がするよ
まさかねぇ?」
自身の手で作った
クレーターのすみで
そう呟いた
お読みいただき
ありがとうございました。




