17話 話のお土産1
ブシャァァァァァ
「ブオオォォォン」
山奥に響く
血の噴き出る音と
怪物の叫び声
見れば
猪に似た
怪物が
無数に息絶えている
その中に周りの
怪物よりも二回りは
大きい怪物が
何者かと交戦しているが
もう既に
牙は折られ
その大きな体には
穴が二つ開いて
虫の息だ
「仮にも
駆除依頼がだされている
群れのボスなのにさ
期待はずれねぇ
もう良いや
死ね」
そう言うと
バッチャァァァン
怪物の体が
空気を入れ過ぎた
風船のように
爆ぜた
「ん?」
僅かに残った
肉片を口に運び
「美味しいねぇ
あははは
味は合格だよ
良かったねぇ」
また
もう一つと
つまみ始めた
そのすきに
1頭また1頭と
逃げ出した
「逃がさないよ?」
べッチャアアアアアアァァァ
逃げ出した
怪物達が
一斉に爆ぜた
「あはは
駄目ねぇ
笑いが止まらないよ」
静かなはずの山奥に
狂ったような
笑い声が響き渡った
あはははははははは
あははははははは ハハハハ
はっは あああ
はははは あああああああ はははは
ふふふふふふふ
アハハハハハハハハハハハハ
「笑い疲れたねぇ」
息を整え
「ふう
次は
何をしようかねぇ
余り大それた事は出来ないし
何か居ないかねぇ?」
と言って
すぐに
「みーつけたー♪
陰陽師と
あれ?
何だろうねぇ
においは怪物に近い
でも何か違う
アイツの
合成怪物でも
妖怪でも
無さそうだし
怪物でも無いし
あはは
面白そうねぇ」
ニヤリと
見た者を
ゾッとさせる様な
笑みを浮かべ
走り出した
「改造怪物の
デモンストレーションには
目立たない場所が良いって
言っていたけどよぉ
ここでいいと思うか?」
「いいと思うぜ
いい加減始めちまおう
ここら辺には
怪物が
うじゃうじゃ居やがるから
勝手に暴れてくれるさ
お偉いさんは
それ以上の事を言ってねえ
回収なんざ
しなくても
責められやしない」
「そうだよな
なら・・・」
そう言って
「コイツを押せば
これが動き出す
逃げる準備は良いか
逃げ遅れんなよ」
「おうよ!」
無駄に元気の良い返事
「いくぞ」
スイッチに
指を近づける
カチッ
「「うおおおおおおおおおおおおお」」
スイッチを押し
奇声?を上げながら
逃げていく
二人の陰陽師
その場に残された
人型の何かが
「ミッションを開始します」
突如として話し出した
人型の怪物らしき何か
これは
人間が幾つもの
怪物から
作り出した
化け物
怪物でも
人間でも
妖怪でも
何でも無い
化け物としか言いようが無い
モンスター
これが
今まさに
近くの怪物たちに牙を向く
筈だった
「人間も
考えたものだねぇ
怪物には怪物を
と言うことなのねぇ
あはは
でも
少しは楽しませて
くれそうねぇ
【鬼神】との
良い話のネタになりそうねぇ
出来る限り
楽しい時間にしたいから
ネタは多いほうが良い
ああ楽しみだねぇ」
まるで目の前に居るものなど
眼中に無いような発言
「ターゲット確認
殲滅します」
体から蒸気を発生させ
戦闘態勢にはいる
モンスター
「死ぬよ?」
対する側は
場に似合わない
笑みを浮かべていた
お読みいただき
ありがとうございました。




